物流のタイ語〜輸出入

 国境を越えた活動を総称して、国際的(international)、グローバル(global)、ボーダーレス(border-less)などと言います。

 具体的には、人、モノ、金、サービスが、国境を越えることです。

 「輸出入」とは、国境を越えてモノが移動すること。
・EMS(Express Mail Service 国際スピード郵便物)などの国際郵便でモノを送ったり
・売買のために空輸やコンテナでモノを送るなど。

 普通、国内でモノを送付する場合、行政機関のチェックを受けたり、特別に税金を払うことはありません。
 国境を越えてモノを移動させる「輸出入」の場合、税関が内容を確認します。必要であれば、輸入関税を払ったり、危険品や規制品であれば輸出入の許可(ライセンス)を求められることがあります。

 実際の例として、日本からお煎餅が送られてきたので取りに行ったところ、タイ税関から3,000バーツ(9,500円ほど)もの輸入税を要求されたという話しを聞いたことがあります。税関が判断のもとにした商品のインボイス価格が不明ですが、トータルでは高お煎餅になったとのこと。
 中には、要求された関税が高すぎて、受け取られずに、そのまま税関によって廃棄処分となるケースもたびたびあります。
 輸入関税がある場合、払わなければ「税関の許可」は下りないため、モノを受け取って、国内に入れることはできません。
 輸出も同様で、規制品など、「税関の許可」が下りないと、国外へ持ち出すことはできません。象牙や絶滅危惧種を許可なく国外に持ち出そうとして逮捕されたり、タイでは、仏像や骨董品の持ち出しにも注意が必要です。

★タイ語

นำ เข้า nam KHâo ナム・カオ:(導く・入る)輸入する
 นำ namは「導く」、เข้า KHâoは「入る」。「導き入れる、曳き入れる」と言えば「輸入」。日本語でも取り寄せる時、「(モノを)引き込む、曳き入れる」などと言うので理解しやすいと思います。

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