「目覚めのキスで眠らせて」ログ

シナリオ:目覚めのキスで眠らせて (シナリオ:ラウ様)

PC:常盤梅 PL:蓮川
PC:八剣伊月 PL:いる

KP:いる

2018/03/27
—————

ある日のこと。
あなたは特別用事があったわけではないが八剣の家に来ていた。
彼は来客者にお茶やお菓子を提供する。雇い主が来たから特別というわけではなく、いつもどおり、とでもいうような動きだ。
 
そうですね、彼の家は1LDKのマンション暮らし。玄関には金魚が泳ぐ水槽がある。
あなたが通されたのはリビングだ。
生活に必要最低限の家具と大きな本棚。座り心地のいいソファの目の前には、香りのいい紅茶とマフィンが置かれたテーブルがある。
今日の紅茶はミントティーのようだ。すっきりと爽やかな香りが部屋を包んでいる。

KP:RPなどどうぞ

常盤梅:「あら、悪いわね」ミントティーだ!
八剣伊月:「いいえ」
八剣伊月:「これも作ってあったので、よかったらどうぞ」マフィンだ!

常盤梅:マフィンだー!

常盤梅:「ありがとう。八剣、紅茶淹れたりだったり、そういうの結構するのね」初耳~
八剣伊月:「まあ、一人暮らしですから。これくらいは」

八剣伊月:一人暮らしはマフィンそんなに焼かないよ
常盤梅:それーーーー

常盤梅:「へぇ、そういうものかしら」
八剣伊月:「きっと工藤さんも焼けますよ」
常盤梅:「好きなの?お菓子作ったり」
八剣伊月:「好きか嫌いかといえば、好きな方ですね」
八剣伊月:だいすきです
常盤梅:「工藤も作れるのかしら。そういうのあんまり聞いたことないわね」
常盤梅:「へぇ……。スイパラに寄るくらいだから甘いもの好きだと思ってたけど、作るもの好きなのね」
八剣伊月:「俺も工藤さんが作れるかは聞いたことありませんが……」
常盤梅:「あぁ、パフェも頼んでたっけ?」
八剣伊月:「………」スイパラとかパフェの話題で黙る

常盤梅:ふふってして紅茶とマフィンを食べます
常盤梅:美味しいですか?

KP:choice[チョコ,ふつう,オレンジ] → ふつう

シンプルなマフィンでおいしいですね

常盤梅:「……うん、美味しいわね」にっこりします
八剣伊月:「……」
八剣伊月:「それは、よかったですね」

八剣伊月:嬉しそうです
八剣伊月:紅茶を飲んでます
常盤梅:ふふふ

ゆっくりとした時間を過ごしていた時、ふと本棚の隅にそっと仕舞われていた分厚めの本に目がいく。
外装からしてそれはアルバムのようだ。
アイデアがふれます


常盤梅:CCB<=95 【アイデア】→ 88 → 成功

普通アルバムの様な思い出の品というのはもっと大切に保管するものではないのか、と思う。

常盤梅:「……?八剣、あれアルバム?」
八剣伊月:「? ああ、はい」

常盤梅:指を刺します
常盤梅:指す
KP:ドゥシュッ
常盤梅:刺さないよ!

八剣伊月:「見たいなら見てもいいですが」

特に拒む様子もありませんね。

常盤梅:「あら本当?じゃあ見せてもらおうかしら」

八剣伊月:どうぞ~って顔

常盤梅:「八剣の子どもの頃とかは、あんまり想像できないわね」じゃあアルバムを取ります

常盤梅:取って、八剣伊月の目の前で見ます
八剣伊月:マジか

パラパラと捲ればそこには、まだ幼く、あどけない笑顔で笑う八剣の姿がある。
今の彼と印象は違うものの、その笑顔にはどこかあなたの知る面影があるだろう。
アイデアができます


常盤梅:CCB<=95 【アイデア】 → 78 → 成功

アルバムに納められているのは写真の数は少ないがどれも幼い彼ばかりで最近どころか学生時代の写真がほとんどないように思う。
写真の枚数は本当にすくなくて、彼がメインで写っている写真は皆無に近いかなあと思います。
あと。ある時期から家族が写っている写真が全くないことに気がつく。


常盤梅:家族構成とかパッと見で分かりますか

家族構成は、パッと見
父、母、兄?それともいとこかな?でも顔が似ているから兄って気付くかな?
あとは、顔がやけに似ている姉か妹か…という感じですね

常盤梅:「この人は…お兄さん?顔が似てるわね」
八剣伊月:「……ああ。兄ですね」
八剣伊月:「何か気になりましたか?」
常盤梅:「へぇ、顔がやっぱり似てると思って」
常盤梅:「でもこっちは妹かしら、こっちの方が良く似てるわ」
八剣伊月:「あー、これは姉です。双子の姉」
常盤梅:「八剣双子だったの?なんだか意外だわ」
八剣伊月:「よく言われます。というか、自分が末っ子なのも驚かれることもありますね」
常盤梅:「ほんとに、末っ子って感じはしないわ」
常盤梅:「末っ子って感じで頼ったりしなくても、割と自分でなんでもしそうだし」
八剣伊月:「……」あーって口を開いて、何か喋ろうとしてやめました
常盤梅:「……? なにか?」なにー?
八剣伊月:「何でもありません」

八剣伊月:なんでもないです

常盤梅:「何か言おうとしてなかった?」
八剣伊月:「いいえ、別に」大したことじゃないよ~って顔
常盤梅:「ふーん、いいけど」

八剣は、話題を変えるように口を開く。

八剣伊月:「そういえば、例の病気の急患、また出たようですね」
常盤梅:「例の病気?」まーた病気が流行ってんのか
八剣伊月:「更生症、だそうですよ」

彼は、病気について説明してくれますね

八剣伊月:「それまで全然元気だった人間が突然倒れて昏睡状態になる病気があるそうです、オカルト好きの知り合いから聞きました」
八剣伊月:「意識が戻って普通に生活してる人もいれば、丸っきり人が変わった人もいるらしいし、そのまま昏睡状態から回復しなくて亡くなった人もいるらしい……人が変わったように、というところから「更生症」って言われているらしいですね」
八剣伊月:「まあ、噂話ですし、どこまでが本当なのかも分かりませんが」
常盤梅:「あー……それ聞いたことあるわ。でもただの噂でしょう」
八剣伊月:「そうですね」
八剣伊月:「また流行ることにならないといいですね」
常盤梅:「えぇ……それはほんとうに。大変だったもの、色々」
八剣伊月:「……」ノーコメントです
常盤梅:「ほんとう色々、ね」にっこりしました
八剣伊月:「ご迷惑をおかけしました」はぁ
常盤梅:「ふふ、いいのよ。気にしていないわ」
八剣伊月:「なら、よかったですが」
常盤梅:「終わったことだもの。二人とも無事だったし私はそれでいいわ」
八剣伊月:「そうですか」ならよかったって顔
常盤梅:「そういえば、学生時代のは無いの?卒アルとか」
八剣伊月:「卒アル」

八剣伊月:あって顔

八剣伊月:「実家……ですね」
常盤梅:「これは持ってきたのに?」

常盤梅:さっきのアルバム

八剣伊月:「そうですね。たまたま荷物に入っていました」
八剣伊月:「処分してもよかったのですが」
常盤梅:「しなかったの」
八剣伊月:「面倒くさくて」
常盤梅:「へぇ」へぇー

では、紅茶が飲み終わったころですね。

八剣伊月:「少し、外に出ませんか。こんな場所では退屈でしょう」
八剣伊月:「それとも、お帰りですか?」

八剣伊月:CCB<=5 彼氏面 → 1 → 決定的成功/スペシャル

ああこれもう彼氏ですね

常盤梅:やっやめろーーーーーwwwwwwwwwwwwwww
常盤梅:これはもう彼氏は面白くない????

常盤梅:CCB<=5 主人面 → 87 → 失敗

じゃあどちらかと言えば彼女ですね

常盤梅:主人面できませーん!
常盤梅:どういうことだってばよ
常盤梅:じゃあ1Cされたから外に出ます……

はい、ではあなたたちは外に繰り出すことになりました。

常盤梅:「ふふ、じゃあ少し外に出ようかしら。付き合ってくれるかしら八剣」
八剣伊月:「ええ、いいですよ」
八剣伊月:「どこかご予定があるんですか?」

八剣伊月:彼氏面なのでほほえみました

常盤梅:「無いけど、無いと八剣と外に出ちゃ駄目なのかしら」主人面ミスったので彼女面します
八剣伊月:「いいえ?」
常盤梅:「じゃあおねがいするわ」

常盤梅:えーじゃあ、買い物?荷物を持たせます
八剣伊月:いいぞ~


では2人はショッピングモールに出かけました。
ショッピングモールであってますか?


常盤梅:なんかちょっと高そうなショッピングモールじゃないですか?
KP:それです

ショッピングモールにきました

常盤梅:じゃあ……なんか高そうな服を、試着せずにポイポイって勝っていくんじゃないですか?
常盤梅:それを八剣伊月に全部持たせる
八剣伊月:おもたい

八剣伊月:「そんなに買って本当に着るんですか?」

八剣伊月:これはね、つい出ちゃった言葉

常盤梅:「もちろんよ、それに何着たって似合うから」
八剣伊月:「………」
八剣伊月:「そうですね、何を着てもお似合いだと思います」
常盤梅:「当然よ」にこってしました

KP:いい笑顔だね~

では2人はお買い物を楽しみました。

 
日も落ちかけ辺りがオレンジ色に染まる黄昏時。
そろそろ帰ろうかと二人が人の少ない路地を歩いていると、「そこのお二人さん」と女性に声をかけられる。


常盤梅:振り向くだけ振り向く?女性を見るだけ見ます

「すこーしだけ付き合ってくれないかい?ま、悪い話ではないからさ。私占い師で、初めてのお客さんは無料鑑定してるんだ。良かったらお姉さんたちもどう?」と、声をかけてくる。

常盤梅:えぇ…遠慮したいからなにも言わずに立ち去るかなぁ
八剣伊月:ついていこうとする

女性は八剣を見るとこう言う。

「うーん、お兄さんは…そうだね。そう遠くない未来、失せ物が見つかるよ。まぁ、それがいいものかどうかはわからないけどね。」


八剣伊月:足を止める

続けて常盤を見つめる。

「お姉さんは…うん、なにか重要な選択が迫られると思う。きっとそれが隣にいる彼のこれからの人生の幸、不幸をわけることになるからよーく考えること」って、聞こえるように言います。
女性はそう言うと八剣の額に人差し指をスッとあて、「それじゃあ頑張ってね、GOOD LUCK」と言いその場を去っていく。
ここでPOW×5お願いします。


常盤梅:CCB<=(10*5) 【POW】 → 34 → 成功

常盤梅:女性の去った方見てジト目

女性が「GOOD LUCK」と、そういった瞬間、一瞬ピリッと空気に電流が走ったような、そんな気がした。
それと同時に背筋に冷たい水が流れたようにゾクリと体が震えた。
SANチェック0/1


常盤梅:CCB<=68 【SANチェック】 → 42 → 成功


直後、すぐ側でドサッという音がする。
見てみれば八剣が倒れているだろう。
息はしているが脈も弱く、呼吸も浅い、このままでは死んでしまうと誰でもわかるだろう。
先程まで隣に並んで歩き、会話をしていた彼が突然倒れこのような状態になってしまったことに恐怖するだろう。SANチェック1/1d3


常盤梅:CCB<=68 【SANチェック】 → 21 → 成功

常盤梅:「なにあれ……、!?や、八剣?しっかりしなさい!!」ゆさゆさします

彼は起きる様子がない。

常盤梅:ゆさゆさゆさゆさ

あなたがゆすると、力なく彼の身体も揺れますね

常盤梅:「ちょっと……、なによほんとに…!」うう救急車に連絡します

救急車を呼び、あなたも付き添いで病院まで搬送される。

どれ位待っただろうか、1分がこれほど長く感じたことはないだろう。
処置を終えた八剣が病室に運ばれていく。様々な機械に繋がれたその姿はどこか痛々しく感じる。
医師の話によれば命に関わるような外傷は一切ないが、いつ急変してもおかしくない状態であり、現在は昏睡状態であるとのことだった。


彼の病室へ訪れたあなたは、ふいに八剣の手に触れる。
その手は驚くほど冷たくなっていた。

 
『GOOD LUCK』なぜか彼女のあの言葉が頭をよぎる。
その瞬間、身体の力が抜けていき、ついには立っていられなくなるだろう。
そして徐々に意識も薄れていく。



あなたが気が付くと、そこは見知らぬ一軒家の前だった。
和風の少し大きな家。庭は、自分の家程ではないが広そうだ。
突然このような場所に来ていたことによりSANチェック0/1


常盤梅:CCB<=67 【SANチェック】 → 91 → 失敗

表札を確認すれば『八剣』と書かれている。

常盤梅:か、家庭訪問だーーーーーーーーー!!!

常盤梅:「……っ、えっ……えぇ……?」なにこれーーーー

あたりを見渡していると、くいくいっと服の裾を引っ張られる感覚を覚える。
スカートのちょっと下


常盤梅:「な、なに……?」そちらを見ます、猫?

確認してみると、そこには一人の幼い男の子がいる。
男の子はあなたが自分を認識したことを確認したのか


男の子:「おねえさん、だれ?」

と聞いてくる。
アイデアどうぞ

常盤梅:CCB<=95 【アイデア】→ 43 → 成功

どこか八剣伊月の面影がある。

常盤梅:「……や、八剣…?」
男の子:「やつるぎ?それ、ぼくのうちのみょうじ」

男の子:にこ!

常盤梅:「えっ……えぇ…?」困惑
男の子:「だめだよ、ここからこっちは、はいるときにちょっとコツがあるんだよ」

男の子は、敷地と道路の間を足でちょんちょんとつつく。
よく見てみると、そこには透明な糸が張られていた。


男の子:「ひっかかったらあぶないんだよ。ぼく"できがわるいこ"だから、いつもひっかかっちゃうんだ」えへへ
男の子:「でもね、きっとひっかからなくなったら、おとうさんとかおかあさんとか、ほめてくれるとおもうんだ」えへへ…
常盤梅:「…………」
男の子:「?」きょと、と見つめます

常盤梅:INT高いと察しがいいんだ

常盤梅:(やけにすくない写真と、今の発言……)はーんって感じ

男の子:「おねえちゃん、どうかしたの?」
男の子:「なにかだめなこと、いった……?」
常盤梅:「……いえ、言ってないわよ。教えてくれたんでしょ?」
男の子:「! うん!」
男の子:「きをつけないと、だめだよ!」
常盤梅:「そうね、中に入る機会があるなら気をつけるわ」
常盤梅:「中に誰かいるのかしら?」
男の子:「なか……たぶん、おとうさんとおかあさんとあかりがいるよ?」
男の子:「ごよう?」
常盤梅:「特に用は無いけど…」どうしたもんかなぁ


しばらく話をしていると家の庭の方から彼を呼ぶ声だろうか、「おい」という声が聞こえる。
その声に彼は一瞬、ぴくりと身を強張らせる。


男の子:「ごめんなさい、いかなきゃ」

そう言い、「はい!」と返事をする。

男の子:「おねえさん、またね」へにゃ、と笑います
常盤梅:「……えぇ」

常盤梅:うーん、梅は八剣伊月を内に置いてるので、なんかはぁ?ってなってるけど、夢かな?って思ってるので止めはしないです

男の子は、透明な糸に足をとられ、べしょ、と転ぶ。
それに溜息を1つ吐き、家の中へ入って行った。
 
ここで聞き耳お願いします。


常盤梅:CCB<=83 【聞き耳】 → 1 → 決定的成功/スペシャル

KP:えらいですね

すると、家の方から乱暴な音が聞こえる。
それは人を殴打する音だ。
その暴力が誰に向けられているのか、あなたは知らない。
 
1Cかあ
きっとさっきの男の子を殴る音かな…それにしては、乱暴すぎやしないか?と感じますね

 

男の子が落としたのだろうか、ひらりと何かがあなたの足元に落ちていた。

常盤梅:「……」拾います

それは一つの茶封筒だ。中には紙が入っている。

常盤梅:ジトってしてます
常盤梅:音の方に向いてね
常盤梅:中を見ます

では、こう書いていますね

『彼は幸せだった。教育が厳しいが恵まれた家系。不自由のない生活。彼は幸せだった。』


常盤梅:ほんまにいうとんのか?
常盤梅:「……はぁ?」心からのはぁ?が出ました

KP:ふふ
KP:わかる

目星か幸運どうぞ

常盤梅:CCB<=87 【目星】 → 13 → スペシャル

では、裏にも何か書かれていることに気が付きます

常盤梅:「というか、こう言うのが落ちてる時点でいつものでしょ……」見ます
KP:そうですね、いつものです

『彼は幸せだった?呼ばれない名前、突然の暴力。はたして、これは教育なのか?本当に彼は幸せだった?』

常盤梅:せやな?

読み終えると封筒の中から一枚の写真が落ちる。家族写真だ。

常盤梅:「………」裏を見ます
常盤梅:見ます

それに触れた瞬間、何かが頭をよぎる。

くらくらしてしまいそうな、真っ赤な夕焼けの光が室内を差している。
その光よりも鮮やかな赤色が、部屋の壁に、床に散っていた。
目の前に見える白い細腕は、その赤色を映えるようにするには白すぎて。
腕をぼんやりと見つめていると、遠くから救急車のサイレンの音が聞こえた。
うるさいな、自分はぼんやりしたいのに。

 


あなたがはっと我に返るとそこは茜さす小さな公園の前だった。
先ほどあのような幻覚を見たことによりSANチェック1/1d3


常盤梅:CCB<=66 【SANチェック】 → 50 → 成功

常盤梅:「…っ、なに、今の……」
常盤梅:「それで……こんどは…どこ………」

あたりを見渡せば学生服を着た一人の少年がブランコに乗りゆらゆらと揺られながら本を読んでいる。
そばの鞄の上には布に包まれたものが置かれてある。…竹刀だろうか。
歳は中学か高校か~という感じですね。

 
常盤梅:これは高校ですね
KP:じゃあ高校生です

常盤梅:「……」見たこと有る顔ですか?

アイデアを振らなくてもわかるでしょう。どこか八剣の面影がある。

常盤梅:「……」どーしようかなぁ

少年:きー、きー
少年:本読んでます

常盤梅:「………」

では、視界の隅に入ったのか、少年がはなしかけてきますね。

少年:「……何。あんた」
常盤梅:「……いえ、特に。貴方こそ、こんなところで」
少年:「俺がこんなところで何をしてても別に関係ないだろ」

少年:本に目を戻します

常盤梅:「……それもそうね」なんだか八剣仕事じゃなかったらこんな感じなんだと思ってちょっと笑ってる
少年:「……何かおかしい?」じと
常盤梅:「いいえ、貴方にはまだ関係のないことよ」
少年:「……はあ…?」

常盤梅:ふふ
常盤梅:じゃあとなりに座った!
少年:はあ……これは溜息
少年:いいよ~

少年:「あんたはいいところの人みたいな恰好してるけど、家出?」
常盤梅:「これ、噂のブランコなのかしら。ちゃんと乗るのは初めてだわ」ブランコ!
少年:「冗談だろ」ブランコ
常盤梅:「本当よ、公園に来たことがまず二度目だもの」
常盤梅:「ブランコは家にあるけど、背もたれがあるし」
少年:「お嬢様かよ」
少年:「で、家出なの?」
常盤梅:「家出なら、貴方と一緒になるかしら?」
少年:「いや。俺は家に帰るけど。もう少し時間潰すだけ」
常盤梅:「へぇ、どうして?」
少年:「聞かなくてもわかるだろ。帰りたくないから」
少年:本をぱたんと閉じる!梅ちゃんと話をする姿勢になりました
常盤梅:「まぁ、それもそうね。……反抗期?」わざとこの言葉使いました
少年:「反抗できる相手がいないから、そんな時期こないと思う」
少年:「……反抗期に見える?」
常盤梅:「どうかしら。まぁ世間的に見れば、貴方くらいの年の子どもがこう言うところにいれば、反抗期だとか、家でだとか思われるんじゃないかしら?」
少年:「だから、あんたもそう思ったわけ」
常盤梅:「あなたはどう思う?」
少年:「はあ?それは何に対して?」
常盤梅:「私がそう思ったのか、そう思わなかったのか」
少年:「家出だと思ったんじゃないの」他人事のように話します
常盤梅:「ふふ、そう思ったんならそうで構わないわ」?
少年:「結局どっちなんだよ」
常盤梅:「どっちなんでしょうね」????
少年:「……」むーって顔します
常盤梅:「反抗出来る相手がいないって言ったけど、家に人はいるんでしょう?」

常盤梅:まぁ、話してないのかなって思てる

少年:「え?あ、まあいるけど」
常盤梅:「いるけど会話は無いってところかしら」
少年:「会話はない……まあ、そんな感じかな」
常盤梅:「あら、ちゃんとした的からは外れちゃったかしら?」
少年:「あんたがそう思ったなら、そうなんじゃないか?」やりかえす
常盤梅:「あら、言い返されちゃったわ」ふふってしてる
少年:「楽しそうだな」
常盤梅:「確かにそうかも」いつもと全然違うからね
少年:「あんたは人とそんなに話さないのか?」
常盤梅:「そんなことは無いとおもうけど、話すのが特に好きってわけではないわね」
少年:「ふーん。女はみんななんだかんだ言って好きなのかと思ってた」
常盤梅:「そう言う人もいるんだろうけど……」なんていうかなぁ
少年:「?」じ 目を見ます
常盤梅:「わざわざ話さなくていい人と、そんなに話しをしなくてもいいと思ってるって位ね」
少年:「……なるほど。じゃあ、俺は今あんたに話したいって思われてるんだ?」
常盤梅:「………」にっこりしました

少年:なに?って顔

常盤梅:「いいえ、なんでも」未来のお前は内に入ってるよ~~

少年:ありがと~~~

しばらく話をしたあと、「伊月ー!」と、彼を呼ぶ声が聞こえる。

少年:「あ……」梅ちゃんと声の方を代わりばんこに見る
常盤梅:「……私とまだ話したい?」
少年:「え?いや、1人になるだろ」
常盤梅:「じゃあ、気にしなくてもいいわよ。私もそのうち帰れるんじゃないかしら」
少年:「?」
常盤梅:「ちゃんと呼んでくれる人いるんじゃない」まずは一安心
少年:「まあ…俺の友達…っていうか、何て言ったらわからないけど、俺の味方してくれるやつ、だから」
常盤梅:「ならまずは安心ね……。いや、全然そういう訳でもないか…」最後は小声です
少年:「?」はてはて
常盤梅:「まぁ、呼ばれてるんなら行って来なさいよ」
少年:「ああ。あんたも寒くなるから早く帰れよ」
常盤梅:「えぇ。またそのうち会いましょう」

彼は頷き、あなたに背を向けて歩き出す。
少し歩くと歩みを止め、ぽつりとこう言った。


少年:「……今日は時間が経つの早く感じた。…ありがとう」
常盤梅:「……こちらこそ。いつもと違ってこれはこれで楽しかったわ、八剣」KPCか??

彼は振り向かずに声の方に行きますね。

あなたはふと、ブランコの傍に丈夫な手帳の様なものが落ちていることに気がつく。

常盤梅:拾います
KP:ひろえます!
常盤梅:中をペラペラみます

中を見てみればそれは手作りの単語帳のようで、丁寧な字でぎっしりと書き込まれている。
途中、1枚のメモが挟まれている。


常盤梅:読みます!裏表!

『彼は幸せだった。信頼できる友人の存在。自分は1人ではないという初めての安心感。彼は幸せだった。』

『彼は幸せだった?それでも変わらない家族の扱い。家で彼はひとりぼっち。つきつけられる現実。自分はいない、いらない存在。彼は幸せだった?』


手帳が落ちていたところに壊れたボールペンが落ちている。単語帳に刺していたのだろうか。

常盤梅:ふんふん、それも拾いますね

それを拾い上げた瞬間、何かが脳裏をよぎる。


それは1枚の紙。家族の名前が書かれてある。
あなたの視界は、その中で何かを探すように動き回る。
しかし、どこを見ても見つからないのか、紙を持つ手が震える。
ふと顔をあげると、そこには黒髪の男が感情のない顔で立っていた。
そして、ゆっくりと口を開く。
あなたは、声は聞こえないが何を言っているか理解できるだろう。
「かわいそうなやつ。あの時」
死んでいればよかったのに。
 
 
あのような幻覚を見たことによりSANチェック1/1d3


常盤梅:CCB<=66 【SANチェック】 → 63 → 成功
 
 
あなたがはっと我に返るとそこは先ほどの公園ではなかった。
ここはどこだろう。外国のようだ。
少し治安が悪そうな路地、といったところだろうか。
あたりを見渡してると少し遠くから一人の青年が歩いてくる。
刀を片手に持ち、周りを警戒しているような雰囲気だ。
あなたの存在に気づいた青年は少し不審そうな顔をし、


青年:「なんであんたみたいな育ちよさそうなやつがこんな場所にいるんだ。金持ちの遊びって言っても限度があるだろ」

と言ってくる。
周りは常に警戒しているようだ。


常盤梅:年どれくらいですか?
KP:同じくらいかな?20~22くらい

常盤梅:「……」ちょっと成長を感じておぉってなってる
青年:「…聞いてんのか」じと
常盤梅:「……遅れてきた反抗期ね」小声です
青年:「?」
青年:「なんか言ったか」
常盤梅:「……いいえ、なんでも」微笑んどこう
青年:「で、聞いてたか?ここは危ないんだよ」
常盤梅:「そうみたいね…」
常盤梅:「困ったわ、どうしようかしら。同じ日本人のよしみで、安全なところまで送ってくれないかしら?」

常盤梅:にっこりしよう

青年:「なんもなかったらオッケーって言うところなんだけど」
青年:「今は無理だから、自力で帰ってくれ」
常盤梅:「あらそうなの?何があるのかしら」
青年:「命狙われてんだよ」
常盤梅:「……誰に?」それは初耳!
青年:「金髪の日本人の殺し屋。……いや、前まではそうじゃなかったんだ、殺し屋なんかじゃ……そうじゃ、なかった」

青年:自分で言ったけど動揺している感じですね

常盤梅:「……動揺してるけど、大丈夫?」
青年:「大丈夫、冷静ではいるつもりだから…」
青年:「……あいつはただ、この界隈の空気に頭が侵されたんだと、思う…きっとそうだと思う」
青年:「だって…友達、だったんだ。少なくとも俺は友達だと思ってた」小声で言う
常盤梅:「………」高校のときのあれか?って思ってる
青年:「あんたに言っても関係ない話だった。忘れてくれないか」
常盤梅:「冷静ではいても、こんな状況で見ず知らずの私に話してしまうほど動揺はしてるってことよ」
青年:「……」むむむって顔です
青年:「…そうだな、そうなのかもな」
常盤梅:「そういうこと。それで、すぐ近くにそれはいるわけ?」
青年:「わからない」
常盤梅:「へぇ……」
常盤梅:「まぁ、人間何があって変わるかなんてわからないわ」
常盤梅:「命狙われてるんなら、やり返してでも生きようとすることね」
常盤梅:「ここ、どう出ていいか分からないの。せめて路地までは送ってくれないかしら、ミスター」
青年:「……これだから金持ちは嫌いなんだ」溜息をつきます

常盤梅:お前の将来の雇い主だよ~~

青年:「…向こうの方、真っ直ぐ行けばいい。走れはするだろ?」ゆびさします

常盤梅:将来の雇い主なんだよなぁって思ってにっこりしてます
青年:ウウウウ
青年:カイコシナイデー
常盤梅:しないでーー

常盤梅:「あら、その間にその殺し屋さんに私が殺されたら後味が悪いのはあなたよ?」
青年:「あいつは俺を狙ってるから、あんたには興味ないと思う」
青年:「それに、あんたを殺す理由もないだろ」
常盤梅:「ああ、殺し屋には雇われたりだったりで理由がいるの」
青年:「どうだか知らないけど」
常盤梅:「そう。まぁ、私に被害が行かないようにって思ってそうしたのが分かったらからいいわ」

青年:むす

青年:「そう思いたかったら勝手に思ってさっさと行けよ」
常盤梅:「…それ、さっきも話したわ」ふふってした
青年:「? あんたとは初対面のはずだけど」
常盤梅:「ふふそうね、初対面よ。」
常盤梅:「まぁ、いいわ。あなたの優しさも分かったことだし。また会いましょう、八剣」ひらって手を振って言われた方にむかいまーす
青年:「? 何で俺の名前」

常盤梅:にこってしました

あなたが青年から離れてしばらく歩くと、足元に茶封筒が落ちていることに気づく。

常盤梅:拾って中を見ます

封筒の中には紙が1枚入っている。

常盤梅:みる!

『彼は幸せだった。それは過去のこと。恵まれた家系も不自由のない生活も、信頼できる親友の存在も、すべてはもう過去のもの。そう、あのとき彼は幸せだった。』

常盤梅:裏は?

『彼は不幸せだった。消された存在、虐待、親友の裏切り。1人ではないと感じることができたのに、突き落とされる。彼は不幸せだった』


封筒からスルリと一枚の写真が落ちる。
彼が話していた男だろうか。金髪と綺麗な黄色の瞳の青年と、先ほどの青年が写っている写真だ。
これはいつの間にか撮られたのだろう、黒髪の青年はどこかを向いている。
持ち歩いていたのか、この写真はすこしシワが残っていた。


常盤梅:「……盗撮?」

常盤梅:拾います

その写真を拾い上げると、何かが脳裏をよぎる。


荒い息使い。
くらくらしてしまいそうな、真っ赤な夕焼けの光が室内を差している。
しかし、今回はぼんやりしていない。違う部屋だ。
動揺しているのか、あなたの視界は揺れる。
カツカツと足音が近づいてくる。
男性だとわかるが少し中性的な、優しい声が響く。

「きみは今まで僕を頼りに生きてきたよね。僕がいなかったらこんなに自由に幸せになれてなかったよね?僕はきみの心の支えだったよね?」

足音が止まる。
目の前で、綺麗な黄色の瞳が輝く。それは自分にいつも笑いかけてくれた瞳だ。
その瞳を細め、彼は言う。

「だから次は僕が依存させてよ」
「……ううん、きみの全部がほしいんだ。その緑の目も黒い髪も細い腕も足も全部。今幸せなきみの命も全部、僕にちょうだい?」

きら、と彼の手に握られたナイフが光る。
あなたは直感的に感じる。

殺される。

あなたに向けられたナイフは、避けたあなたの髪を切る。
黒い髪が床に落ちる。

「あ……」

その隙にあなたは走る。
意味が分からない。どうして。どうして。
そんな感情を抱きながら。



しばらく走り、油断したときだ。

KP:choice[左腕,右腕,腹,右肩,左肩] → 右腕

あなたの右腕に痛みが走る。
そして、耳元で声が聞こえた。それは、いつも聞いていた優しい声。

「みつけた」

あなたは反射的に拳銃を取り出し、発砲した。




あなたが次に目を開けた時、そこはどこかの病室だった。
目の前には患者ベッドが一つ、そこにはあなたのよく知る八剣の姿がある。
あのような幻覚を見たことによりSANチェック1/1d3


常盤梅:CCB<=66 【SANチェック】 → 14 → 成功

彼は眠っており、目を覚ます様子はみられない。
あなたは一枚のメモと懐中時計を握りしめていることに気がつく。


八剣伊月:すや

常盤梅:「………」いや怖いわ
常盤梅:「……あれは………」
常盤梅:「……ほんと、だったら」勝手に見てしまった…

KP:まあほんとですよ
常盤梅:でしょうね

常盤梅:「……」八剣をちょっと見てからメモと懐中時計を見ます

懐中時計はふつうの懐中時計ですね

メモ
『彼は幸せだった。本当に幸せだった。本当に?本当に彼は幸せだった?』


常盤梅:裏は?
常盤梅:裏はどうなっているのかしら?

『君だけが彼の運命を変えることができる。彼の人生、どこが間違っていたのだろうか?どこからが間違いで、どこまでが正解なのか。そもそも、間違ってなんかいないのか。彼を彼にしてあげられるのは君だけだ。変えられる過去は一つだけ、その懐中時計にどこに戻りたいか強く願うといい。もう一度言おう、彼の運命をどうするかは君の選択次第だ。』

ベッドに近づくこともできますよ

常盤梅:「正解に間違い…ねぇ」ふーんって感じで近寄ります

彼のベッドの下にメモが落ちていたことがわかる。

常盤梅:「……メモ」拾って裏表見るわ

『眠る者には花を添える』
『なくしたものを言葉に変えて』

顔をあげると、テーブルにいくつか花と、小さい冊子が置かれていた。
花は3種類ですね。

常盤梅:なになにー?
常盤梅:小さい冊子見ます

冊子には表紙に「写真でわかる花言葉辞典」と書かれている。

常盤梅:3種類の花を調べてみます

・ライラック  「友情」「思い出」「大切な友達」
・青いアスター 「信頼」「あなたを信じているけど心配」
・プリムラ・マラコイデス  「素朴」「気取らない愛」「運命を開く」

常盤梅:「……へぇ」

常盤梅:こうね、不幸せになったことも含めて今の八剣伊月なら梅はそれを変えようとはしないし、とりあえず起きてく元に戻ってくれたらそれでいいって感じ
常盤梅:というか、私の護衛が出来てるんだから今幸せでしょ?みたいな
八剣伊月:っふふ
八剣伊月:シアワセデス
常盤梅:wwwwww
常盤梅:でも、それをどうしていいかが分からん
常盤梅:人を構成してるのは過去だからなぁ

そう思っているならですね、懐中時計に願う必要はないのではないかと思いますね。
あとはー、そうですね
お見舞いなら花でしょうか


常盤梅:「………あんたがどんな人生を歩んでたか、私は勝手に見ちゃったけど」
常盤梅:「私が知ってる八剣伊月は、その不幸を経験してきた八剣だから、私の勝手で変えるものでもないでしょう」
常盤梅:「私は、あんたや他の大事な人たちがそのまま生きててくれたらいいのよ」
常盤梅:「……だから、さっさと起きなさい八剣。最近工藤も休みがちだし、律刃が捕まらない時もあるから、あんたがいないと回らないのよ」

KP:ふふ
常盤梅:じゃあ青いアスターとプリムラ・マラコイデスを何本か抱えて、寝てる八剣伊月にふわぁってかけます
KP:ふわぁ・・・

あなたは静かに眠る八剣に近付き、そっとその花を添える。
その瞬間、風があるわけでもないのに病室のカーテンがふわりと浮かび、あなたと彼を優しく包み込む。
眩い光が辺りを満たし、思わず一瞬、目を瞑る。

 
目を開けるとそこは先ほどの病室で、しかし八剣の姿はない。
そこにあるのは過去の彼の姿だった。


男の子:「ねえ、おねえさん。今もぼくはがんばってるんだね」
男の子:「かなしいことも、いたいことも、つらいこともいっぱいあったけど」
男の子:「なんで、どうしてぼくだけ?って思うこともあったけど……」
男の子:「でも、こんなことがあったから、今のぼくがいるんだね」
男の子:「おねえさん。これからも、ぼくのこと、よろしくね」

彼はあなたに微笑みかける。
そして、彼の身体は徐々に淡い光の粒へと変わっていく。
それはあなたを包み込むこむだろう。


常盤梅:「……そうね、確かに不幸かもしれないけど。それも含めて八剣伊月なの」
常盤梅:「頑張ったら頑張った分だけ帰ってくるものもあるわよ、料理とかね」
常盤梅:「まぁ、そうね。まだまだ働いてもらうわよ。覚悟してなさい八剣」

常盤梅:にこ!ってしました
男の子:にこ!

その光は陽だまりのように暖かくて、優しくて、夜道を照らす月の光のようにどこか切ない。
あなたをそんな気持ちにさせる。
微睡む意識の中、『ありがとう』と聞こえたような気がする。
 

 

 
ピッピッピッ…という規則的な機械音に、あなたは目を覚ます。そこは病院だった。
どうやら病室の椅子に腰掛けそのままベッドに突っ伏し眠ってしまったらしい。
ベッドには心電図モニターや人工呼吸器を付けられ眠っている八剣がいる。
その胸は微かに動いており呼吸をしていることがわかる。
不意に触れたその手が一瞬、ピクリと動く。
そして彼の頬をひとつの雫が伝った。

 
 

あなたはいつも通りの日常へと戻っていく。
数日後、病院から『八剣が目を覚ました』という報告を受け取るだろう。
病室に赴いてみれば彼は、ベッドを起こし外を眺めている。
その横顔はどこか楽しそうだった。
声をかけて話をすればそれはいつもの彼で、けれどいつもより少しだけ表情が明るい。

八剣伊月:「長い夢を見ていた気がします。どんな夢かは忘れてしまいましたが…。でも、なんだか懐かしいような夢だった気がします」

彼は覚えていないのだろう。
夢であった楽しかった思い出も、悲しかった思い出も。
けれどその表情に陰りはなくて、それでよかったのだと、彼は今、幸せなんだと、あなたはそう思えるだろう。


常盤梅:「ふふ、そう。確かに数日も眠っていれば長い夢も見るわよ」
常盤梅:「……八剣」
八剣伊月:「? はい」
常盤梅:「今、アンタ幸せでしょ?」
八剣伊月:「……はあ?」何?って顔

常盤梅:じーって見てます

八剣伊月:「……なんですか」じと
常盤梅:「はぁ、じゃあ言い方を変えるわ。今、あんた幸せ?」疑問形にしました
八剣伊月:「随分聞きたがりますね…」
八剣伊月:「お嬢様的にはどう思いますか?…と聞きたかったですが、今断定しましたしね」
八剣伊月:「お嬢様がそう思うなら、そうなんじゃないでしょうか?」
常盤梅:「……、ふふふ!なに、全然変わらないじゃない!まだ反抗期なのかしら!」
八剣伊月:「まだ?」
常盤梅:「26才になっても反抗期はさすがに救えないわよ」笑ってます
八剣伊月:「意味がわからないのですが……」
八剣伊月:「反抗期はもう終わってます」
常盤梅:「そういうことじゃないわよ!」
八剣伊月:「?」じゃあ何?って顔
常盤梅:「私がそう思うじゃなくて、八剣がどう思ってるのかききたいんだけど?」
常盤梅:「分かってるでしょ?」
八剣伊月:「ええ」

八剣伊月:わかってまーす

常盤梅:「じゃあもう一度聞くけど、八剣は今幸せなのかしら?」
八剣伊月:「そうですね……」うーん
八剣伊月:「昔と比べたら、今の方がいいですね」
常盤梅:「ふふ、当たり前でしょ?」
八剣伊月:「……そういえば、話が変わりますが。起きた時に花瓶に花がありました。お嬢様からですか?」
常盤梅:「花?」見てみます

あなたがあの時彼にふわーっとかけた花が花瓶にさされています。

八剣伊月:「プリムラ・マラコイデスという花ですね。ありがとうございました」
八剣伊月:「お嬢さまは、この花の外国の花言葉はご存知ですか?私も1つしか知らないのですが」
常盤梅:「ええ、アスターとプリムラ。マラコイデス……。外国の花言葉?」はて
八剣伊月:「I can’t live without you」
八剣伊月:「あなたなしでは生きられない」

八剣伊月:ふふ

八剣伊月:「随分重たくありませんか?」

常盤梅:ぱちくりしました

常盤梅:「……ふふ、そうね随分重いわ」にこってしました
常盤梅:「じゃあ、これは知ってる?青いアスターの花言葉」
八剣伊月:「あなたを信じているけど心配、だそうですね」
常盤梅:「そう言うことよ」にっこり
八剣伊月:「そうですか」
常盤梅:「ええ、3人のインカムに彫って」
常盤梅:「3人のインカムに彫ったほうがいいかもってくらい、ピッタリじゃない?」
八剣伊月:「それはインカムを心配しているんでしょうか?」からかってます
常盤梅:「分かってるくせに」
八剣伊月:「どうでしょうね」

ふと、彼の枕元に置かれた懐中時計に目がいく。
それはあの時あなたが握っていた、あの懐中時計だった。


常盤梅:「あら、これ……」懐中時計を見ます

懐中時計を見てみればキラキラと所々に小さなダイヤモンドが装飾されている。
ダイヤモンドの石言葉は『不変』
あなたには、それがまるで彼が彼である限り、彼であるということに変わりはないのだという、一種の誓いのようにも思えるだろう。


八剣伊月:「それ、目が覚めたら置かれていました。お嬢様の忘れ物ではないのですか?」
常盤梅:「……そうね、これは私のでは無いわ」
八剣伊月:「そうなのですか」
常盤梅:「八剣がもっていたら?」
常盤梅:「きっと似合うわよ」
八剣伊月:「いえ。私はすぐ壊しそうなので」
八剣伊月:「こういうのはお嬢様の方がお似合いですよ」
常盤梅:「そう?…………じゃあ、貰おうかしら」

常盤梅:受け取りました
八剣伊月:どうぞ~

常盤梅:「じゃあ、これの代わりにもう一つ……。まぁ、八剣は知ってるんだろうけど」
八剣伊月:「?」
常盤梅:「プリムラ・マラコイデスの花言葉の一つは「運命を開く」だそうよ」
八剣伊月:「……ああ、そうみたいですね」
常盤梅:「あんたの過去は変わらないけど、未来は自分で開けるわ」
常盤梅:「それに、あんたの今には私の知ってる限り犬井や工藤や律刃、それに加えて私がいるんだから、やっぱり十分幸せでしょう」

常盤梅:終わり!
八剣伊月:ふふって笑います

八剣伊月:「そうですね。孤独ではありませんから」

常盤梅:じゃあニコってして終わります!
KP:にこ!

2人が談笑していると、病室のカーテンがふわりと浮かび、あなたたちを優しく包み込む。
その柔らかな空気と淡い花の香りが、今の幸せを実感させてくれているような気がした。
 
これでクトゥルフ神話TRPG「目覚めのキスで眠らせて」終了です。
おつかれさまでした!