今ツイッター上で『愛され続けると女性の顔が変わる』という見解が話題になっている。女性だけではなく猫だったり犬だったりの写真も挙げられており、見ていてとても面白い。その変貌ぶりにはいろいろ考えさせられる。

「愛され続ける」という状況は、自分にとっていい言葉をかけられたり、存在が受け入れられているという安心感や自己重要感、そのような居場所があることで、自然と自信がつき表情も変わっていくということだと思う。

ただ、このトレンド入りしたツイートを見ていると、「私も愛されたい」「誰か愛して」「どうせ愛されないから」などといったリプが大量についていた。この「愛され続ける」という部分が大きなキーワードになっていて、そしてそれが多くの人にネガティブな作用を及ぼしていると感じた。


ここでひとつ実験をしたいと思う。まず以下の画像を見て欲しい。
実はこの画像にはある猥褻（わいせつ）なものが隠れている。

あなたはいくつ猥褻なものを見つけることができるだろうか？

いくつ見つかっただろうか。一つか二つか。三つという人もいるかもしれない。「猥褻なあるもの」を探すために、いろいろ想像を巡らせてくれたり、数秒間じっくり見てくれたと思う。

だけどこの「猥褻な画像」。ただ私が無料画像サイトから見つけてきたモスグリーンとホワイトの美しい抽象画。猥褻なものなんて本当は一切隠れていない。笑

これは一体なんの実験かというと、画像を見る前に私が付け加えた「猥褻なもの」という前提情報で、あなたにバイアスが生まれて実際に見えるものが「猥褻なもの」に変ってしまう、という実験。

ある人がそれを猥褻と見、猥褻と言えば、それは猥褻なものになる
ージョルジュ・バタイユ（エロティシズム）

単純に言えば、「勘違いをさせられた」ということだ。


「愛され続けたら顔が変わる」というのも勘違いでしかない。それが実際に愛なのかどうなのか、愛されるということがどうゆうことなのか、具体的に言葉で定義が出来るものではないし、人それぞれ感じ方も違う。

愛というものがわからないから、「私も愛されたい」となるわけで。だけどこれが「愛だ」と思えば、それはその人にとって愛になることもある。

要するに、愛も勘違いから生まれる。勘違いが先か愛が先か。


いい勘違いをできる人は、いい事が起こりやすくなる。
いい勘違いをした人が、いい顔になっていく。

これは以前の記事にも書いた、魅せ方バイアスと同じことで、また、ダブの実験でも話題になった『美は精神的なモノによる』という結果にもつながってくる。

いい勘違いをした人がいい顔になっていく

愛なんてたいがい勘違いの始まりでしかない。女の人は男の人がいなくたって綺麗になるし、アップデートされていく生き物だ。「私も愛されたい」なんて、もし寂しい気持ちになることがあったら、この記事を思い出してほしいと思う。

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