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一人暮らしを終えるにあたって

段ボールだらけの1Kの部屋を見渡す。2年しか住んでいないのに随分と荷物が増えたものだ。

私は明後日、2年間過ごしたこの家から出て行く。

この部屋にあるほとんどのものが、私が仕事をして買ってきたものなんだと思うと、どこにそんなお金あったのだろうって思ってしまうと同時に、ちゃんと一人で生きれたんだって実感が湧く。

仕事をして、家事をして、やや偏り気味な食事を食べて、床で寝たり、仕事から帰ってきて大声で泣いたり、洗濯物を1週間分溜めたり、友達を10人呼んでパーティしたり、レイトショーを当てもなく見に行ったりして、生活に関しては自分が良ければ良い、私が法であるという考えのもと一人の時間を堪能したと思う。

やっぱり私は一人で行動することが好きで、一人暮らしは性に合っていたのかもしれない。けれど私は誰かと一緒に暮らすことにしてみた。

この春付き合って2年になる彼と暮らそうと思ったのはいくつか理由がある。

言い方が少し悪いかもしれないけど、2年前までは赤の他人だった人と一緒に暮らすとどうなるんだろう、とふと湧いた興味と、何事も経験だ!という思いがあったのがひとつ。

きっと私は一人でも一生生きていける気がする、と心のどこかで確信めいた思いがある。だけどもし一緒にいるなら、誰かと家族になるなら彼がいいかもなって思っている。喧嘩もする、その度に別れを考えるけれどでも、やっぱり好きだから話し合いをちゃんとして解決してまたやっていく。結婚をまだするわけではないけど、少し確認の意味合いも込めて一緒に住むことにしてみた。

いけない考え方かもしれないけど、別に結婚したけどやっぱり合わなくて離婚する、っていうのに私はなんの抵抗もない。無理って思ったらきっとすぐに別れてしまうと思う。でもこれは現在私に子供がいないから考えられることなのかもしれない。でも子供がいたって絶対育てられる気がする。なんとかなるってお母さんが背中で教えてくれた気がする。(4児の母)

だから私は大丈夫。一人じゃなくても生きていける。二人でも何人でも生きていける。選択肢を増やそう。


ありがとう、私が一人で過ごした2年間。ありがとう、1Kの狭い部屋。

一人暮らしのトロフィー解禁したね。次は二人暮らしのトロフィーを解禁するよ。


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