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【感想】ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926-【ネタバレ】

ピオフィオーレの晩鐘 -ricordo- 一作目の感想はこちら。


立花さん目当てで一作目をやって今作も楽しみにしておりましたが、なかなか気分が乗らずにすべてのENDを読み終えるのに手に入れてから2か月以上もかかってしまいました。やっぱりセリフ中心に進んでいく文字を読むのは苦手です。

立花さんが毎日のようになんかしらの配信をしていたので気持ちを持っていかれてたってのもあるかもしれない。立花さんが体調不良で一週間ほどお休みされてたので、再開するに至ったのかも??今は回復されたようでほっと一安心。

そして、他のキャラを攻略しきってからアンリ(CV立花慎之介)をやろうと頑張ったので、遅々として進まなかったし、アンリルートに入ってから力尽きてたのもある。アンリ以外をコンプしたのは2020年12月23日でしたね。発売から一か月ぐらいか。

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そして、感想を絶対書こうと思ってたのに間があいたから他のキャラの感想をだいぶ忘れました。無念。やり直す元気はないです...。


以下、ネタバレしかないですので、踏みたくない方は引き返してください!そして、自分でも引くぐらいの長文です!







ネタバレ、行きますよ?

一作目のあらすじはこちらに軽くあります→ピオフィオーレの晩鐘 -ricordo-

舞台は前作の1年後、1926年のイタリア南部の町、ブルローネ。ブルローネはマフィアの庇護の下で発展してきた町です。

主人公(初期名リリアーナ=アドルナート)は鍵の乙女です。鍵の乙女とはブルローネのマフィア・ファルツォーネの血を引くものと結ばれることで聖遺物の封印を解くことができるようになる存在です。聖遺物は神の奇跡を起こすもので、教国(ローマにあります。バチカン市国ですよね?キリスト教とは明記されてないけど、明らかにキリスト教の教えのもとで人々は生活しています)によって秘匿され、悪用されないように封印されています。有事の際に聖遺物を移動できるように鍵の乙女という封印を解く仕掛けを用意してあるようです。鍵の乙女は占星術によって選ばれます。ファルツォーネのものと結ばれる運命にある乙女が見つけだされる、ということらしい。その割に運命の相手と結ばれないENDも多い。実際、歴代の乙女が対のファルツォーネよものと結ばれないことも多いようです。この世界の神様、万能ではありません。
鍵の乙女はファルツォーネの血を引くもの以外に抱かれると鍵の乙女の資格がなくなります。ファルツォーネの血を引くものに抱かれると聖遺物の封印を解く力を得ます。この神様、処女性を求めているのかいないのかどっちなのよ(笑)
結ばれた鍵の乙女の血とファルツォーネの血を捧げれば聖遺物の封印が解けます。これまた処女の血じゃなくてええんかい。
資格がなくなっても今代が生きてる限りは次の鍵の乙女は生まれないようです。また、鍵の乙女のいない時代も結構あるらしい。聖遺物の封印を解きたいのに解く術がないということも多いってことになりますね。なんて不自由なんだ。500人ぐらいの生贄を差し出すと封印が解けるって話も出てくるんだけど、現実的ではないですよね。
また、鍵の乙女には痣があり、鍵の乙女の資格を失うとその痣は徐々に消えていってしまいます。体にそんな証拠残さないでよっw
ファルツォーネ家は墓守の一族と呼ばれ、聖遺物と鍵の乙女を守ることで教国の庇護を受けています。元はマフィアではなかったけれど、時代とともにマフィアの形に落ち着いたようです。
イタリア政府がファシズムに傾倒しだし、マフィアを撲滅せんとしている時代背景があり、教国の中にもイタリア政府と足並みを揃えようとする一派がいます。鍵の乙女を使って聖遺物の封印を解き、イタリア政府に差し出そうとするものたちです。ブルローネマフィアたちは、自分たちの未来を守るために鍵の乙女をどう扱うかにも頭を悩ませます。
ファルツォーネ家には、鍵の乙女とファルツォーネが結ばれると封印が解けることは伝わっていますが、聖遺物がどんなものなのか、結ばれるというのが何を指すのか、どうやったら封印が解けるのかは伝わっていません。次の当主が幼いうちに先代がなくなってしまったので。物語開始時点でそれを知っているのは攻略対象の中ではアンリのみです。

攻略対象キャラは6人

ダンテ=ファルツォーネ(CV石川界人) 23歳
ブルローネに拠点をおくマフィア、ファルツォーネ一家の若きカポ(ボス)。鍵の乙女の対となる人物。運命の人ですね。この物語の王子様。

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二コラ=フランチェスカ(CV木村良平28歳

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ファルツォーネ家のアンダーボス(No.2)。ダンテとは幼馴染の従弟同士で、血のつながりがあります。ダンテを愛してやまない人です。前作ではダンテがマフィアのボスという宿命から逃れたがっていると思い込み、ダンテのためにファルツォーネを滅ぼすべく、ダンテを裏切ったりしています。思い込み激しくてたまらん。
チャラいです。自己否定的な割にプライドが高くてややこしい。つまり、好きですっ!木村さんの演技もはまってる。彼の一作目のBAD END良き。


ギルバート=レッドフォード(CV森久保祥太郎)  26歳

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ブルローネに拠点を置くマフィア・ヴィスコンティのボス。男気があって割と無鉄砲な人です。この人のカリスマだけでヴィスコンティはまとまっていると評されています。一作目で最後まで攻略できないんで、なんとなく親戚のおじさんみたいに思ってしまっています(笑)


オルロック(CV豊永利行) 18歳

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聖遺物を管理している教国の使徒。ファルツォーネに協力し、鍵の乙女を守る役目を与えられています。めっちゃ強いです。チート。
若いってのもあるんですけど、世俗と隔てられて生きてきているのでかなり世間知らずです。なかなかに鈍い主人公よりもさらに疎い。そいで、話すことも得意ではないので、途切れ途切れにしゃべります。ごめん、イラっとして。
オッドアイの少年。みんな本当にオッドアイが好きだな。


楊(ヤン)(CV岡本信彦) 29歳

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中華民国の人。九龍城出身。
ブルローネに拠点を置くマフィアの老鼠(ラオシュウ)のボス。老鼠は中国にある六凰会の傘下にあります。
自分の好みかどうかで物事を判断して行動し、より強いものと戦うことを歓びとしています。気にくわないとすぐ殺しにかかります。そいで、めちゃくちゃ強い。痛みも感じにくいし、殺すことにためらいがない分、オルロックより強いのかな。
思いあっているはずの主人公もいつ殺されるかわかりません。濡れ場でも噛みついてくるしさ。いやでも基本、行為はめっちゃ優しい。ほんまに楊はやばいです。恋心と恐怖が混じるとこんな気持ちになるんだ。やばい。


アンリ=ランベール(CV立花慎之介) 33歳

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フランス出身。
ブルローネのカジノのディレットーレ(支配人)として登場します。長髪のかつらと仮面をつけており、衣装も派手で、芝居がかった話し方をします。何やらいつも含みのある物言いをするし、絶対何か企んでるとしか思えないので、正直いらっとします(笑)ルートによっては本当に小悪党にすぎないこともあります。なので、素のアンリに会っても同一人物には思えません。いえ、立花さんの声なんで、あれ、ディレットーレやん?ってなりますけどもっ!w
アンリは感情をコントロールできてしまうのでセリフにあまり抑揚がありません。常に吐息がかった話し方の人で、彼が出てくると音量を上げないと聞き取れないこともままあります。字幕があるから解るけど、声が聴きたいんだもんっ。その直後のギルバート(CV森久保祥太郎)に何度びくっとなったことかっ(笑)
ディレットーレの時はセバスティアーノ=ガリエが本名ということになっていますが、実はその正体は先代の鍵の乙女の弟アンリ・ランベールでした。先代のファルツォーネのボス・シルヴィオ(ダンテの父)に姉を殺されたと思い込んで(或いは本当に殺されたのかもしれませんが)、シルヴィオ、ひいてはマフィアそのものを恨んでいます。シルヴィオはもう亡くなっていますが、アンリはブルローネマフィアを滅ぼそうと人生をかけて計画していました。しかし、それは叶わず。前作の大団円ENDでは燃えるカジノの中で行方不明となっています。前作のアンリルートでは己が罪深さにそのまま死のうとしていたアンリですが、主人公に生きてほしいと懇願され、死ぬことを諦め、フランスへ二人で逃げのびます。今作の物語スタート時点ではまだ主人公と結ばれていません。
人心を掌握するのに長けており、たくさんの信奉者(協力者)がいます。ちょっとなにそれ面白いって設定ではありますが、端々に納得する要素があって凄いなと思いました。ちゃんとキャラ造形してある。主人公に対してもたまにそれを発揮してめちゃくちゃ甘やかしてきます。その挙句につれないのでひどい人だよこの人はっ。
今作、最初のスチルがメガネだったので「立花さんの声からは眼鏡が見えるんですよ」を思い出しました。


サブキャラも何人か説明しておきます。

エミリオ
教国の聖職者。
この人、見た目は少年ですが、死ぬたびに変わらぬ記憶と新しい身体を得て生まれ変わってきているのだそうで、実際は何歳なのやら。聖遺物を見守り、ファルツォーネに協力する立場にいます。この人が一番ファンタジー。知らぬ間に部屋に入り込んで後ろに立っていたり、謎が多い人です。
鍵の乙女とファルツォーネを見守るために永遠の命を与えられているようで、登場人物の中で最も鍵の乙女という運命に縛られている人でしょう。ファルツォーネにも同情的です。常に主人公たちの味方です。
ここぞというところで現れて必要なことをお知らせして去ります。便利w
この人はもちろん先代の鍵の乙女を知っており、アンリともそのころから知り合いです。アンリに翻訳の仕事をくれていたのもエミリオです。

ロズベルグ
教国の聖職者。
敬虔な信徒で、人格者。民衆にも人気があります。私は前作のオルロックルートのBAD ENDで彼に最初に触れたので、ものすごい悪人のように思ってしまっていて、なかなか修正が利きませんでした(^-^;
教国のトップになろうとしていましたが、なれませんでした。勝利した政敵がイタリア政府に与しようとしています。ロズベルグは今のまま、ブルローネの聖遺物をファルツォーネに任せようと思っています。つまり、今作では主人公たちの味方。エミリオが上司にあたるみたい。
オルロックは知りませんが、実の父親です。

オリヴァー
ビスコンティの金庫番の弁護士。ギルバートの右腕です。なんで弁護士に金庫番させてるん、ギル。苦労性で、無鉄砲なギルにいつも胃をきりきりさせられています。主人公のこともなんやかんや気にかけてくれる。好きなので紹介してみた(笑)

レオ
ファルツォーネの構成員。
ダンテに心酔している年若きマフィアです。ファルツォーネに滞在するときになにくれなく主人公のお世話を焼いてくれます。犬っぽい。最初見た時に、攻略対象なのかな?と思いました。え、なんで攻略できんの????スピンオフないですか?

袁(ユエン)(CV津田健次郎)
今作から登場した六凰会の幹部。楊の直属の上司であり、楊の目の上のたん瘤。楊以上に異常でした。つだけんさんにしかできん。楊をより強くして残虐にしたような。新しく拠点を構えるときは、適当な家に上がり込んで家族全員殺して、そのままそこにいつくんです。何それ怖い。

テオ
今作から登場した教国の聖職者。
主人公の義理の兄です。といっても、面識はありません。主人公は幼いころに両親の元から誘拐されています。主人公が誘拐されたのち、目の色が似ているということで主人公の両親に引き取られました。なんだかんだで両親は殺されてしまいます。その後、テオは教国で使徒として辛い訓練を受けましたが、結局使徒にはなれませんでした。自分はこんなに辛い思いをしてきたのに、主人公だけが幸せに暮らしていると思っていて、主人公を妬んでいます。イタリア政府と組んでブルローネマフィアを滅ぼそうとしている一派を使って主人公を陥れようとしているので、大迷惑です。その一方で、妹を気遣う様子も見せるので、素直じゃないです。
この人もオッドアイで、オルロックがいるのにもうオッドアイは要らないだろうと思いました。
でも、オルロックのオッドアイは特に深い意味はなさそうですが、この人は片方の目だけ主人公と同じっていう意味のある設定です。


Episodio 1926 -BURLONE-
まずは一作目の各キャラのTRUE ENDからの続きの物語。なので、恋人でスタート。各キャラBAD、TRUEの2本のENDがあります。アンリはまだ攻略できません。

攻略順はギルバート→オルロック→ダンテ→楊→二コラ。うろ覚えながら各キャラ感想行きます。すべてのルートでアンリ生きております。ちらちら出てくるのだけど、活躍するのはダンテ、ニコラルートだけかな。

【ギルバート】
このルートは前作で二コラが死んでいます。公式にアンリは死んでるとは書いてなかったけど、前作のギルルートのラストでは炎にまかれて行方不明なので、出てこないか。ギルルートのラスボスでしたから。
一作目に攻略した時はもう少しときめいたと思うんだけど、なんだろ、森久保さんをYouTubeとかで見すぎたかもしれません(^-^;と思って、自分の一作目の感想見返したら、気のいい兄ちゃん終わってるって書いてた。ああ、最初からさほどときめいてなかった。そっか。
家事以外にできることのない主人公ちゃん、オリヴァー(ギルの右腕の弁護士)に会計を教えてもらっています。オリヴァー優しいっ。オリヴァーって弁護士って設定でいいの?会計士じゃないの?
ギルのお父さん登場でしたが、本当にクズ。でも、憎めないって言わせたいのかもしれないけど、なにもかもクズだった(^-^;
最後はマフィアをやめてシカゴに旅立ちます。オリヴァーが幸せになったらそれでいい。

【オルロック】
ダンテ、二コラ、楊が前作で死んでいます。殺したのはオルロックです。
しゃべりがゆっくりでとぎれとぎれだし、疎すぎるし、いらっとすることがしばしば。幼いころから使徒候補として訓練受けてて、そのまま孤独に任務についてたんだから疎くてもしょうがないのだろうけど。いえ、嫌いではないです。そこにときめきはないけど。
だからこそ、アンリルートではオルロックが出てくるたびに救い!って思ってました。セバスが気持ち悪すぎた。オルロックとレオ(ダンテの部下)の年少者二人、いてくれてありがとうやで。セバスの気持ち悪さは後述します。
オルロックは前作で負った怪我を癒すために教国に留まっていたのですが、エミリオ(教国の聖職者)に頼みごとをされ、主人公とともにブルローネに戻ります。怪我をしたオルロックの代わりにブルローネに派遣されていた使徒候補のヨハン=シュタイナーが連絡をよこさなくなったので、探してくれという頼み事でした。ヨハンは大雑把で計画性がないので、役目に失敗しては相手を殺すような人物です。
エミリオはディレットーレを続けていたアンリに、気が向いたらこの二人を手助けするように頼みます。ダンテと二コラという宿敵をオルロックに殺されて、目的を失っているアンリに心を向ける先を見つけてほしいと願って。
そして、ヨハンは兄をオルロックに殺されたと思い込んでおり、オルロックを殺そうとします。オルロックはヨハンの兄を殺したのは殺したんだけど、使徒になるための試練の結果なので、恨むのはお門違い、なんですけどもね。

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このすれ違いをアンリは取り持とうとします。アンリの気使いはきっかけにはなったかもしれませんが、すぐには解決しません。その後、オルロックが使徒をやめることを決意したため、ヨハンの倒したかったオルロックはもういないのだとヨハンが思ったのでこの二人の対決は幕を閉じます。エミリオは消息を絶ちます。
この物語の最後ににアンリが思ったのは、ダンテと二コラというファルツォーネの血を引くものを失って聖遺物の封印を解く方法が失われたため、エミリオの役目も終わっていればいいなということでした。今度こそ死ねていたらいいのに、と、友としてそう願いました。アンリも鍵の乙女の呪縛から抜け出せたらいいね。

【ダンテ】
楊とオルロックが前作で死亡しています。
前作で家事以外やることのない主人公でしたが、ダンテルートでは英語を勉強して役に立とうとしています。主人公の母国語はイタリア語なので、日本語圏の人が英語を学ぶよりとっつきやすいのかもしれないけど、独学のわりに進歩早くないですか?主人公ちゃんってすごい賢いんだと思うの。もしくはものすごい学がある。孤児で教会で育ったって環境から考えて学があるのはあり得ないんだけども。
悪役として遠縁の親戚のラウルが出てくるんだけど、このラウルが本当に無能で。この人がファルツォーネのボスになるルートもあるんだけど、ファルツォーネのお先真っ暗ですわ。楊に対するユエン、アンリに対するセバスに比べてだめだと思う。異常さも足りない。いやでも、この人、鍵の乙女の相手たり得たのか、な?あれ、どうだっけw
ディレットーレは行方不明と言われていますが、アンリが出てきます。アンリは教国に命を助けられていて、教国のテオ(主人公の義理の兄、主人公を逆恨みしている)にダンテを殺せと命じられていました。もともとは復讐しようとしていた相手だから、命令されるまでもなかったはずです。そんな中、チンピラに絡まれてるアンリをダンテが助けることで二人は知り合います。アンリはダンテを知るたびにダンテに復讐したいという気持ちをなくしていきます。ファルツォーネマフィアもまた、アンリと同じく鍵の乙女という運命に弄ばれていたのであって、憎むべきはマフィアではなく、教国なのでは?と。
アンリはTRUE ENDではテオからダンテをかばって命を落とします。BAD ENDではギルとの決闘の末、勝ったものの、主人公を殺されてしまい、敬虔なゆえ自死も選べず、失意に沈むダンテをアンリは殺すのです。殺してあげたと言った方が正確かな。鍵の乙女という運命に弄ばれた者たちの末路。どっちにしろアンリ切ない( ;∀;)

【楊(ヤン)】
ダンテ、二コラ、ギルが前作で死んでいます。公式にアンリは生きていることになっているけど、元からそんなかかわりもなく、確か出てこなかったような。
主人公が楊にいつ捨てられるか、殺されるかと思いながら読んでました。それがなんだか癖になるというか。自分の中のМ心が揺り起こされた気がします。とはいえ、恋人同士になってない前作の方が楊はより輝いていたと思う。
楊が本を読んでいるシーンはときめきました。こう見えて事務仕事もちゃんとやってるし、字がきれいだったり、語学が堪能だったり、ギャップがいい。
新しい老鼠の次席の睿(ルイ)もなかないい味出してたなぁ。本来の次席・林(リー)もイマイチ有能じゃない感じが好きですけどね。楊の部下の男女の双子も憎めません。楊がひりひりしてる分、周りに愉快な仲間がそろってる気がします。
この楊がアンリルートでアンリにいいように使われていたのが面白かったです。アンリの人たらしな部分がきちんと表現されてると思った。
そして、名前がいい。銀河英雄伝説のヤンウェンリーを思い出す!でも、本名じゃないんだよな。主人公ちゃんだけが本名を知っています。

【二コラ】
楊が前作で死んでいます。死んだことになっていると言った方がいいか。
ダンテだけじゃなく、二コラも鍵の乙女の運命の相手になれる存在だったのですね。前作で鍵の乙女は封印を解く力を得ていたのですなぁ。
ルート開始時点では、二コラもダンテも、鍵の乙女の資格について理解していません。封印の解き方も知りません。教国でもそのことを知るものは限られており、物語に登場する人物で正しく理解しているのは教国のトップとロズベルグとエミリオだけです(アンリもエミリオから聞いて知っていますが)。ロズベルグはこのルートでは拷問され殺されています。この方が拷問された際に謝った鍵の乙女情報をわざと流したのではないかと思われます。その誤った情報にマフィアたちは振り回されることになります。
プレイヤーもファルツォーネの後継者と鍵の乙女が結ばれると封印が解けるということしか知らないはず。後継者=当主=ダンテだと思わされています。
テオ(主人公の義兄、主人公を逆恨みしてる。教国の聖職者)が、漏れ聞いた伝承を読み間違え、二コラと主人公が結ばれることで鍵の乙女の資格を失ってしまい、もう封印は解けないと思い込みます。彼は二人の不安を煽ります。二人は血のせいで勘違いして恋に落ちただけで、しかも、本来の役目に背いていると。ものっそい強引な理屈だな、テオくん。お役目に反しているのはその通りだけど、それでも恋に落ちたんだって解釈しません??とはいえ、主人公はこの気持ちは自分の意思ではないのかもしれない...と葛藤します。
二コラは最初から主人公を自分のものにしてはいけない予感があったんだけれど、それでも手に入れたくて、急いだ、と。自分の意思でお互いを選んだんだと確信できるようにもっと時間をかけるべきだったのに...。
いやー、主人公ちゃん、愛されてるねぇ。
そばにいて、お互いを知ったから恋に落ちただけ。普通の恋愛です。お役目に反していたとしても、好きな気持ちは曲げられないっ!
とはいえ、聖遺物の封印がとけないんじゃ、ブルローネマフィアの未来はありません。
その後もなんやかんやあって、やっとエミリオ登場です。二コラは、流れているファルツォーネの血が濃ければ封印は解けること、二コラに資格があることを確認し、鍵の乙女には痣があり、資格を失うと徐々に消えることを知ります。エミリオたん、もっと早くに教えてやれよう。
二コラ、TRUE ENDで聖遺物の封印を解いた上で、聖遺物の置かれていた遺跡を燃やしちゃいましたよ、爽快!鍵の乙女なんて運命はもうこりごりだ!と、思ったら、ちゃっかり聖遺物持ち出していた二コラさん。流石です。
他のルートでは二コラが鍵の乙女の相手となりうることが分かってないので歯がゆい場面もありました。はい、わたくし、二コラが好きです。
BAD ENDでは主人公が死んでしまいます。二コラもファルツォーネが生き残れるように仕組んだ後で死ぬつもりです。前作の二コラのBAD ENDが衝撃的だったので、ちょっと拍子抜けでした。
ことあるごとにベッドに連れ込まれますよ。言葉で表すより行為で表します。相変わらずエロ担当な二コラさん。
ディレットーレが登場します。アンリの気配がない完璧なディレットーレです。アンリを知ってしまった後だとめっちゃ面白いです。前作に引き続き、ファルツォーネマフィアを陥れようとしています。ブルローネマフィアの悪評を立て、ラウル(ダンテと二コラの遠縁で、ファルツォーネを乗っ取ろうとしている)に協力して、ダンテが逮捕されるのに手を貸しました。また、テオに命令されて、死んだはずの楊をかくまっています。楊は足に傷をおっており、歩けない状態でした。ディレットーレ自身は、自分ならさっさと殺すのにと言っていました。そして、回復した楊に殺されちゃいます。動けないはずの楊がカジノに現れた時に驚いて、一瞬素のアンリが出ます。なんでテオなんかの言いなりになってたのさー(´;ω;`)
この作品、ルートが違うと随分扱いが違うので切ないですね。

いまいちシステムを理解していなかったので、アンリルートが出現しないなぁと思いながらEpisodio 1926 -BURLONE-をやり切ってしまいました。よく見たら、ひとり攻略したら出てくるEpisodio 1926 -ALTERNATIVA-のSSをいくつか読まないと進めなかったのですね。まぁどっちにしろアンリは後回しだったのでいいのですが、公式のお勧め順序は無視することになってしまいました(笑)


Episodio 1926 -ALTERNATIVA-
一作目の大団円後の物語です。アンリ(ディレットーレ)は焼け落ちたカジノの中で行方不明のまま。

いくつかSSが読めて、本編はフローチャートを進んでいくんですけど、全ルートを攻略するのに結構手間がかかりました。どの選択肢を選べば指定のシーンを通れるのかなかなか理解できず。フローチャート見にくいし、本編読んでる間にフローチャートで飛べないし。飛ぶためにはタイトルに戻らないといけない。でも、攻略サイトを見るまでもなくでした。親切設計?

それにしてもボリューミー。だって、各キャラ恋人始まりルートでENDが2つずつあってからですから。ただ、当てが外れて待ってるだけとか、ひたすら書庫の本読んでるとか、何のためにこの場面あるんだろうって思うとことも多かったけど。文字数稼ぎだよなぁ。

???(CV興津和幸)
Episodio 1926 -ALTERNATIVA-はこの人物からブルローネを守るお話です。公式のサイトのこの???さんの説明はこんな感じ。

"仮面を身に着けた謎の男。
美しいものと芸術を好み、芝居がかった大仰な喋り方をする。
顔には火傷の痕がある。"

発売前にこれを読んで、んー?ディレットーレの偽物??と思っておりました。ちなみに前作の公式のディレットーレの説明は...

"ブルローネに存在する国営カジノの支配人(ディレットーレ)。
派手な扮装に身を包み、常に芝居がかった喋り方をしている。
カジノ内の一室をブルローネマフィアの取引や会合の場として提供しており、何かと事情通。"

どう考えてもキャラがかぶってる。なんでやねんって思った私は考えが足りませんでした。物語をきちんと理解していたらキャラが被る人がいることに気づいただろうな。

前作でディレットーレ(アンリ)は過去に本物のセバスティアーノ=ガリエを殺し、彼になり代わって今の地位についたことが明らかにされていました。そう、この死んだはずのセバスティアーノ=ガリエが生きていて、何故かブルローネマフィアに対し、聖遺物をよこせと言ってきたのです。あのディレットーレのモデルになった人が実際にいたなんて!ハイテンションな狂気のディレットーレと自分を律し続けて吐息交じりのアンリの切り替えが面白すぎてつらかったのですが、モデルがいたということですごく納得しました。アンリが造形したキャラでなくてよかった。

物語進んで、この方にアンリは死んだと告げられて哀しかったです。焼け落ちたカジノから地下道を通って逃げたものの、出たところで死んでいるのを見つけたのがセバスティアーノ=ガリエだとのこと。なんでそんな辺鄙なところに居合わせたん...まぁいいけど。

セバスティアーノ=ガリエ、とにかくセリフが多いです。興津和幸さんだけギャラ余計にもらわな割に合わへんのとちゃう?と思うぐらい(笑)そして、そのセリフがすべて気持ち悪い。自分がいかに素晴らしいかといてみたり、自分との友情を築けて嬉しいだろうと悦に入ったり、どのように人を殺したかうっとりと説明してみたり。これ、興津さんファンはどう受け止めるのだろう?だって、ディレットーレは最初気持ち悪かったけど、本質は自己否定的で儚いくせに人たらしで有能なアンリだったんだもん。すべてを許しましたよ。興津さんは攻略対象でもなく最後まで気持ち悪かった。悪の美学みたいなもんもなくただ気持ち悪い。何回気持ち悪いって言ったら気が済むのか。

んでね、このセバスティアーノ=ガリエの目的、聖遺物を使ってアンリを蘇らせて、自分の手で殺すことだったんです。ん.....?どういうことですかね??わかるけど、分かりませんよ?殺すために蘇らせるってあーた。

理解できないんで、説明しきれないんですけど...。セバスはアンリは成り代わりたいぐらいセバスのことが好きだったと思っています。そんな親友と思われている相手に殺されたときの気持ちを、あの興奮をアンリにも味合わせてあげたい、たくさんアンリが与えてくれたから返したいんだそうです。そうしてその最期を独り占めしたいんだって。めっちゃ興奮するとのことです。

分からん!わからんけど、最初から最後までセバスさんぶれてません。アンリルートでもこれ貫いてました。好きにはなれないし、気持ち悪いけど、称賛の拍手を送りたいと思います。

この物語、神の奇跡というファンタジーが根底を貫いております。聖遺物の封印を解いた際にダンテの傷が癒えるという奇跡も起こりました。なので、アンリが蘇ることもあるの?という期待もありました。その期待、最後まで引っ張りやがった。公式の掌の上で転がされてました。いやでも蘇らなくてよかったよー!

聖遺物の封印は解かれることなく、どの攻略対象も想いあってはいるけど、結ばれることはなく終わります。続けられそうだけど、三作目はさすがに無理かしら。ブルローネマフィア自体が衰退していっている設定だし。マフィアたちもシカゴやロンドンに拠点をかえていってます。

そして!ついに!

Episodio 1926 -HENRI-
アンリだけ特別扱い♡わくわくして始めたけど、何故か途中で半月ほど放置してしまった。もったいないことをした。

アンリは姉が鍵の乙女だったせいで両親を殺されました。姉弟はファルツォーネに引き取られます。ファルツォーネで暮らすうちに姉は鍵の乙女の対となる存在であったシルヴィオ(先代のファルツォーネのカポ、ダンテの父)を想うようになりますが、シルヴィオが他の女性と愛し合って結婚したため、失意のうちに崖から落ちて亡くなりました。シルヴィオに殺されたのだという噂もあります。アンリはファルツォーネの遠縁にあたるおうちに養子に出されます。ファルツォーネは血統を重んじる一族なこともあり、アンリは虐待されて育ちます。

そんなわけでアンリは食べることも苦手で、人に触れられることを厭う人に育ちました。辛い...辛すぎる。しかし、アンリは優秀でした。人の行動の先を読み、計画を立てて目的を果たすことができました。そんな彼がマフィアに復讐しようとするのはごく自然なことでしょう。

パリ大学(ものすごい虐待受けてたのに進学はさせてもらったんだなと思った)でセバスティアーノ=ガリエに出会い、この人物なら殺しても心があまり痛まないし、その突飛な行動から入れ替わっても気づかれにくいだろうということで彼を殺し(実は生きていますが)、なり代わります。

あらやだ、セバス(物語中、アンリがセバスティアーノって呼んだら、セバスって呼んでくれなきゃヤダっって言うシーンがあってそれも気持ち悪かった)の超絶片思いやんwwww

セバスはローマの名門ガリエ家の嫡子です。その地位と財産を利用してアンリは国営カジノのディレットーレとなったのです。アンリがディレットーレをイタリアの小役人って説明していました。

アンリはマフィアが会合に使うカジノのディレットーレとしてブルローネのマフィアの情報を得つつ、マフィアを滅ぼそうとしてたのですが、その一方で今代の鍵の乙女のことを気にかけ、アンリの姿で主人公の前にたびたび現れます。アンリは主人公にマフィアに協力することをやめ、鍵の乙女であることから解き放たれてほしいと願っています。姉がとらわれていた鍵の乙女と言う運命を壊してほしいと。そうやって、姉の面影を探して主人公に近づいたアンリですが、主人公は姉とは違うということを知っていき、二人は惹かれあっていきます。

アンリはギルを冤罪で投獄し、二コラを殺そうとします。しかし、ついには追い詰められます。己が罪深さゆえにそのまま死のうとしていたアンリに主人公は生きてほしいと告げ、アンリもそれを迷いながらも受け入れます。

カジノが焼け落ちようとしている中、主人公が助けに来たことで、アンリが隠し地下道を開くんですが、長い間隠されていた地下道なのに明かりが煌々とついていて笑いました(笑)電気じゃなく松明ですよ?

その地下道を抜け、アンリの故郷であるフランスへ逃げのびます。フランスでは孤児を3人引き取って、打ち捨てられた教会で暮らしていました。アンリは翻訳の仕事をしています。協力者もたくさんいるのでお金には困っていなさそうです。やっぱり面白い。

一緒に暮らしてはいますが、アンリは自分は罪深く(実際たくさんの人を殺してるし、破滅させてきたからこの上なく罪深いのですが)、主人公を幸せにできないとずっと気持ちを閉じ込めています。主人公は「好き」という感情だと気付いていません。おぼこいのう。

ここまでが前作のアンリルート。

ささやかな幸せの日々でしたが、ある日、二人が留守にしている間に子供たちが殺されてしまいます。その殺人現場はむごすぎるものでした。

アンリは自分の業のせいで子供たちが殺されたのだと理解し、殺人現場に残されたカードのメッセージに従ってブルローネに戻ります。自分たちの顔に泥を塗ったブルローネマフィアたちがアンリを許さないことを知りつつ、鍵の乙女のことをブルローネマフィアが守るだろうことを確信して。

一方、ブルローネでもフランスで殺された子供たちと同じやり方の殺しが起きていました。アンリは犯人はかつて自分が殺したはずのセバスで、ブルローネにアンリを引きずり出すためにやっていることだろうと考えます。

マフィアたちも町の問題は解決しなければなりません。

アンリは、全てが終わったら自分の命を捧げることを約束し、ブルローネアフィアたちの協力を得ることになります。そのことを主人公は最後まで知らされません。アンリさん、ほんと貴方って…酷い人。

そして、アンリはだまし討ちで主人公をファルツォーネに預けて、主人公の前から姿を消します。だって、死ぬつもりなんだもんね。これ以上主人公ちゃんのそばにいるの辛いよね。

アンリは、マフィアのボスたちをたらしこんでいきます。楊ですら!楊にあなたは善良だ、なんて言う人他にいませんよ。

アンリの実力も認め始めたマフィアのボスたちですが、彼らはみんな主人公のことを憎からず思っています。彼女の役に立ちたいと思っています。その主人公ちゃんはアンリに会いたくてたまらない様子で日々を暮らしています。だから、男たちはアンリのところへ主人公を連れて行きます。君ら、主人公にほんっとーに甘いな。

だがしかし、アンリったらなんという塩対応でしょう!!これまでに好感度が低い選択肢を選んできていると、そのまま追い出されて主人公ちゃん死んじゃう中途ENDへ突入します。辛い。

ちゃんと正解の選択肢を選んでいると、手元に置いてくれることを承諾してくれます。主人公がアンリに会いたかったのは刷り込みのようなもので、それ以上のものではない...と言いながらではあるけれど。

アンリはセバスに次に狙われる人物を絞り込み、その人物を警備をすることでセバスと対面することに成功します。気持ち悪いセバス、アンリルートでついにお目見えです。

名乗ってないのに自分だとわかってくれたし、こうして会えたから、アンリとは通じ合ってるとか、顔のやけどはアンリに殺されかけた時にできたものなので、自分一人で秘めておきたくて仮面をつけているとか。マジでセリフ全部気持ち悪いw

セバスはアンリに殺されかけた時に、アンリからの愛を感じたそうですよ?アンリはセバスに成り代わりたいほど、セバスのことが大好きだったと主張しています。
※アンリによればセバスの性的志向は女性に向いているそうです。

それに対してアンリは無言を貫きますw

セバスは美しいものとしか会話しないらしいのですが、楊が話しかけても反応しません。楊、かわいそうに?アンリルートの楊、とにかくいじられキャラです。

この時はセバスに逃げられてしまいます。

二コラはアンリ姉弟がファルツォーネ家に引き取られている間にアンリと交流がありました。ダンテは生まれてません。ダンテの父親が結婚する前の話のはず。二コラはダンテが生まれるまで時期カポの最有力候補で、ファルツォーネ家に出入りしていたのです。二コラ4歳、アンリ9歳ぐらいの話です。

フランス出身のアンリと二コラは言葉を教えあったりして、お互い会うのが楽しみだったようです。アンリは二コラにお兄ちゃんになってあげると約束しています。二コラはアンリに再会するまで忘れていたようですが。4歳の時の記憶なんてあります??私はないです。

この辺のこともあり、二コラはアンリに殺されかけた過去があるにも関わらず、割と初期からアンリに好意的です。いやぁ、推し同士が仲良しなのいいですなぁ。

主人公ちゃん、二コラの話し方とアンリの話し方は、発音の柔らかさがどことなく似ていると思っていると二人の前で話しています。言葉を教えあっていたって過去に通じるとこですよね。アンリは過去に触れられたように感じたのか、気まずそうではありますが。いいっ、このエピソードいい。

この会話の後、アンリが退席したところで、二コラが主人公にアンリに対するその気持ちは特別な意味での「好き」ではないかと問いかけます。そのやりとりでやっと主人公は自分がアンリを特別な意味で好きだと気付きます。どんだけ鈍いのさー。二コラも切ない役回りだなぁ。

そこへアンリの姉の墓が荒らされたとの知らせが来ます。遺体が盗み出されていると。遺体..って。埋葬されて20年以上経ってるんだけども。とっくに朽ちているのでは。ちなみにこの時代、土葬です。最後の審判の際、復活するためには肉体がなければならず、火葬されてしまうと復活ができないとされています。復活できないと救いがありません。キリスト教の考え方ですよね。火葬は罪人に行われるものでした。

はい、セバスの所業です。墓荒らしまですんのかよ、セバス。でもって自己顕示欲のとっても強いセバスはなんで墓荒らししたのか説明するためにアンリを呼び出します。

この時のセバスのセリフですごく印象的なものがあります。主人公に自分の過去のことをあまり話していないアンリに対して言った言葉です。

「ああ!相変わらず禁欲的ですねえ!そんなところも、触れると壊れてしまう玻璃のように美しくて、愛しいんですが。相手を知りたい、自分を知ってもらいたい。これはどちらも快楽に通じる想いですよ。こんな歓び、他にないでしょう... ...!早く素直に受け入れてしまえばいいのに!」

セバスのくせにっ。思わずスクショとったよ。自分語りをしないことが禁欲的とか、相手を知ることが快楽とか...素晴らしい表現です。うなっちゃった。

出会いはセバスから興味を持ってアンリに近づいたそうです。セバスはアンリを中身ごと美しいと惚れこんだみたいたけど、アンリの方は利用できそうな人間を探していたところで、セバスの人脈、知識、知識がどれもよく使えたから一緒にいたと。

「ええ、ええ。つまらないものですが、あなたのお役に立てて良かった!」

アンリがどんなに辛辣に言っても愛を返すセバス、凄いです。ずっとアンリをべた褒めです。私が主人公ちゃんなら思わず握手を求めています。

けど、アンリがセバスに話していないような過去のことまで主人公のいる場でべらべらしゃべるのはいただけません。知識と人脈と資金を投じて調べたらしいですよ。

そして、アンリに殺された後、アンリにされたことを思い出しつつ初めての殺人をしてみたけど、こんなに気持ちがいいならもっと早く知りたかったとか言い出します。

愛と狂気を行き来するこのセバスのキャラ造形素晴らしい。

だいぶセバスについて語っておりますが、こんなもんじゃないんですよ。ぜひ、本編をプレイしてみてくださいませ!どのキャラも立体的で、素晴らしいと思います。話はちょいちょい中だるみますが。

お姉さまの遺体を盗み出した件に戻ります。

セバスはこっそり殺してさらってきていた何人かの別の女性の死体をつぎはぎして新品のお姉さまを作ろうと思ったんだそうです。アンリとお姉さまを再会させてあげたいからという思いから。はい????どっからそんな発想でてくるん????

でも、なんかしっくりこないから本物のお姉さまに会ってみようって思って墓を暴いたらしい。頭蓋骨以外は焼いたとか。ちょっと待て、この時代、火葬は罪人に行われるものだって言ったろ??そのうえ、その頭蓋骨もしっくりこないから次は主人公ちゃんの頭を狙ってるだと?どっから突っ込めばいいのですかっ。

この時もセバスは逃げおおせます。

満足に眠らず対策を練るアンリを見て、主人公はアンリの役に立てることはないかと悩みます。楊はそんな主人公に、アンリは男で、おまえは女だ、気を紛らわせる方法は一つしかないといいます。オルロックよ、その方法を父親が落ち込んでいるときに使おうと思ってどんなことか聞くのやめれw二コラが同意するのは良いよ。ギルバートのキスの一つでもしてやればいいというのもありだよね。でも、ダンテよ、照れながらそういうことされたら嬉しいとか言うなっ。オルロックがよくわかってないながら、止めてくれなかったらどこまで言われてたのかっ。お前たち、殺そうと思ってる相手に軽いなっ。

ここで好感度が高いとTRUE ENDへ、低いとBAD ENDへ分岐します。


BAD END
ほんっといやだった!BAD END、哀しくて吐きそうだった。

マフィアたちにそそのかされたものの、実行には移せない主人公。むなしく朝を迎えます。

TRUE ENDだとアンリと主人公は二人でファルツォーネに招かれるのですが、BAD ENDではオルロックとお留守番で、アンリだけがファルツォーネに向かいます。

オルロックが一緒だから出掛けても安全だろうということで、オルロックと主人公は気晴らしに街に出ます。主人公はそこでアンリが見知らぬ女性と話しているのを見かけてしまい、嫉妬を覚えます。こんなに好きだったんだと改めて思います。

この時のアンリは、ただぶつかっちゃっただけで、人に触れるのが嫌だから支えることもできなくて申し訳ないって思ってるんですよね。豪快なすれ違いですねぇ。

オルロックと一緒に出掛けてたのを見つかったけど、アンリは焼きもちを焼くそぶりは全くなくて。...えっと、まぁ、オルロックだし?二コラだったらもうちょっと反応違ったんじゃない?二コラも挑発するだろうし?あ、そういう話ではないです?

オルロックと気晴らししたといっても、30分程度みたいだし、明日は二人でかけようとアンリさん。自分にも息抜きが必要だし。

オルロックへの対抗心...?いえ、違います。

アンリは教国から鍵の乙女の資格を失った主人公を殺せという命令がマフィアに下ったと知り、マフィアたちにまだ主人公には鍵の乙女の資格があることを話してきたのです。主人公はまだ男を知らないことを。アンリがまだ主人公に触れていないということを。

二コラに、主人公がアンリを好きだと気付いていないわけはないだろう、酷なことをしていると指摘され、逡巡しています。自分もまた彼女に触れたいと思っており、好きなのだ。しかし、自分では彼女を幸せにできない、と。

多分、最後だと思ってデートに誘ったのでしょう。

ウキウキと念入りにデートの支度を整える主人公ちゃん。切ない。

図書館に出掛けて、「失われた時を求めて」を見つけます。5編までしか読んでいない主人公。6篇まで読んだというアンリに先がどうなるのか尋ねますが、君の楽しみを奪いたくないとアンリは教えてくれません。ネタバレ回避!w

教会育ちで、鍵の乙女と言う事情もあり、あまり出かけることのなかった主人公を連れまわせるのは、特別なことをしているようで嬉しい、そして、今日の君はいつも以上に綺麗だ、なんて言います。ねぇ、ほんとにこれが最後って思ってる、よね。

前作で二人で行った海に再び訪れます。

砂浜で足を取られて転びかける主人公をアンリが抱き留めます。昨日はぶつかった女性を、触れられたくという想いからとっさに支えられなかったアンリが。ここで珍しい頬染めアンリが見られます。

主人公がねだって、二人はバール(英語ならBARなんだろうな。お酒も食事も楽しめるお店)へ晩御飯を食べに出掛けます。アンリ、食べるの苦手な描写が割と繰り返し出てくるんだけど、このシーンはそういうこともなく、少し違和感がありました。優しさゆえ、つきあってくれたという解釈でいいのかな。

なんにする?って聞かれて君の好きなものが食べたいなって返すのほんまあかんで!!!!隣に座ってんねんで!!至近距離の微笑み!!

帰ってきて、アンリは主人公に鍵の乙女の資格について話します。教国は資格を失った鍵の乙女を殺せと言ってきたが、それは誤解だ。まだ主人公は清いままだから、資格を失ってはいない。失っていないことを知れば、教国は聖遺物の封印を解こうとするだろう。ダンテと鍵の乙女を結ばせようと圧力をかけるだろうし、それでダンテが動かなければダンテにも危害が及ぶだろう。だから、主人公には資格を失ってほしい。そうすればアンリは主人公を守ることだけに集中すればいいから。

資格を失う相手の人選は任せるとか言うなよっ.....(号泣)。知り合いおらんやろし、ブルローネマフィアから選んだらええんちゃう?とか言われてもぉぉぉ。彼らは手慣れてるし、主人公に好感を持ってるしねって。反論できないけどっ。

「だが、楊はやめた方がいい。何をされるかわからないからね」

ちょっと笑いを含んだ声で言うんじゃないっっww楊、またいじられてるよwww

アンリを選ぶのはダメなのかと問う主人公に、アンリはすぐに決める必要はないと言いおいて自分の部屋へ戻ってしまいます。

そんなに自分に触れたくないのかと打ちひしがれる主人公。ちゃうねん、アンリは死ぬつもりなんやって....。選んだ相手とできれば未来を紡いでほしいって思ってるんだ。わざとひどい言い方をしてるんだ...。

そいで、マフィアの誰かを選べって言うためにダンテ、二コラだけでなく、ギルにも話を通してるしね。筋を通すってやつですか?でも、話通した挙句に、傷ついてるじゃん、アンリ。本当は誰にも渡したくないくせに...。

後、やっぱり楊には言ってないんかい。まぁ、言ったら惨劇もしくは喜劇が待っているだろうな。

その後、アンリと顔を合わせられずに部屋に引きこもる主人公。鍵の乙女の資格をどうするか話し合う会合の日がやってきますが、到底出席できるはずもなく。オルロックとホテルに残ることになります。

またオルロックは蚊帳の外...18歳ですからっ。

会合で、主人公が来てないから、アンリが自分以外を選べって言って彼女を怒らせたんだろうという話になり、楊が俺は聞いてないと言い出します。楊が頷くわけないから時間と手間を省いたんだとアンリ。でも、話さないわけにもいかないですよねぇ。

話を聞いた楊、面白がっております。でも、なんで自分が急かす前に共有しなかったんだ、女が俺を選ぶ可能性も高いだろうに。

んっ?本気ですか?いや、楊は良いですよ。やばくてね。楊ルートも好きですよ。でも、アンリルートで楊はときめき度零ですけど??w

ギルと二コラに盛大に突っ込まれておりますww

誰が資格を奪うのか、その結論の出ないまま、この会合の帰り道にアンリはセバスにさらわれます。マフィアたちの付けてた護衛兼監視も殺されて。え、なんでそんなあっさり...。

セバスはアンリと主人公のデートを目撃していて、今の状況だと、アンリは姉より主人公を選ぶのではないかと思います。正解っ。でも、そんなの許せない。アンリは不幸でいる方が美しいのだから。新しいお姉さまなんか作ってる場合じゃないのです。

セバスは最初はアンリの自我を保ったまま時間をかけて旧交を温めたかったようですが、アンリが頑ななので、壊してしまおうと思いました。

死なない程度に拷問をし、薬漬けにしていきます。そして、主人公が何の代償もなくアンリのそばにいるのはずるいから不幸を体験させなければと告げます。さすがにアンリに動揺が見えました。下衆い.....けど、さぁ、本当にぶれないねっ。

セバスは理解しています。アンリを幾ら痛めつけても、アンリが折れないことを。だから、主人公を壊すことにしたのです。大事なものが自分のせいで壊れていく様を見れば、さすがのアンリの自我も壊れるはず。

アンリが攫われて2週間ほど経ちました。オルロックは教国に呼び戻されて不在です。チートなオルロックがいないと不安ですね。そして、主人公がかくまわれていたファルツォーネに警察が乗り込んできます。二コラとダンテが警察に連れていかれます。マフィアをせん滅しようとしている国の警察だから、いつかこうなるよねって話です。

人手不足過ぎますよ!!

そこへ再び警官登場。主人公にも出頭するように言います。おとなしくついていくしかない主人公。でも、連れていかれたのは警察署ではありませんでした。本物の警察ではなかったんですねぇ。まぁ、どっちにしろ敵なのは間違いないけど。

ついたのはセバスの隠れ家。数時間、誰も現れず部屋に閉じ込められてたのが地味に辛い。

セバスがやってきて、部屋に二人きりで警戒する主人公ですが、セバスはそんな機能は10年も前に失いましたとサラリ。何があったんだろうか。教えてはくれないのね。

割とすぐアンリが呼ばれますが、何の反応も示さず、その眼は虚ろに陰っていました。

セバスはアンリの知略が自分の未来に必要だと思ってて、できれば一緒にその未来を楽しみたかったけど、アンリを人形にして楽しむのもありかと思い至ったんだそうですよ。本当にこのキャラ、完璧に気持ち悪すぎませんか???

過去、痛みと薬を使って、似たような実験をしてきて、失敗もしたけど、今回は上手にできたんですって。過去最高の出来らしい。

セバスはアンリを自分の人形にすることに成功します。今のアンリはとても素直で、セバスのお願いをよく聞いてくれる状態です。その技術、素晴らしすぎません????最高に怖いけど。

ファルツォーネの逮捕劇のシナリオを考えたのは【素直になったアンリ】だったのです。計画は遂行され、まもなくファルツォーネは終幕を迎えるだろう。

迷いも情も、すべてを取り払って枷を失くしたアンリの計画は完璧だとセバス。ああ、また納得してしまった。きっとそうなんだろうと。そう、美しいと言ってしまえる。

主人公を連れてきたのはシナリオを考えたアンリに対する褒美だそうで。執筆料なんだって。

主人公が私では褒美にはならない、アンリは主人公のことを好きじゃないからというと、アンリは欲しいものを欲しいと言えないっていうところがあるんですよって。ぞくっとするね。セバス、アンリのことよーくわかってるね...。

セバスはアンリに主人公を好きにしていいとけしかけます。主人公ちゃんにお互いに得しかない展開でしょうとか言うなよ。うん、まぁ、そうだね(?)

セバス退場。

目に光のないアンリ。それでも、それは優しく。主人公もそう感じています。触れられるのは喜びだと。でも、主人公は愛されていないと思っているので、その行為はアンリの望んでいることではないと思っています。抵抗する主人公。大切だ、愛してると言われても響きません。本心だろうに。セバスは言ったよ、アンリは欲しいものを欲しいと言えないって。そのアンリが今素直なんだよ??辛い。

二人は堕ちていきます。

ダンテは警察署で拷問の末に両の眼を抉り出され、殺されます。二コラは釈放されますが、未来は見えず。

ここで攻略対象6人の写真が映りますが、ダンテの写真が消えます。他の5人の顔は見えてるのに、アンリの顔だけ切れてるんだよね。この演出、えぐってくるわ。

教国にいたオルロックも多勢に無勢で攻め込まれ、挙句の果てに火炎放射器で燃やされてしまいます。端々に出てくる第一次世界大戦後って言う設定が生き生きとしてます。オルロックの写真が消えます。

ギルバートはチャリティーオークションに出かけた先で、街の人たちもろとも襲撃を受けます。町の人を守るために盾となって死にます。ギルの写真が消えます。泣かないでよ、オリヴァー...。

楊は、とある男に地位を上げるための手引きを約束されたユエンに殺されます。そうね、ユエンが本気になったら楊なんて軽いものよね....。楊の部下も殺して殉葬だよとか言うのマジ頭おかしいだろ。楊の写真が消えます。

ここでセバスが姿を消します。

何もかもを差し出して、セバスを見つけ出した二コラがセバスを殺そうと迫りますが、アンリに撃たれます。あああああ、二コラあああああ....っ!!!最後まで二コラを残したのはこのためかよおお。ひどい、ひどすぎる。二コラの写真が消えます。顔の切れたアンリの写真だけが残ります。

その一瞬、薬の効果が切れてアンリが心を取り戻したのがまた悲しい。殺したくなかったと。子供のころ、弟のように思っていたのに。

薬が切れると禁断症状で何も考えられなくなるんだけど、薬を打って、効き始める直前に意識が覚醒するんだって。その時に彼女を汚したと悔いるの。すぐに薬が効いてぼやけてしまうけれど。なんだよ、ずっと狂わせてあげてよ。

触れることが許されるなら、それだけで、いい。

-エンドロール-

親友の二コラを殺してくれてうれしい。親友は私だけで充分です、とセバス。

セバスはずっとほしかったダンテの目と、二コラの手を手に入れました。セバスが二コラの手が美しいって言ってたのは覚えている。並べて飾るんだって。ほんとうにセバスは....気持ち悪い...。

そして、アンリの知略のおかげでセバスはお金も儲かっているようです。下衆めがっ。

ご褒美に彼女に会わせてあげましょうと主人公が繋がれている部屋の鍵を渡されるアンリ。アンリは主人公の足かせに口づけながら、今日は悲しいことがあったから癒してほしいと主人公に言います。二コラ、大切に思ってたんだね、本当に。

それを眺めるセバス。私が混ざると嫌がるんですよねぇ。って、混ざるんじゃねぇよっ!!!!!!!!

この時点では主人公はまだ薬は打たれてなかったようですが、「ゆっくり壊して差し上げましょう」と針を刺されようとするシーンで終わります。


ひぃぃぃ。TRUE ENDより先に読んでよかったと心底思いました。だいぶゲームのシステムに慣れたので、ここをこういったらTRUEだなって分かったので良かった。まさかの攻略対象、アンリ以外全滅です。やっぱりラスボスだったんだね、アンリ。(セバスがラスボスとは言いたくない)

でも、なんていうか、これは真のENDなんじゃないかなって。これがピオフィオーレの晩鐘の本質なんじゃないでしょうか。アンリ、美しい。そう思ってしまいました。敗北です。

TRUE END

マフィアたちに唆された主人公は唇へのキスでアンリを癒そうとします。しかし、アンリはキス寸止めの体制で主人公を諭します。誰に何を言われたのか知らないけど、自分を大切にしろと。わあああ、あと少しなのにっ。吐息が唇にかかるとか、ねぇ。そして、めちゃくちゃ恥ずかしい。スチルも相まってもう。このドキドキはときめきなのか羞恥なのかもはや分からん。

ここで主人公はアンリへ好きだと告白。ああ、やっと自覚して伝えられた、のに。その想いは勘違いだと言われてしまいます。この後に及んで貴様っ。相手にもされなかったと失意に沈む主人公。その想いを諦めようと懸命です。

次の日、手を出さなかったことをニコラに見抜かれてからかわれるアンリ…え、癒し。

そして、ダンテたちに教国から命令がきます。資格を失った鍵の乙女を殺せと。イタリア政府と上手くやって行きたい派からの命令です。イタリア政府に聖遺物を差し出したいようですが、封印を解くための乙女が資格を失っていて、殺さないと次の鍵の乙女が生まれないと思ったようです。オルロックルートで出てきた主人公の義兄テオ(教国の聖職者、イタリア政府派)の主人公への恨みが大きく関与しているようですが、このルートでは多くは語られません。

でも、主人公やマフィアたちは知りませんが、アンリだけは知っています。アンリが手を出してないので主人公はまだ鍵の乙女の資格を有しています。教国ちゃん、余計なお世話よ!

ファルツォーネ家には正しく伝承が伝わっていませんが、アンリはエミリオに鍵の乙女について聞いて色々知ってるんですね。

主人公のいる場では、鍵の乙女が資格を失っている方が自分たちには都合がいいということになります。

アンリは主人公をオルロックと共にその話し合いから退場させます。オルロック、まだ未成年だからな…?オルロックは最後までこの辺のカラクリ教えて貰えてないです。オルロック、強くなれよ。

アンリは主人公はまだ資格を有しているという話をします。教国の誤解だと。

ええっ、攻略対象みんな聞いてるこの場で、まだ手を出されてないって報告されなきゃなんないの?!って思っていたら、エミリオ登場。エミリオは教国の人ですが、鍵の乙女殺せ一派とは対立しております。鍵の乙女の資格が乙女であることって言うのはエミリオから報告でした。私、ちょっと生き返った。ちょっとだけど。

まとめるとつまりはアンリは主人公に手を出してないってことだな?って理解したマフィアの方々、信じられない!と口々に。だよねぇ、駆け落ちして一緒に暮らしてたのにねぇ?なんか急に修学旅行の旅館の夜みたいになってきたぞ?嫌いじゃないけどさ(笑)

前提として…聖遺物がブルローネにあることで、ファルツォーネは教国の庇護を受けています。ファルツォーネは存続させとかないと封印が解けなくなってしまうので、聖遺物が封印されてる間は教国としてもファルツォーネを庇護するしかないです。聖遺物を悪用されないために封印してるとはいえ、物凄いもどかしい仕掛けです。

この時代、政府がマフィアを根絶しようとやっきになっています。聖遺物の封印が解かれて、ブルローネから無くなれば、ファルツォーネは教国の庇護を失い、存続することは難しいでしょう。

教国が主人公に鍵の乙女の資格がまだあると知れば、ダンテと鍵の乙女を結ばせようと画策するでしょうし、ダンテが拒んだ場合、実力行使されるかも知れません。実力行使の挙句、封印を解かれると、聖遺物はブルローネから失われ、ファルツォーネの未来も閉ざされます。つまり、教国に主人公に資格がまだあることを知られると、主人公だけでなく、ダンテも守らないと行けなくなります(本当はダンテだけじゃなく、ニコラも対象なんですけど)。

しかし、主人公に資格がないのなら、主人公が生きている限り、次代の鍵の乙女は生まれず、聖遺物の封印はとけないので、ブルローネから持ち出せないし、聖遺物は守られます。ファルツォーネの血が聖遺物の封印を解く鍵であることにはかわりがないので、教国もファルツォーネには手出しができません。教国が狙うは鍵の乙女だけです。

結論として、マフィア、アンリ双方にとって資格のない鍵の乙女を護るのが現時点では最善策だと言うことになります。

ふー、理解するのに手間取りました。ややこし。

せやけど、資格が無い方が都合ええんやし、さっさと資格失ってもらおうやないかと言う話になります。余計なお世話だっつうの!!

アンリがその事実を主人公に告げることになります。ひぃ、やめてくれwww

ファルツォーネ以外の男なら誰でもいいんだし、アンリがダメなら俺でも良いだろうと楊が言い出します。はいはい、あなたはそういう人だわ。

ニコラはアンリがやらないなら僕が相手するよとにっこり。このルートでは誰も気づいてないけど、ニコラは有資格者だから封印を解けるようになっちゃうぞっ。エミリオたんも気づいてないのか、言わないだけなのか…。

ギルも彼女のような魅力的な人ならも喜んで、と。

ダンテは俺は今回はダメだけど、そうじゃなけりゃ喜んでと頬を染めながら言い、ニコラに無理しなくていいって言われてます。奥手なカポであった。

楊とダンテは本気だったかも知れませんが、後は煽ってるだけよね。はぁ、高校生男子かよう(笑)

というか、後で楊は本気だったといってニコラに本当に馬鹿なんだねって言われてます。アンリルートの楊の扱い酷いw

そんなに抵抗するってことは、彼女では不足なんだと更に煽られたアンリ、彼女に不足なんてないって言わされます。主人公ちゃんが貶されると感情が顕になることをマフィアたちに理解されちゃってます ( ´艸`) 

その後、流石のアンリも主人公と対面して動揺を隠しきれてないのが良き良き。

2人で滞在してるホテルに帰るんですけど、そのまま主人公が自分の寝室に入っていくのをアンリは見送ります。この人、まだ彼女の資格を奪うことを躊躇っております。鍵の乙女でいた方が安全なのでは、と。焦らすわねっ。そのまま夜が明けました。

変な声出るわ!

そして、主人公の願いで2人はデートに出かけます。…もうこの話、終わんないのかしらと思いました(笑)

このデートの途中で、最初の頃に2人で出かけたことが話されます。前作でのお話。確か、誰かのTRUE ENDを見たら物語にアンリが登場する仕掛けでした。アンリが主人公を散歩に誘うんですけど、その時、頬を染めてたんですね。最初の方だったので、アンリが素で頬を染めるなんて事がないなんて思い至ってませんでした。それは芝居のつもりだったけど、今はもう分からないとアンリの口から語られます。エモくないですかっ!????

デートの間、もうずっと口説かれているとしか思えないんですが、主人公はアンリは自分をなんとも思ってないんだ…と考えてます。ええい、お前はアホかっ。まぁ、アンリにも迷いがありますからね。自分は死ぬ覚悟だし…。

再び、アンリに好きだと告げる主人公。でも、自分では君を幸せにできないとアンリは言います。それでも好きだと、貴方がどれだけ汚れていても、あなたが好きだと一緒にいたいと訴える主人公。

ついにアンリが折れます。君が好きだ、と。

私は2020年の秋頃にに初めてピオフィオーレの晩鐘をプレイしました。それでも、ここまで長かった!と思いました。前作の発売は2018年ですよね。先輩方、ここまで本当に長かったですよねっ!!(;A;)

なんてしみじみしてたらセバスのエピソードが挿入されます。出てくるだけで気持ち悪いんだようwアンリに対する気持ちは主人公以上です。愛としか言えない。

この夜、アンリが主人公の部屋に訪れ、主人公が鍵の乙女の資格をまだ有しており、その資格は純潔であることが条件だと告げます。ファルツォーネの後継者と結ばれることで初めて封印がとけるようになる。できたら資格を失って欲しい、失わないと教国から狙われるのは変わらないまま、マフィアの立場が悪くなるけど、資格を失えばブルローネマフィアが守ってくれる、と。脅されてますね?待って、一択ではあるけど、んなこと言われると引いちゃう…(;A;)

そいで、やってもやらなくてもマフィアの皆様に話さなきゃなんだって。

マジやめてくれよwww

主人公がまだ告げられた事実を噛み砕けないままでいる所へアンリが告げます。

「君が他の男に抱かれるのは嫌だ」

………なんですと???アンリ、今なんて言いました???(狂喜乱舞)

アンリ、どこまでも誠実です。流されて君を抱くんじゃないとハッキリと言ってくれます。自分がそうしたいと思って抱くんだと。君に触れたい、と。人に触れるのも触れられるのも拒否してきたアンリが!

アンリ、性的虐待も受けていて、そういうことに拒否感もあるようなのに…アンリの瞳に主人公の知らない熱が覗きます。この表現いいですよね。知らない熱。

主人公は自分の呪われた運命、鍵の乙女の資格を奪って欲しいとアンリに言います。初めからアンリが願っていたことが叶うのです!

自分が汚れていても、その自分が触れても、君の光は失われない、なんて凄い口説き文句です。

でもさ…アンリは死ぬつもりなんだよ…。これから酷いことをするけど、許さなくていい、なんて言います。してくれたことは許すも許さないもないけど…死ぬのは許さないからなっ………っ!!

…ここから先はプレイした人だけの秘密ということで。

次の朝のアンリの甘やかしっぷりがニコラの前作のBAD ENDを彷彿とさせます。アンリったら、気持ちを全開にするとこんなに甘いのね…。そうだった、この人、人たらしなんだった!着替えた覚えが無いのにネグリジェ着てるとかなんなんすか。

それでも、アンリの死ぬ覚悟は変わりません。この先何があっても自分の心は主人公のものだと。

とはいえ、私はあの主人公に甘甘なマフィアたちがアンリを殺すわけないでしょーとは思ってたんですけども(笑)

そして、アンリったら主人公が寝てる間にちゃっかりニコラに報告してるし。なんなんだよ、この辱めはっ。

そんな2人の元に協力者から報告が来ます。

町の広場で「マリオネットオペラ」のようにつるされたり、椅子の形に折りたたまれたりした死体が発見されます。刑事が報告書を書くのもおぞましいと思うような現場です。マリオネットオペラのようだって何回か言われてるけど、マリオネットオペラがどんなものなのかわからんなぁと思ってました。死体は8体あって、それぞれ異なる部位が欠損しています。

セバス、お前まだ気持ち悪くなるっていうのか。凄いな。お姉様を作るための部品の余ったのを展示してみたようです。

その事について相談する場で、楊にニヤニヤされます。アンリに叱られてなにも言いませんが。やめろ。お前、楊ルートとキャラが全然違うやないかーー!

オルロックもこないだ俺の居ない時に何話してたの?なんて聞いてくるし。それを誤魔化す大人たち。楊は逃げ出すし、アンリはエミリオに聞けと…エミリオたん!押し付けられてるよ、エミリオたん!

退室した楊が真っ赤なバラの花束を持って戻ってきて、一瞬ときめいちゃった。ええ、セバスからアンリへの贈り物です。ついに、アンリをセバスの隠れ家にご招待です。マフィア達とアンリを分断するために、マフィアたちが出席しなければならないような集まりがある日が指定されました。その集まりにはエミリオと同じ派閥の、オルロックの上司であり、伝えてないけど父親である教国の偉い人ロズベルグも来ます。

アンリと主人公はセバスのもとへ。セバスは自分の部屋を「脅威の部屋」と呼んでいました。動物の剥製、蓄音機、甲冑、蝶の標本などが雑多に並んだ奇妙な部屋です。15-18世紀にヨーロッパで作られた様々な珍品を集めた博物陳列室なんだそうですよ。

広場に展示されていた死体の意味をアンリが正確に読み取っていたもんですから、セバス大喜びです。「子供と魔法」というラヴェル作曲のオペラを模していたようです。ALTERNATIVAでもたくさんオペラが登場してて、大体わかったけど、これは全く知りませんでした。ひどいことばかりしているけど、一つだけいいことするから許されるべきだと言いたいらしい。

アンリは絶望に沈んで、復讐に生きているときの方が美しいとセバスは言います。その気持ちはわからなくもないけどね?

セバスはアンリの生きる目的になろうといいます。憎悪して復讐したくなるように、たくさん傷つけてあげると。そうすることでアンリが美しく輝くとセバスは考えています。どこまでも気持ち悪いけど、愛しかない。

セバスの生きる目的になることが、ただ一つのいいこと。ロマンティックなような気もしてきてしまいますが、きもいってー。

セバスは余計なものをアンリからそぎ落としたいと思っています。なれ合っているマフィアも鍵の乙女も余計なものだと。アンリがもともとマフィアと鍵の乙女という存在を憎んでいたくせに今はなれあっていることが許せません。ああ、なるほど。あっ、私もついにセバスの理屈に納得しちゃったよ。

んで、セバスの殺しの対象はアンリと一緒にいた人たちというくくりでした。カジノの元従業員とか一緒に暮らしていた子供たちとか。本当は主人公も殺そうと思ったけど、たまたまいなかっただけ。

アンリによってこのセバスの殺人対象は正確に読み取られていました。次に狙われるのがマフィア達だということも。セバスがマフィアたちを狙っていたことを理解していたので、セバスの罠を見破って、マフィアたちを助けることができました。

この日。ダンテ、二コラ、ギル、オルロックはとある集会に出席しています。ロズベルグが来る集まりです。

マフィア達にも見せ場があるんですが、簡単に。セバス&教国のイタリア政府に与したい一派&イタリア政府(え、そんなに敵は巨大だったのかw)は、その集まりに毒ガス(イペリット、マスタードガス)をまいて、その混乱に乗じてマフィアをまとめて殺してしまおうという計画を立てます。ロズベルグもついでに暗殺しちゃえ。その場にいた人も皆殺しにして、マフィアの抗争に見せかけるぞ。セバスの殺人も、ロズベルグの暗殺もマフィアのせいにしちゃえ♡.....雑じゃね?

あ、イペリットまくのはセバスの趣味で、あんまり意味ないようなことは言われてます。無色透明で粘着性が高くて、ゴムも通ってしまって、低地にたまる性質のあるガスで、皮膚をただれさせます。致死的ではないけど、かなりうっとおしい感じです。ポケモンのマタドガスの元ネタですかね。

しかし、アンリが一枚上手でした。マフィアと町の住人が示し合わせたので、その場は無人で、毒ガスも回収されており、まんまと乗り込んできた敵にマフィアたちが勝利します。マフィアは町の住人との信頼があるから、その日まで、実際はその集まりが行われないことに対する箝口令がしけたのだそうで。結構スカッとしました。アンリの人を読む力と、マフィアの日頃の行いの勝利です。ロズベルグの尽力もあったんでしょう。

楊だけは普段からそんな集まりに行かない人なんですが、アンリがセバスを殺しに行くのに参加したいと駄々をこねます。しかし、アンリにアジトで待っていれば、強い楊を殺しに強い敵がくるんじゃないかと唆されます。この時に初めて楊の名前をアンリが呼びます。楊ったら名前を呼ばれていないことに気づいていて、俺の名前を知っていたのかと嫌味を言います。まんざらでもないやん、楊。アンリの人たらしっ。なんで、集まりの日、楊はアジトにいます。でも、アジトにやってきた敵が弱かったんで楊、拗ねております。また楊、いじられとるがなwそいで、楊のアジトにはイペリットまかれてしまいます。ちょっと待って、集まりには実際にはまかれてないのにw楊の部下がもうこのアジト当分使えないって憤慨してます。ほんっとに楊かわいそうに...w

セバスはその顛末は知らないままかな...?

お姉様の頭蓋骨は仕掛け付きのピエトラ・ドゥーラに入ってました。ピエトラ・ドゥーラと言うのは宝石、貴石もしくはそれで作られた細工を指します。きれいな細工のしてある箱です。後から考えると、お姉さまの頭蓋骨が入ってるので結構大きいですね。

開け方はセバスしか知らなくて無理に開けようとすると中身が壊れるんだそうです。秘密箱ってやつなのかな?しかも、中が見えないんで、開けてみないと本物のお姉様が入ってるかどうかもわかんない。これでアンリはセバスを殺せない!とセバスは言います。

新しいお姉様も準備万端で、後は新しい頭を乗せるだけです。

セバスはアンリに、主人公か、お姉様のどちらかを自分に譲るよう迫ります。主人公を譲ってくれたら新しいお姉様も古いお姉様もどっちも贈ってくれるって。いらねーよ、新しいお姉様はっ(⌒-⌒; )そいで、主人公は殺すけど、頭は返してくれるってことになるよね?

お姉様を貰った時はピエトラ・ドゥーラごと砕いて火にくべるぞ、と。だから、遺体を燃やすんじゃないっっ。復活出来なくなるじゃないかっ。

どっちにしろアンリから奪うほうが多い。セバスははその方がアンリが輝くと思ってるから仕方ないわねぇ。

セバスはアンリは未だ過去に囚われ続けていると思っています。いえ、もはやそうであって欲しいという祈りに近いのかも知れません。憎悪や執着を捨てられるわけがない!そして、憎んだ挙句自分を殺して欲しい。もっかい殺されるのであればこんなに幸せなことは無い。これは運命の導きだ、と。

一貫して気持ち悪いぃ。

アンリはそんなセバスに感謝します。セバスのおかげで本当に大切なものに気づくことが出来たんだといって主人公の肩を抱きます。

アンリ…!

アンリが過去を、鍵の乙女に縛られていた過去をすべて、そして、セバスのことも忘れると言います!!セバスのことも忘れちゃうんだ!そっか、それはさぞやスッキリするやろな。

アンリはクロエの遺骨は諦めると言います。可哀想だけど、崖から落ちたことが皆が言うように本当に自殺であれば、やはり、魂の救済は無いわけですから。

なんの確証もない愛を信じて、過去を踏みにじるつもりかとセバスが問います。またもはっとさせられる私。そうか、過去は変わらないままでいてくれるのだ…と。いつだって、この先の未来には確証はない。

セバスはピエトラ・ドゥーラを床にたたきつけますが、壊れません。なので、箱を蹴り小突き回します。え、愉快なビジュアルが見えますよ。豪奢な衣装を来て仮面をつけた男が綺麗な箱を蹴り倒してるんですよ?

中身を粉々になったのを感じても、まだ揺るぎないアンリにセバスは更に動揺します。

主人公の手を取り、愛おしそうにキスを落とすアンリ。セバスは叫びます。こんなん俺の美しいアンリちゃうー!

あ、また、セバスに同意しちゃったwwwうん、アンリどうしたん、ほんまに私のアンリなん?って思ったもん。

半狂乱でナイフを手に取るセバスですが、呆気なくアンリに銃で打たれて倒れます。 

苦しむセバスへアンリは静かに畳み掛けます。セバスが求めているのは、偶像であって、自分ではない…これからは彼女と幸せに暮らすよ。

アンリ、セバスに本当に酷いわねっ。

美しくないなら死ねと、幸せに暮らすアンリなんか見たくないというセバスにアンリはとどめを刺します。

終わったあとに、主人公がくれた愛をあんな風に見せびらかしてしまったから軽蔑した?と聞くアンリ。セバスを苦しめるための行為で、お姉様を振り切るための虚勢でもあったのだろうし。そう、軽蔑なんてするわけない。

ピエトラ・ドゥーラも燃やされなかったからお姉様のお墓に戻されましたよ。中身が本物かどうか分からないままではあるけど。

この後どうするの?と聞く主人公に、アンリは先のことは考えてないよ…と。だって、死ぬつもりなんだもんな…主人公に感謝する言葉を過去形で連ねるアンリ。切ない。

マフィアたちとの最後の会合へ向かう2人。

マフィア達のブルローネでの地位は暫くは安泰だけど、資格を失った鍵の乙女が教国に狙われるのは変わらないままであることが確認されます。

マフィアの前で、アンリは結局守りたかったものはひとりだけだからと言い、主人公を見て微笑みます。やだ、こんな公衆の面前で…ああ、そっか、これは最後に言い残したかったことか…。

アンリが最初の約束を果たそうと申し出ると、ダンテが銃を構えます。マフィアが自分たちの顔に泥を塗った人間を許すわけがない、と。

ここで主人公はやっと、アンリは最初からずっと死ぬつもりだったんだと気づきます。遅いよ、遅いって…。

アンリは主人公のことはエミリオにも頼んであるし、マフィアたちも無下には扱わないだろうって。まぁ、甘々マフィアたちは主人公を助けてくれるやろけど…そう言うことじゃないのよう(;A;)

私が変わりに死ぬという主人公にアンリは許さない、君が死ぬのだけは耐えられないと告げます。許さない…そんなこと言われたら…

ダンテは俺たちが鍵の乙女を無下にしないなんて、そんなわけないだろ、教国に差し出すぞみたいなことを言いつつ、引き金を引きます。

え、主人公ちゃん、売られちゃいます?そんなこと言いながら撃ちます?ダンテ存外に酷いっ…。

響き渡る銃声。

……ん?…アンリは無傷。

はい、空砲でしたー!

ダンテは間違いなくアンリを撃った、空砲だったとしてもそんなもん知らんって。やっぱり甘々。マフィア、甘いぞ。

アンリにも主人公にも助けられたし、これで貸し借りはなし、だそうです。そう言うなら撃たんで良かったやん?w

ニコラに背を押されて、呆然としているアンリに飛びつく主人公ちゃん。ニコラ、大好きだよ(私情)。

そうだよ、許されたのよ、生きていていいんだよ。2人で生きていこう。優しさも遠慮もない腕でアンリに抱きしめられる主人公。

そして、エンドロール

エピローグでエミリオは言います。鍵の乙女に人生を狂わされたアンリだけど、鍵の乙女によって救われた。そして、アンリが主人公を運命の縛りから救ったのだと。さすがTRUE ENDの狂言回し。

アンリと主人公が向かったのはフランス。以前に暮らしていた街より北の都会的な街。アンリは翻訳の仕事を再開します。またエミリオから仕事貰ってるのかしら…?それと子供に英語を教えています。子供が苦手だって言ってたのにね(*^^*)

主人公といるアンリは主人公への愛情を隠しません。うあああ、尊い…

二人で歩いている時に見かけた結婚式。主人公が見とれていると、ちょうどいいと、アンリは手を出すように主人公にいいます。上手くはできなかったけどって。

上手く出来なかった…って、え?作った、の?指輪…?

そうして左手の薬指に嵌められたのは、シロツメクサで作られた指輪。さっき、子供たちと一緒に作ったんだって。

サクラソウの指輪かよおお!!!

はっ、なんか違うゲームに気持ちが持ってかれました(笑)私が立花慎之介さんに出会ったのは、ときめきメモリアル Girl's Side 3rd storyの設楽聖司先輩でした。初めて真面目にやった女性向け恋愛ゲームで、つまりは、初恋の人と言っていいのではないでしょうか。GS3のキーアイテムがサクラソウ。GS3の王子様・桜井琉夏ぴよんがサクラソウの指輪を作ってくれるスチルがありましてね。ええ。流石王子なんですよ、あいつ。CVは杉田智和さんですよ。

アンリさんも可愛らしいことしてくれるやん。ああ、またも撃ち抜かれました…瀕死。

今はまだ教国に狙われたりとか色々あるから無理だけど、いつか指輪を用意出来たら受け取ってくれる?ってアンリが言う。受け取るに決まってる!

だけど、シロツメクサの指輪もまた作ってね。アンリは花が枯れる頃にまた作るって穏やかに言う。

ねえ、アンリ、それは約束だね、ずっと一緒に、隣で生きていくよって言う。


これにてピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926-、コンプリート!


良かった、ほんとにプレイして良かった。アンリルート、BAD ENDもTRUE ENDもどっちも素晴らしかったし、他のキャラも読み応えありました。

シナリオ形式の乙女ゲームをコンプリしたのは実は前作が初めてでした(タイムリープものとかはそれなりにやってきました。シュタゲとか)。今までは大抵、立花さんキャラ攻略して力尽きてたので。それだけしっかり読み応えのある作品なんだと思います。

キャラが生き生きとしてたから読めたのかな。BAD ENDの振り切り方も好きでした。むしろ、BAD ENDがこの物語の本質なのではとも思います。でも、TRUE ENDも嘘臭くなってなくて。いいバランスだと思う。

前作で鍵の乙女って設定が弱い、続編ありきなのかなって思ってましたけど、がっつりそうでしたね。いやぁ、やるかやらないかにこんな意味を持たせられるとは。恋人になるまでが恋愛ゲームのだいご味だと思いますが、そのだいご味の魅せ方が新鮮だったなと思います。

この文章を書いた後に、二コラルートのディレットーレをもう一回読みました。ディレットーレはセバスをモデルにしたらしいけど、全然違うなぁ。セバスは芝居がかった口調だけど、小ばかにしてる感じはしないの。彼は彼で真剣なんだなって思うんだよね。ディレットーレはお前ふざけてるだろと思っちゃう。カジノの支配人って地位があるのに見るから怪しい人と、最初から悪役として登場する人の差かな?結局、中の人の演技の差なのかもしれないけど。立花さんのあおり体質が発揮されちゃってます?(笑)

おまけ増えて再リリースとか、3作目とかお待ちしてます。










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