100泊で完成する民泊の展望

こんにちはASOBERGHI DIFFUSI編集長の鈴木です。本日は皆様に重要なお知らせがあります。私の考え抜いた答えを詰め込んで記事にしました。

現在2021年9月で29泊目まで完成している100泊で完成する民泊ですが当初予定していた100泊後に民泊として売り出していく内容を変更することに決定しました。

結論から言うと40泊目までに民泊として完成させ、それ以降は民泊許可関連の具体的な内容を動画にしていこうと考えています。

100組の宿泊者が空き家に何か置いて行ったら民泊になるのではないかと、面白半分で初めた企画でした。ASOBERGHI DIFFUSIとはイタリアの過疎地域で行われた町おこしの方法から持ってきました。アルベルゴディヒューゾ(分散型宿泊施設)と言うのですが、一つのレセプションから町全体に人の流れを作り出すような町おこしです。星野リゾートとよく対比をするのですが、星野リゾートに宿泊するとホテル内で全てが完結するじゃないですか。そうではなく既存の建物や地域の住民に利益を分配できるように、そしてその町を楽しんで貰えるような町おこしというものに私は惹かれています。

初めに考えたことは100泊のような場所を複数作ることによって、町に人の流れを生み出すということでした。そして将来的には小さなあそべるごでぃふーぞという町が日本中に広まり連携を取り、日本国内に旅行の流れを作りたいと考えています。

そんな文化作りに空き家問題を組み合わせた企画です。空き家は今後無くなることは無いと思います。しかし、減少させることはできると思います。空き家を活用してビジネスが展開できたら、空き家を求める時代が来ると思います。

細分化して現在の活動内容を考えてみると、空き家を活用して参加者と共に民泊を作り上げていくことを目的としています。

ここからは実践してみての感想になります。

これまで0から1を作ることを目的として行動してきて学んだことは理想通りに物事は進まないということです。私は東京から田舎に来てどこでビジネスが生まれるか考えながら過ごしてきました。「こうしたらお金って作れるよね!」とか「なんでこんなビジネス無いんだろうとか?」企画書に落とし込む状態までは考えることができます。その中で【100泊で完成する民泊】という企画を作り上げました。理想では分かる人だけ分かればいいと考えていました。作業だと思うようなことも人によっては非日常な体験だったりするし、そんな人だけを集めて作ればいいと考えるようになりました。

次に分かる人を増やすために認知度を向上させる必要がありました。そうすると企画に理解のない人も多く参加するようになりました。当時の私は行き詰まっていたため、それでもお客さんとして来てくれるだけで感謝しかありませんでした。そんな企画を続けていた時にふと我にかえる時があります。「私がやっている企画は本当にこれでいいのか?」と。

地域おこし協力隊として活動しているため収益は必要なかったのですが任期が3年と制限されています。一年経過しても宿泊数が20泊で企画も進んでいないと焦るようになったことが本来の目標とする形である共感ある人で完成させるという軸が崩れてきました。

そんな現状を目の前にしてこれこそが100泊の形なのかもしれないとも考えることもできます。理想通りに物事が進まない壁に当たりながらも民泊になるための道を進み続ける今の姿こそが100泊なのかもしれないとどこかで感じていました。残りの1年半で80泊を目指して企画に改良を加え綺麗事や理想は置き去りにして信念を貫こうと考えていました。

面白いアイディアを思いつくのは誰でもできるけどそれを形にした人ってどれくらい周りにいますか?

普通に生活していたら多分伝わらないテーマかもしれないですが、0から1にすることってめちゃくちゃ大変なんですよ。間違いがない代わりに正解もないんです。そして気がつけばモチベーションがなくなり、挫折したくなります。どんなに客観的に見ようと思ってもその企画に対する思いが強い分フラットな考えができなくなります。

そして客観的に見れなくなる理由がもう一つあります。それが100泊のことは私しか分からないからです。周りからすると意見も出せない領域のためなかなかアドバイスが出てこない現状があります。

ここで一旦、話を最初に述べた空き家の減少と文化作りに戻します。「目的は何か。」嫌というほど自問自答しました。あくまで空き家を活用してあそべるごという町を作ることです。空き家の活用方法の提示をすることが一番の目的なんですよね。じゃあ誰でも空き家を活用できるようになるためには何が必要かと考えると利益です。利益を生まない地方創生は継続ができません。

今までは利益を目的としていない活動を行ってきました。まだお金が取れる民泊になっていないから無料開放していましたが、今の100泊はもう少し手を加えると民泊として売り出せる段階になっていました。

先程の話に戻りますが、軸がぶれたかぶれてないかはそこまで問題ではなくて現状利益を出せる段階に来ているという事実に着目しました。100泊と定めた期間は宿泊数に限らなくても良いのではないかと思います。というのも内容の薄い100泊で民泊が完成したとして、これが空き家活用の成功事例ですと提示するには弱いと感じたからです。それよりも40泊で民泊を完成させ、残りの60泊分の動画はこの民泊で売上を出すためにはどうしたら良いか考える動画のほうが何倍も価値があるからです。

そんなことから、100泊で完成する民泊は40泊目を目標に完成させ、そこから民泊許可を取り、経営をしていく上でのマーケティング関連の動画を配信していこうかと考えています。

起業はほんとに難しいです。理想や計画、綺麗事は何も使えませんでした。ただ、想像もつかない壁をひたすら乗り越えていくものです。それでもこんな考え方や経験ができることに感謝しています。私は必ず成し遂げます。

ASOBERGHI DIFFUSI代表 鈴木寿朋

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