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【絵本レビュー】 『だいかぞく』

作者/絵:南知里
出版社:絵本ひろば/アルファポリス
発行日:2017年12月

『だいかぞく』のあらすじ:


5歳のはなちゃんが主人公、ママ、おばあちゃん、ひーおばあちゃん、ひーひーおばあちゃん、ひーひーひーおばあちゃん、ひーひーひーひーおばあちゃんが登場、さらにおじいちゃん達も登場する なかよし大家族のお話です。

『だいかぞく』を読んだ感想:


2020年最後の数時間を最後の絵本レビューを書きながら過ごしています。ベルリンは紅白歌合戦ももちろんないし、打ち上げ花火も禁止で、例年に比べとても静かです。多くの人たちは実家へも帰らず、核家族または一人で新年を迎えようとしています。私たちもそのうちのひと家族。母親や祖母は日本、旦那の家族もスペインと家族はてんでバラバラ。ということで、この大家族は今年の大晦日にぴったりな絵本だと思います。

私は兄弟もおらず、友人も少なく家族もすでにいない父親のおかげで家に客足も少ない家族に育ちました。母親は親戚の多い家庭で育ったので、彼女が子供の時親戚の家を回ってお小遣いを稼いだ、などという話を聞くのが楽しみでした。子供の時は「弟がいたら一緒にサッカーができるのに」とか「実はどこかにお姉さんがいたりして」なんて想像したりもしました。

旦那は全く逆で、親戚の数は母方だけで300人!親戚内の揉め事も多い上、三人兄弟で一人部屋になったことがないなどと文句ばかり言っていますが、私にとっては夢のような家族です。ああ、でも300人もいたら、ほぼ毎日誰かの誕生日ですよね。みんな近くに住んでいたら、毎日誰かが家に来て、毎日余分にご飯も作らなきゃですね。う〜ん、大家族はやっぱり本の中でいいかな。

『だいかぞく』の作者紹介:


南知里
東京都出身。武蔵野美術短期大学グラフィックデザイン専攻卒。1991年イラストレーターとして活動を開始。1994年講談社第3回創作キャラクター優秀賞。2011年から、きむらゆういち氏主宰の「ゆうゆう絵本講座」に在籍。2018年アルファポリス/絵本のひろばで7作品公開中
Webサイト:https://tisatoehon.wixsite.com/minami/home


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