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【防災学習】トランプ町内会の連絡網 (あそび方)

大雨による避難情報が発令されたときなど、災害が起きそうなときには
町内会などのご近所で声をかけ合うことが、避難等の行動をするきっかけに
なります。

このゲームは、町内会などのご近所での連絡網をモチーフにしたあそびです。

どんな連絡網が最も速く情報を伝達できるでしょう?トランプを使って実感してみましょう!

まず連絡網について説明します

このゲームでは、電話や直接お家を訪問するなど、1対1で情報を伝達するケースで検討します。速く伝わる連絡網のあり方について考えてもらうために、はじめに悪い例を紹介します。

下の図は、伝達が一直線なので伝わるのに時間がかかる点や、誰か一人と連絡がつかないとその先に伝わらない点がNGポイントです。

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次の図も悪い例です。

一人が何人もに伝達しなければならず、負担がかかりすぎる点、時間がかかる点がNGポイントです。

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あそび方・説明の仕方

「トランプ町内会の連絡網」ゲームは、「どんな連絡網にしたら良いのか?」をトランプを使って並べ替えながら考えていくゲームです。

災害が起こりそうなときなので「時間」で考えることが大切です。ここではトランプを使いながら、何回目でどのくらい多くの人に伝えられるかを考えていきましょう。

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情報を受けた人は、次の人へと伝えていくことができます。仲間をどんどん増やしていくような連絡網をつくれば、情報がどんどん広まっていきます。

最速の答えは下図のようになります。

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左側の早めに情報をもらったグループはどんどん情報が拡がりますが、情報が遅い右側はなかなか広がっていきません。

時間軸で考えると、左右対称の美しい組織図は、不公平を生むのです。

町内会などの組織で実施するのもオススメです

災害対策を検討している町内会で実施すると、連絡網の整備の必要性を実感していただけました。

ご近所による声かけは、避難等の行動を起こすためのきっかけになりやすいです。

特に山や川に近い危険な場所にお住まいの人や、身体等の状況から移動に時間のかかる人から先に連絡するなど、実戦的な連絡網づくりが大切です。

図1

ゲームの位置づけ

災害対策は時間軸で考えることがとても重要です。このゲームを通じてそうした意識をもつきっかけにしていただけています。 

メールやSNSを使えば、瞬時に大勢に連絡をとることもできますね。

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