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【防災学習】助け合いロールプレイカード (あそび方)

平時でも災害時でも勇気を出して「助けてください」と自分から言うことは大切です。

でも、なかなか言いにくいこのセリフをゲームを通じて言う体験をするあそびです。

あそび方

①最初にカードを配ります。カードには、「いる場所」と「すること」が書かれています。

②カードの内容にしたがって、参加者には建物内に点在してもらいます。合図が出たら、突然、大地震が発生したものと仮定します。

③カードの指示により、無傷の人もいれば、下敷きになっている人、足腰を負傷して動けない人もいます。カードには、何人助けがくれば、助かるかも示しておきます。

④助けを必要としている人は「助けてください」と呼びかけます。動ける人は館内を探しまわる、呼びかけに応じて救助するなど、みんなで助け合いながら屋外まで脱出するゲームです。

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参加者どうしがあまり話したことがないなど、日頃からコミュニケーションをとっていない人同士でも実施できます。(逆に効果的です!)

遠慮なく「助けてください!」を自分から言うように徹底するのが要です。

指導時のポイント

会場建物内を目いっぱい活用するようにします。トイレや物置きなど、一人きりで閉じ込められている人も設定しましょう。

全員が所定の場所についたようであれば、スタッフが笛を吹くなどして全員が分かる合図を出してから開始します。

このゲームを通じて、あまり話したことない人たち同士でも、「助けて」と言い合えます。

実際にゲームを実施した現場では、無傷な人は大活躍し、「もう負傷した人はいない?」「私、いま、手が空いてますよ!」という発言も見受けられました。

負傷者だけでなく、火災が起きているとか、非常ベルが鳴っているとか、停電しているとか色んなものを仕掛けるとさらにおもしろくなると思います。

参加者の人数を事前に確認したうえで、カードを設定しましょう。

※例えば、負傷者が多すぎるて、無傷な人が少なすぎるとゲームにならないので注意します。

図1

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参加者の反応

上の写真のときには「もう一度2階を見てこよう」とか、「全員無事か人数を数えよう」とか、率先して動きだす頼りになる人が現れました。

また、消火器やAEDの位置を改めて確認したり、階段を降りられないときの対策を考えたりとゲームを通じて、いざというときの視野が広くなったという感想も聞かれました。

ゲームの位置付け

災害時も平時も、「助けて!」と積極的に言い合えたらいいですよね。

定例的な防災訓練や会議のなかで、このゲームを足してみてはいかがでしょうか。

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