カープ日記閑話休題1 ~「にわか」という言葉について~

 なんとなく以前からもやっときていたことではあるのですが。

 先日、yahooトップにてこちらの記事を目にしました。

 私はカープ女子歴にじゅ……げふげふ……とにかく、いわゆる「旧ファン」とか「古参」と呼ばれる部類だと思います。

 でも、正直に言います。あまりルール解ってません。

 さすがに十年以上見てるので大雑把なルールは理解していますが、中学高校生のころまでストライクゾーンはあやふやだったし、今でも振り逃げの基準やインフィールドフライ等、見ていてよく解らない野球のルールはまだまだあります。

 それでも、私はカープが好きです。
 テレビの中で、また時には球場に足を運んで、選手やファンが一体になって、みんなで一喜一憂するような空気に触れるのが好きなんです。

 鉄道ファンにも、乗り鉄や音鉄、撮り鉄など、いろんな専門があるように、この選手が好き、この選手カッコいい! 地元の野球チームだから好き、選手の応援歌が好きだとか、赤いユニホームのカープファッションが可愛くて好きとか、新球場になって、ものすごく充実した球場グルメめぐりとか。中には選手のスコア(記録)に燃(萌)える人もいるかもしれません。
 きっかけはバラバラでも、せっかく「広島東洋カープ」という球団のファンになったんだから、みんなひっくるめて「カープファン」でいいじゃない? と思うわけなのです。
 見てればそのうちルールだって覚えるし、他の楽しみ方も覚えていくんじゃないかな? と思います。

 ちなみに私のきっかけは、小学生の頃に、旧市民球場近くのクレドホールという場所で、とある展覧会をやっていて、その会場の窓(クレドホールはビルの11階にあります)から見下ろした旧市民球場で練習をしていたカープ選手が、まるでミニチュアの人形のように見えて、何だろうと思いじっと見ていたところ、気がついた父が「ついでに夜に試合あるから見ていくか?」と言い、そのまま観戦。スクワット応援とか球場の雰囲気、熱気にあてられ、ある意味感動したからです。
 その時の試合は対ヤクルト戦でこっぴどく惨敗。悔しかったけど、「面白くない」「もう見たくない」なんて全然思わなかったし、むしろ「また来たい」と思い、その思いは現在も続いています。

 こうして長いことみていると、球界再編、新球場建設、ブラウン監督のベース投げあたりから、少しずつ、空気が変わってきたなという気はしています。でも、それはとても良い変化じゃないかなと思います。

 確かに記事の彼女は、ずいぶんと素っ頓狂なことを言ってるなとは私も思います。でも、彼女自身が「カープ女子」だと称するのなら、他人がとやかく言う筋合いはありません。
「にわかカープ女子を一斉摘発」なんて、本当に余計なお世話です。人それぞれ「カープ」という球団に対して、楽しみ方や接し方が違うんだから、知らない知識が多少あっても、「それはそれ」だと思うんです。「最近ファンになった」のなら、なおさらそうだと思います。

 ライトなファンも、それなりに年月を重ねればディープな知識に染まります。
「にわかファン」と蔑むより、せっかくファンになった子を、もっとマニアックなカープ女子に染め上げて、一緒にみんなで楽しむ方が、ずっと良いと思いませんか?

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