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読書“無”遍歴 47選 part3

-------浅生鴨さんnoteに左右社がおじゃましてます。-------

前々回前回につづき、書店さんフェアで選書していただいた「浅生鴨の読書“無”遍歴 47選」からラスト15冊をご紹介。

あわせて47冊、長くなりましたが最後までお楽しみください!


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㉝ 『大きな鳥にさらわれないよう』

著:川上弘美 
出版社:講談社

ふんわりと美しい文章だからこそ、怖さと凄みがそっと包み隠されているのだと知ることになります。


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㉞ 『大川わたり』

著:山本一力
出版社:祥伝社

物語を読む快感の一つはストーリーテリングの巧みさを味わうことにあるわけです。よき芝居のごとく。


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㉟ 『地球にちりばめられて』

著:多和田葉子
出版社:講談社

世界から言葉への信頼が失われつつある今だからこそ、その力を取り戻すためにも読みたい物語です。


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㊱ 『中年授業』

著:目黒考二
出版社:角川書店

本が好きでたまらないという感覚をどこかで共有できます。ぼんやり優しいのに、たまに切ないんです。


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㊲ 『超「20世紀論」』

著:吉本隆明
出版社:アスキー

存在すること、存在しないこと。白と黒との間に無限のグレーがある。僕の立ち位置はどこにあるのか。


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㊳ 『長い町の眠り』

著:古井由吉
出版社:福武書店

切れが良いのに濃密、簡潔なのに意味の底が深い。名手の自伝的小説です。随筆のようにも感じます。


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㊴ 『通りすがりの男』

著:フリオ・コルタサル
出版社:現代企画室

妄想と現実がぼんやりと境界線を失っているような短編が好きなんですよね。この不思議な時間感覚も。


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㊵ 『停電の夜に』

著:ジュンパ・ラヒリ
出版社:新潮社

いつでも現実はほろ苦くて、けれども人とのささやかな関わりの中でそれを静かに溶かしていくのです。


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㊶ 『道化師の恋』

著:金井美恵子
出版社:河出書房新社

たぶん誰もがこの本を読んだあとに書くものは一文がとても長くなっている筈ですしそれがすごいです。


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㊷ 『南国に日は落ちて』

著:マヌエル・プイグ
出版社:集英社

ほとんど会話だけで構成された物語に「書かれたもの」が交錯し、やがて人の世を浮き彫りにします。


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㊸ 『燃焼のための習作』

著:堀江敏幸
出版社:講談社

何かを得るために読むのではなく、ただ文章を読むことの快感に浸れます。だんだん引き込まれますよ。


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㊹ 『博士と狂人』

著:サイモン・ウィンチェスター
出版社:早川書房

きっと最後にものごとを動かすのは数奇なまでの偶然と、どこかではみ出してしまった人々なのです。


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㊺ 『博士の愛した数式』

著:小川洋子
出版社:新潮社

淡々とした日常の繰り返しは、ただ平和で寂しくて愛おしい。数字の美しさとともに、この物語もまた。


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㊻ 『翻訳できない世界のことば』

著:エラ・フランシス・サンダース
出版社:創元社

言葉は文化であり、思考そのものである。僕たちは言葉で世界を把握しているんだなあと思うわけです。


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㊼ 『虛人たち』

著:筒井康隆
出版社:新潮社

ここまで小説って自由なんだと高校生の僕に衝撃を与えた本です。めちゃくちゃです。(褒めてます)



以上全47冊です。最後までお付き合いいただいてありがとうございました!吉祥寺BOOKSルーエさん、ジュンク堂書店吉祥寺店さん、フェアを開催してくださってありがとうございます!

Part1はコチラ
Part2はコチラ

---------浅生鴨さんの小説、エッセイ--------
アグニオン
この感情は、誰にも奪わせない――
全てが管理された世界に抗う最後の少年の物語(ジュブナイル)。

猫たちの色メガネ
さばみけしろくろはちわれぶちちゃとら。猫のまばたきひとつで、地球は止まる。疲れた心をでんぐり返す、不思議で毛だらけな27の物語。

伴走者
自分ではなく他人のために、勝利を目指す。
熱くてひたむきな戦いを描く、新しいスポーツ小説!

どこでもない場所
前の人が曲がったら、曲がる。バスが来たら乗ってみる。旅、仕事、学生時代……などにまつわる書き下ろし迷エッセイ集。
【トークイベントのお知らせ】
①浅生鴨✕田中泰延✕燃え殻 新春大放談会「僕たちが書いてしまう訳」
2019/1/10(木) OPEN 18:30 / START 19:30
場所:大阪Loft PlusOne West
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/107105

②「浅生鴨と吉田篤弘の、本のことゼンブ 」
2019/2/2(土)19:00~21:00(開場18:30)
場所:吉祥寺・百年
http://www.100hyakunen.com/news/201812152489





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浅生鴨

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『どこでもない場所』

9月上旬刊行のエッセイ集『どこでもない場所』(左右社)の案内やメイキングなどのあれこれをまとめるマガジンです。たぶん出版社の担当編集者もいろいろ書きます。書籍内容の無料公開もここで予定しています。また、いま絶賛募集中のインタビューのうち、noteに公開された記事はできればこ...
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