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IQ検査結果発表 〜 WAIS受検記 4

こんにちは。YUKIと申します。
このnoteでは、知能検査に興味がある方の参考になりそうな内容について書いていきたいと思います。
あくまで参考用ですので、詳しいことについては専門のサイトなどをご覧ください。
もし何か聞きたいことがあれば、お気軽にTwitterの方で声をかけてくださいね。

最終回はいよいよ具体的な数値が明らかになる事後面談です。


結果発表

検査から3週間後、ようやく結果が出たということで、再び面談に行ってきました。
事後面談も、事前面談と同じく1時間程度でした。
まず心理士さんからA4用紙数枚のレポートを渡され、最初のページに各項目の数値とグラフが記載されていました。

私の検査結果は、

全検査IQ 136

言語性IQ 134
動作性IQ 134

言語理解 131
知覚統合 123
作動記憶 132
処理速度 150

となりました。

WAIS-IV以降は言語性IQと動作性IQの区分は廃止されていたり、知覚統合は知覚推理に、作動記憶はワーキングメモリーに名称変更されたりしていますが、大枠は同じです。
なお、検査の結果は個人情報なので、私は大人なので自分の責任で開示しておりますが、ご家族などの結果については公表に一定の配慮が必要かと思います。

検査レポートと事後面談

残りのレポートには、各項目の数値をふまえ、どのような傾向があるのか、強みや注意点はどのようなところなのかがざっくりとまとめられていました。
このレポートや事後面談の充実度は医療機関によってかなり差があるようで、ほとんど説明がなかったという場合もあれば、かなり細かい分析を聞かせてくれる心理士さんもおられるようです。
その点も、もし気になるようであれば予約の際に確認しておいた方がいいかもしれませんね。

逆にこちらから詳しく聞きたい部分を質問することも出来るので、せっかくの機会ですし疑問に思う部分はしっかりこのときに掘り下げておきましょう。
時間も限られていて、なかなかその場では思い浮かびづらいかもしれないので、検査から面談までの間に質問を整理しておくといいかと思います。

レポートを元に口頭でも結果の説明と総括があり、事前面談のときに伝えた、以前感じていた周囲との不調和に関しては、おそらくIQが平均から離れていることに加えて、処理速度が高いせいで周囲と思考や作業のペースが合わないのでしょうということでした。
ついつい「じゃあ合わせなければ」と思ってしまい「意識してブレーキを踏んで、このグラフの高いところを抑えた方がいいんですね」と言ったのですが、心理士さんは「いえ、高い部分は長所です。抑えすぎるとかえって調子が崩れてしまうし、必要なときだけ少し抑えて、むしろ長所を活かすことを意識していきましょう。高いのはいいことですからね」と言ってくれ、改めて自分の思考の癖に気づかされたりと、新たな発見がありました。
IQが高い人の中には、周囲とのずれを感じて不適応を起こすケースも多いそうですが、私の場合はすでに自分に合った環境を選べているので心配ないだろうとのことで、面談は終了となりました。

予想していた結果と実際

実際に受け取った結果には、概ね予想の範囲だったものと、予想外だったものがありました。
一番驚いたのは処理速度の数値で、元々何をやっても人より速い方なので高めに出るだろうとは思っていましたが、せいぜい130くらいと予想していたので、かなり差がありました。
150という数値はほぼ上限値だそうで、改めて自分の普通は一般的な普通ではないんだ、自分と同じペースを他人に求めるのは無理がある、と腑に落ちる結果となりました。
今まで他人に対して「何でそんなに遅いんだろう」とつい思ってしまっては、そう思った自分にも自己嫌悪を抱く、というようなことがあったのですが、他人にも自分にも、仕方なかったんだと思えるようになりました。

また、作動記憶も意外で、もっと低いだろうと予想していました。
検査の中にあった、頭の中で行う計算などが、自分ではすごく遅いと思ったのですが、それはやたらに高い処理速度と比べるからそう感じるだけで、充分速かったということのようです。
不必要なまでに自分に対するハードルを上げてしまっているんだなと、客観的な数字で示されるとすんなり受け入れられるところがありました。

信頼区間について

最後に重要なことですが、WAISで測定されるIQや群指数には、90%の信頼区間というものが設けられています。
同じ検査を受けても、そのときの体調や精神状態などは様々で、それによって結果は変化してしまいますよね。
なので、ピンポイントで「この値が正確なIQです!」というのはあまり意味がありません。
90%の信頼区間とは、同じ人が同じテストを10回受けて、それぞれ信頼区間を求めた場合、10回中9回は本当の値が含まれているように算出した区間のことです。
私の全検査IQの信頼区間は131〜139なので、いつ測ってもぴったり136にはならないかもしれないけど、この区間内のどこかに本当の値がある可能性が高いですよということですね。
第1回に紹介したQuizKnockさんの動画の5分56秒あたりに図付きでわかりやすい説明があるので、よければ観ていただければと思います。

これにて全4回のWAIS受検記は終了となります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!😄✨

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