見出し画像

僕が今年よく聴いた音楽をランキング形式で紹介するという記事

2021年12月~2022年1月に出た①洋楽の新譜②洋楽の再発盤&編集盤③J-POP新譜&再発盤――から、それぞれ10枚、ランキングを付けながら選んでみました。

①洋楽/新譜

1位 Taj Mahal & Ry Cooder『Get On Board』

リラックスした環境で、匠たちがサニー・テリー&ブラウニー・マギーの曲を淡々と演奏した傑作ブルース。

2位 Bruce Springsteen『Only The Strong Survive』

ソウル・ミュージックのカヴァー集。ボスの基本はポップスなんだなとあらためて認識させられました。

3位 The Black Keys『Dropout Boogie』

「ギターが一番かっこいいんだよ」と叫びたくなるぐらいのブルース・ロック。荒削りなグルーヴ感がたまらない。

4位 Bonnie Raitt『Just Like That

「Blame It On Me」でのソロがたまらなくて、この順位です。

5位 The Courettes『Back in Mono』

タイトルからフィル・スペクターを否応なしに想起させられますが、スペクターのキュート感ではなく、ガレージ感覚を目指したサウンドが最高です。

6位 The Black Crowes『1972』

来日公演も最高だったブラック・クロウズが今年発表したEP。1972年に出た曲をカヴァーするというコンセプトなのだが選曲がとにかく最高。彼らに似合う曲ばかり。

7位 The Temptations『Temptations 60』

オリジナル・メンバーといえるのは、オーティス・ウィリアウス1人なれど、ちゃんとテンプスしてるのが素晴らしい。

8位 Young Guv『GUV III』

パワーポップ好きなら、たまらないと思います。パイロットとか好きな人はマジで買ってください。

9位 Richie Furay『In the Country』

カントリー・ロックは刺さります。90年代の曲をクラシックとして捉えているのも素晴らしい。

10位 Meghan Trainor『Takin' It Back 』

デビュー作にあったような、古のガールズ・ポップス感(オールディーズ感)が戻ってきた1枚。そういうのが好きな人はどうぞ。


②洋楽/再発&編集盤

1位 Little Feat『Waiting for Columbus: Super Deluxe Edition』

鉄壁の編成による最高のライヴ盤。

2位 Art Blakey & The Jazz Messengers『First Flight To Tokyo: The Lost 1961 Recordings』

リー・モーガン、ボビー・ティモンズ、ウェイン・ショーター、そしてアート・ブレイキー。皆が皆、絶好調でやばかったです。

3位 The Rolling Stones『Live At The El Mocambo』

オフィシャルで全部聴ける日が来るとは思わず。小屋が小屋だからかガレージ感覚もあって、大好きです。

4位 CCR『At The Royal Albert Hall (April 14, 1970)』

ギター・コンボとして、いかに彼らが最高だったかというのがよくわかるライヴ盤。ジョン・フォガティのすごみがよくわかりました。

5位 The Beau Brummels『Turn Around: The Complete Recordings 1964-1970』

ボー・ブラメルズの変遷をたどれるBOXが出たというだけでもう最高です。

6位 Colin Blunstone『One Year: 50th Anniversary Edition』

アルバムはもちろん傑作ですが、今回初お目見えしたデモ音源集が肝。あまりデモ音源集は聴かない私ですが、これはよく聴きました。

7位 Daryl Hall & John Oates『Marigold Sky: Expanded Edition』

ダリル・ホールのベスト盤も面白かったですが、1997年のこの作品の再発には驚きました。職人気質で地味なアルバムって大好きです。

8位 VA『Heroes and Villains: The Sound of Los Angeles 1965-68』

チェリーレッド系。1965~68年のLAシーンがわかる3枚組。ベタな曲からマニアックすぎる曲まで。資料として圧倒されました。

9位 VA『Do It Again! The Songs of Brian Wilson』

Aceものは1枚は入れておこうと思いまして、ここはブライアンでいきました。選曲のニクさがAceらしいなと。

10位 The Everly Brothers『Hey Doll Baby』

このコンピは選曲がとにかく絶妙でして。エヴァリーのファンとしては、すごく新鮮な気持ちで楽しめました。


③J-POP/新譜&再発

1位 山下達郎『SOFTLY』

アルバムという媒体をこれほど有効に使った盤もそうそうないなと。あと、やはり音が気持ちよい。ただ、1990年代が全盛期だったおじさん連中(つまり、渋谷系大好きおじさんとか渋谷系が存在意義になっているおじさん)には耐えがたいアルバムだろうなとは思う。

2位 KICK THE CAN CREW『The Can』

ゴリゴリ。3人のキャラが立っているなと再認識させられたし、とにかくクオリティが高い。やば。

3位 Chiquewa『la la la la+』

ギタリストのChiquewaだったり、アレンジャーのChiquewaがずっと好きだったけど、メロディー・メイカーのChiquewaが好きなんだなと気づけました。アレンジと曲のハマり具合も最高。

4位 竹内まりや『QUIET LIFE (30th Anniversary Edition)』

和ものの女性ヴォーカリストのアルバムとしての最高峰だなというのを再確認した。歌とバンドのバランスよ。

5位 MISIA「君の願いが世界を輝かす」

ディズニー好きなもので。「ビリーヴ!」というショーが持つ意味、ディズニーがあのショーに込めたメッセージをすべて体現したような曲。

6位 かめりあ「Flash Me Back」

ここ10年近く、常に耳に刺激的な音(ヘッドフォンで聴くと、特に!)を届けてくれるかめりあ氏。対海外ということで考えると、彼こそが日本の総大将。

7位 sasakure.‌UK × TJ.hangneil「魔王(World Ender)」

「ぼくらの16bit戦争」のリマスターにもぶっ飛んだけど、この曲の世界観ね。sasakureさんしか、こういう世界観を構築できる人はいないよね。

8位 Ado「新時代」

曲自体も、伸びるヴォーカルも最高なのですが。それ以外で絶賛したいポイントがありまして。ギターがほとんど登場しない曲なのですが、終盤、「ここぞ」という場面で使われるギターがめっちゃ泣けて。そこが好き。

9位 八王子P「RAD DOGS feat. 初音ミク・鏡音リン・鏡音レン」

12年ほど前に「Distorted Princess」を聴いたときのことを思い出しました。バキバキで、圧がすごくて、最高に粋がっていて。これよ、これ。

10位 さつきがてんこもり「ネトゲ廃人シュプレヒコール 2.0.22 patched ver」

原曲は正しく00年代末~10年代初頭で、こちらは20年代前半という感じ。ネットのアングラ感が退行したかわりに、量産型感が大幅アップ。やば。

10位 Aiobahn feat. KOTOKO「INTERNET OVERDOSE」

00年代の電波ソング文化の再現度が素晴らしいし、そこにKOTOKOという人選も素晴らしい。もう、こういうの大好きです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?