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【認定NPO法人病気のこども支援ネット(ガラガラドン)がNHKで紹介されます】


本日12/11NHK総合18:10-19:00のどこかで、ガラガラドンが春から取り組んでいる医療者にお弁当を届けるプロジェクトのことが5分ほど紹介されることになりました。ぜひご覧ください。
(チラリとにこにこハウス、あずフレンドワークさんや私なども映るかも?)

私としては、お弁当プロジェクト以上に、普段のガラガラドンの活動の素晴らしさと大切さを一人でも多くの方に知って貰いたいと願っています。

以下、長くなりますが、坂上さんとの出会いや子どもの遊びの大切さについて綴ります。
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私とガラガラドン坂上さんの出会いは、2014年の3月。
娘の治療のために治験を受けることが決まり、お世話になっていた埼玉医科大学から東京女子医科大学へ転院した時のことです。
手続きの一環で、相談室(ソーシャルワーカーがいる部屋)で待つこともありました。そこに、女子医から目と鼻の先にあるという「ハウスグランマ」…つまりガラガラドンの事務局と活動のチラシを見つけたのです。

入院中のこども達のもとへ、遊びを届けてくれる活動を長年続けられているというガラガラドン。当時ですらもう10年以上の活動業績のある団体でした。

「入院中、ベッドサイドに遊びに来てくれるなら…長年活動されている方々なら安心かも…」と、思い切って電話をかけました。その時、応対してくださったのが坂上さん。遊びの活動は国立国際医療研究センターで行うことが多く、まだ女子医ではあまり依頼がないと仰っていたように記憶しています。「まずは一度事務局へいらっしゃいよ」というお誘いを受け、検査か入院の帰り道に寄ったのが初対面の時。あたたかな空間で、おしゃべりをさせて頂きました。

そして、転院してから2回目の定期検査入院の時。坂上さんがおもちゃを持って、娘の元に来てくださったのです。遊びのボランティアの活動というより、娘と私に会いに来て下った…そんな時間でした。
※写真1枚目がその時のもの

持病とてんかんの影響で、成長がゆっくりのんびりな娘。
私もすっかり期待しないことに慣れてしまい、一畳程度のベッドの上での生活ではさらに自堕落な生活となり、お絵かきか絵本くらいしか読み聞かせてやれていませんでした。とにかく、当時の娘は何をしても反応が乏しかったので、私もすっかりくたびれてしまっていたのです(自閉的な症状があり、名前を呼んでも何をしても聞いていないような、無反応ということが常でした)。

ところが、その娘が坂上さんの持ってきたオモチャに手を伸ばし、さらにニコッと笑って遊び始めたのです!あれは魔法のようだった…。娘の発達に見合ったオモチャを適切に選んで持ってきてくださった坂上さんは魔法使い!そして、そんな魅力的なオモチャだけでなく、優しく楽しく押し付けるわけでもない坂上さんの声と言葉があったから、娘は応えたんだと思います。

諦めていたのは親である私で、娘にはきちんと遊びへの欲も「もっとやりたい」という気持ちもあることが分かりました。
かつて私が指導を受けたベテランST兼臨床心理士の先生がこう仰っていました。「子供の成長は、毎日頑張る親へのご褒美。ただ、発達がゆっくりな子を育てる親はそれを実感しにくい。だから親も大変なのよ」と。

ああ、先生の言葉はこれだったのか。やっと身を持って知ることができました。STの先生の言葉と、坂上さんの遊びが私の中で結びついたのでした。

こどもにとっての“遊び”は、単なる気晴らしや余暇ではない。病気であろうと、障害があろうと、全ての子に必要な大切な営み。入院中の子供にも当然必要なものなのです。そして、それは親にとっても大きな希望と支えになるのです。親のレスパイト(休憩)だけではなく、子の成長を実感することのできる大切な時間。特に成長が見えづらい子の親…私にとってはそうでした。
坂上さんの訪問がどれだけ希望をくださったか計り知れません。
ガラガラドンの皆様の活動に励まされた親子がたくさんたくさんいるはずです。

しかし、今年コロナの影響で、ガラガラドンをはじめ全国のほとんどの病院ボランティア活動は停止。入院中の親子のことを思うと胸が痛みます。

ですが、我らがガラガラドンは止まりませんでした。
春から、関係のあった病院の医療者のために、お弁当を届けるプロジェクトを立ち上げたのです。
大好きなガラガラドン・坂上さんがやることには全力応援。
その上見ず知らずの医療者ではなく、娘が直接お世話になった女子医の看護師さんや医師のもとに届くかもしれないお弁当。
これは応援するしかない!

春にFacebook上で呼びかけた際には、団体・個人の皆様が食材をたくさんご提供くださいました。すぐに力を貸してくださる飯能の皆様の優しさを込めて、ニモカカクラブが取りまとめてお送りさせて頂きました。さらに、春に好評だったという食材を逆指名いただき、再び秋ににこにこハウスさん(カボチャ)、あずフレンドワーク(こんにゃく)、双木さん(借金なし大豆)からのご寄付ご協力を得て食材をお届けしました。

私は単なる運び屋…飯能の美味しいものと愛を届けただけですが、皆様の想いがガラガラドンを通じて医療者の皆様のもとへしっかり届いています。ご協力くださった皆様、応援くださった皆様に感謝申し上げます。

最後になりましたが医療者とそのご家族の健康と人権が守られますよう、強く願っています。

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