ASPaC Weekレポート

プログラム
1月15日(日)1 ASPaC Awards2016最終審査会
        2 ASPaC代表者会議
  16日(月)3 10カ国デザインフォーラム
        4 10カ国トークセッション
        5 ASPaC Awards2016表彰式
     6 レセプション
  17日(火)7 ASPaC Awards2016展覧会オープニングセレモニー
        8 入賞者プログラム1 東京デザイン視察1
        9 入賞者プログラム2 企業研修1
  18日(水)10入賞者プログラム3 企業研修2
        11入賞者プログラム4 東京視察2
        12入賞者プログラム5 企業研修3
  19日(木)13入賞者プログラム6 ワークショップ
        14フェアウェルパーティ


アジアでデザインを学ぶ学生の国際交流=ASPaCであり、活動意義はアジアの未来を輝かせる若手育成です。ASPaCの軸であるASPaC Week が1月15日(日)から19日まで東京で行なわれました。ASPaC Week はASPaC Awards2016で入賞したアジア6カ国地域から集まった学生たちの表彰式や入賞者プログラムが主な内容となります。

プログラム1 ASPaC Awards2016最終審査会
審査会場:DICグラフィックス本社(日本橋)


ASPaC Weekは1月15日にアジア6カ国地域+来年度から参加予定の4カ国から集まった各国デザイナーや大学を代表する審査員17名による最終審査会からスタート。各地の激戦を制し、今回の応募テーマ【サプライズ!】なパッケージデザイン24点を審査します。3000を超える意欲溢れる応募作品から選ばれた作品はテーマ性、グラフィック、マーケティングや構造から完成度までプロの私たちが見ても、目を見張るものが多くありました。

審査は2段階とし、まず全審査員が各自で各作品のテーマ性、ビジュアルなどの観点から審査。アジアを代表するデザイナー17名がアジアの学生を代表する24点を1時間かけて制作意図も読み取りながらの審査です。その結果を集計し上位作品を集め全員で検討しました。

グランプリ、金賞、と受賞を決めるにあたり作品毎に制作意図やテーマである「サプライズ!」なポイントなど多岐に渡る観点から真剣に討論し予定時間を大幅にオーバーしました。

傾向として日本はテーマ性を重視した作品が多く、韓国は完成度が高い、中国は迫力溢れる主張、台湾は文化を感じるものが多く、タイはアイデアに富み、インドネシアは色彩豊かで楽しい作品、と地域性があり文化や流行、社会背景までが垣間みえました。

プログラム2 ASPaC代表者会議

最終審査会が無事に終わり、審査員の皆さんはホッと一息です。日本を代表する食の一つ、“おにぎり”を食べながら審査結果の感想など国を超えてなごやかに話し合った休憩タイム。

代表者会議の主な議題は次年度のASPaCについて。まずは、ASPaC Awards2017のテーマの発表です。ササダASPaC会長からテーマ【チャレンジ】と発表されました。

学生らしい自由な発想でえがくチャレンジを見ましょうと。各地によってデザイン事情や業界団体の有無、学校スケジュールなど様々な要因があり、意見が飛び交います。シンガポールやベトナムの審査員から自国では学生対象コンペでも応募無料のものは無いのは、との声や、アジアの大学では9月が年度の始まりに変わった地域が多いのでスケジュールの調整を、など様々に話し合いました。今年の入賞入選作品の海外巡回展も話し合いました。

(詳細スケジュールは決まり次第、WEBサイトやFBでお知らせしますが、日本は今回同様に6月にスケッチ+コンセプトで予選し通過作品は立体モデルを作って国内決勝となります)


プログラム3 10カ国デザインフォーラム
プログラム4 10カ国トークセッション
フォーラム会場:文京シビックセンター2階小ホール

1月16日は入賞作品を作った学生(+日本の入選学生)も合流です。

まずは10カ国デザインフォーラムから。アジアを代表するデザイナーですがそれぞれ違う職種やデザインを手掛けており、また各地のデザイン事情も違います。正に十人十色とはこのこと。

学生の皆さんにとってはもちろん、私たちプロのデザイナーにも、とても刺激的で考えさせられるプレゼンテーション。隣の国のことも遠い国のことも、言語はもちろん、文化、風習、流行から社会的背景の違いを感じます。

共通していることは、アジア全体にある“デザイン熱”の高さ。そして英語を共通言語とするコミュニケーションです。


アジアのデザインをリードする10人のトークセッションは、フミササダASPaC会長のリードによって、ますます熱を帯びていきます。

もはやアジアは一つになりつつあることはこの場にいるからこその肌感覚的な実感。

デザインがビジネスのみならず、地域や国、そしてアジア全体に関わる様々な課題解決に役立ちつつある。

一方で日本では分業化が当たり前である建築からグラフィックまで多彩なデザイン領域を一手に手掛けていたり、英語を第二外国語とする地域ならではのボーダレスな視点を持ち合わせるデザイナーが多いことに驚きを禁じ得ません。日本の我々デザイナーの活動領域や国を超える視界の重要性をひしひしと感じます。

学生デザイナーの皆さんにとってはプロとしてスタートする前に、未来を感じるための貴重な時間になっていればと願います。


プログラム5 ASPaC Awards2016表彰式

いよいよ学生の皆さんお待ちかねの表彰式。

6カ国地域からそれぞれ4作品ずつ、アジア最強の学生パッケージデザイン合計24作品のNo.1が決まります。

優秀賞から発表し、企業賞、国際交流基金賞、JPDA賞、アスパック会長賞と続き、最後に大賞の発表という流れです。企業賞は味の素さん、大日本印刷さん、DICグラフィックスさん、ベネディクトさんと各企業審査員を唸らせた秀作ばかり。

国際交流基金賞は参加各地域から伝統や文化などの地域色が素晴らしい作品が選ばれ、JPDA賞は美しいパッケージデザインという視点で選出。

発表のたびに学生達はお互いを讃えるように拍手で会場も盛り上がります。残るは金銀銅賞と大賞、、、の前に会場を更に盛り上げる演出が入ります。


世界で活躍する女性中心の和太鼓バンドGOCOO(ゴクウ)の演奏。

暗転から舞台が光った瞬間、会場が一気にビート感溢れる和太鼓の連奏に包まれ思わず心が熱くなる、魂に響く、そんな感動をよぶ舞台に魅入られる一時。

学生も審査員も大いに盛り上がったまま、銅賞、銀賞、金賞の発表です。金賞からは学生に一言話してもらうのですが、なんと全員が英語でスピーチ。よどみなく話す姿は皆、輝いてみえます。そして、みごと大賞に選ばれたのは中国、上海の学生の作品です。

ワインボトルだけで縦横に陳列できる見事なサプライズでプロのデザイナー審査員も脱帽。3000作品の中のトップはプロのデザイナーの予想を遥かに上回ってました。

大いに盛り上がった表彰式の後は、レセプション会場へ移動するのですが、学生達が緊張から解き放たれたのか、移動どころか満面の笑顔であちらこちらで記念撮影。

その時も英語や各国語のミックスでも讃え合う姿は、国際交流が産み出す素晴らしい世界を物語っています。ここから始まる交流は学生はもちろん、審査員、関係者の未来に大いに寄与する体験であることはいうまでもありません。


プログラム6 レセプション

フォーラム、トークセッション、表彰式と続いた一日の終わりはレセプション。パッケージデザインの名のもとに集まった100名ものデザイン集団はさながら一つの会社のパーティのように一体感があり大いに会話も弾みます。アスパックを通じて知り合ったこの関係を更に深めるために連絡先を交換し自己紹介をしあい笑顔で乾杯。

楽しい時は時間が過ぎるのもあっという間です。最後は日本式に全員で一本締めをし、明朝帰国する各地の審査員と別れを惜しみながらSee You Soonです。


プログラム7 東京展示会

国際交流基金、アスパック協会、JPDAそして会場をご提供いただいたDICの代表者によるテープカットでアスパック展示会は幕を明けました。

入賞と入選約100点が国や地域に分かれた展示はさながらアジアパッケージデザインの縮図。見やすい展示&レイアウトと高次元のグラフィックで素晴らしい展示となりました。

他国の作品を見る学生や審査員から驚きの声が何度も上がる素晴らしい作品はそれ自体が文化交流となる各地それぞれの特徴が出ていました。


プログラム8〜12 企業研修


入賞者特別プログラムの一つとして、メーカー、デザイン会社、印刷会社、それぞれのポジションから見えるパッケージデザインを各企業から入賞学生が学ぶ企業研修。
メーカーに日本を代表する花王の野末氏からはブランドとパッケージ、そして花王ブランドの世界戦略についてお話いただきました。


大日本印刷の越智氏から印刷の基礎を学び印刷工場でリアルを体感しました。

最後にブラビスインターナショナルのササダ社長からブランドを作るメソッドを学びました。

パッケージデザインを取り巻くビジネスの最先端を学んだ学生達はますますパッケージデザインの魅力に魅せられたようです。


プログラム13 ワークショップ

DNP PLAZAで迎えたアスパックウィーク最終日。

学生達はチームに分かれて日本にある商品を自国で売るならば、というリ・デザインのワークショップを行ないました。

目薬に日本酒、饅頭など日本では普段からよく見かける商品を自国で受入れてもらうため、自国の伝統や文化をコンセプトに取り入れるなど、どの国の入賞者も真剣モードで討論しデザイン制作しました。

自信に溢れ、英語で流暢にプレゼンする学生達は将来このアジアはもちろん、世界で必要とされる才能であると強く感じました。



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ASPaC広報

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