ASPaC Workshop in 国立台湾芸術大学

森 孝幹(JPDA 理事・ASPaC協会 副会長・デザインフォース 代表取締役)
小川裕子(JPDA 理事・小川裕子デザイン 代表取締役)
渡辺有史(ASPaC委員・ポーラ チーフデザイナー)

去る10月31日、国立台湾芸術大学 大ホールにてアスパックのセミナー&ワークショップを行なってきました。
この日、朝9:30よりASPaCの紹介とデザインセミナー、午後はワークショップと3部構成のメニューとなります。

まず初めにポーラの渡辺より「ASPaCの活動内容」の説明を行いました。ASPaCがアジアの学生に向けたデザインコンペティションを中心に学生と企業をつなぐ国際交流事業であることを説明。そして年々参加国が増える中、来年のコンペに向けての参加を呼びかけました。


続いて森副会長より「日本のお土産」をテーマにしたデザインセミナーを行いました。日本の季節や地域性がパッケージに与える影響、またパッケージを通して見て取れる日本文化などに学生たちは熱心に耳を傾けていました。

二人とも講演の初めには自身の紹介も含め、自社での仕事を紹介。渡辺は担当した商品「Wrinkle Shot」を題材にパッケージに込めたデザインストーリーを中心に紹介。続いて、森は「CAMPASノート」のデザインを手がけられていることから、台湾の学生さんに何処のノートを使用しているかとの質問を投げかけたところ「MUJI」のノートを使用している学生さんがあまりにも多かったことに驚きました。実際のプロの仕事の一端を学生達は熱心に聞き入っていました。

13:00より教室に移動し、約40名ほどの学生さんがワークショップに参加。各自好きなパッケージを持参し、「チャレンジ」をテーマにリ・デザインする、という課題です。

ワークショップの前にまず小川より「世の中にあるチャレンジングなデザイン事例」を紹介。そして「昨年のアスパック受賞作」を紹介。ちなみに小川も自身のデザインを紹介し、その際「Meltykiss」が台湾でも販売しているので認知度を聞いたところほとんどの学生さんが知っていて、食べたこともあるとの事!手がけるデザインが世界中で愛されていることはデザイナー冥利に尽きます!

その後、森(先生!!)によるワークショップが始まります。リ・デザインと言っても、ただ変えるだけではなく「いかにチャレンジングな発想を生み出せるか!?」が重要。森先生のテンポの良い進行が生徒たちのクリエイティビティを刺激します。小川と渡辺も生徒たちの机をまわりながらアドバイスを行っていく。大事なのは普段の仕事としての意見ではなく、いかに目の前のパッケージをチャレンジングで新しいデザインに導くか。

6名ほどのチームに分かれ、各チームごとにお互いをサポートし合いながら各自の作品のクオリティーを上げていきます。まず始めに自身が選んだパッケージの特徴や魅力を抽出させ、次にそれをチームでシェアして自身の感覚を客観視する作業。そこで精査したイメージをブラッシュアップしながら最終的なアイデアに落とし込んでいく。皆、先生からの指示が終わるとすぐにスケッチブックに集中し、次々にアイデアを書き出していきます。チーム内での意見交換ごとにアイデアスケッチがどんどん進化していくのを見ながら、学生の柔らかく素直な感性に興味を引かれます。
友人からの意見、またプロ(ASPaCの3人)の多方向からのアドバイスで気づきやアイデアの飛ばし方が加速していき、徐々に教室の中が熱を帯びてきます。


森先生の授業の進め方があまりにも上手く、学生さん達は終始とても楽しみながら、興味深い発想のデザインを作り上げていきました。結果、どの作品もチャレンジングな作品になっていたと思います。最後は全てチーム、一人一人に自身のアイデアをプレゼンしてもらいました。商品の良さを再定義したり、つい触りたくなるような仕掛けやコンストラクションに凝ったりなど、各チームごとに何を新しく提案するか目的がはっきりしていて、普段からの発想力の高さを感じました。
短い時間と少ない材料ながらに模型を作ったり、パフォーマンスを盛り込んだりと生徒たちの工夫と提案力に感心しました。さすが台湾芸大!

最終的に1位〜3位まで賞を決めて、各受賞チームにはセミナーでも紹介した日本のお土産を進呈。
授業開始からプレゼンまで通してみんな大盛り上がりで、学生と同じく我々にとっても有意義な時間であったと思います。今回初めてアスパックワークショップに参加しましたが、良い勉強をさせていただきました。

最後に台湾芸術大学の蘇学部長、許先生、通訳もしていただいた張先生をはじめ大学の皆様と素晴らしい時間を共有できたことに感謝申し上げます。


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ASPaC海外活動

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