Re:はねるの扉

ぼくの名前は田畑羽田まよる。どこにでもいるフツーの高校生だ。僕が通っている北陽高校(北陽の共通の知り合いが作った学校。北陽の許可を得ておらず訴訟されている)の生徒は、一週間後に来たる''伊誤祭''に色めき立っていた。

年に一度のお祭り、''伊誤祭''(伊藤ちゃん誤飲しよっと祭の略。北陽の伊藤ちゃんが「誤飲しよっと」と言って一反木綿の絞り汁を誤飲したことから。お茶目よ伊藤ちゃんはお茶目)が始まろうとしていた。くだらない。まったくもってくだらない。PL学園のプリントTを着たライオンが火の輪っかにシャーベットをくぐらせるぐらいくだらない。僕はキラキラとは程遠いクラスのすみっこにいる小虫だった。


???「チミ、銭形のとっつあんに差し入れするならゼリーじゃなくてプリン派?」

まよる「は?」

宮藤「オイラは宮藤官九郎。みんなにはクドカンって呼ばれてる」


クドカン、聞いた事がある。北陽高校きってのヘンテコ屋で16年留年しているらしい。1年目はピンボールにハマって留年、2年目は担任の先生に嫌われて留年、3年目はフースーヤに弟子入り志願し断られる、4〜6年目まで月曜から夜ふかしをハマってないのに見つづけ留年、7年目は道重さゆみの1ヶ月1万円生活を見守るため休学、8年目に岬案内人(岬を案内する人)に就職、9年目にもっかいピンボールにハマる、10年目はガッキー結婚で何も手がつかず、11年目はフースーヤにスカウトされるもシカト、12〜16年目までオッドタクシーの制作、そして現在に至る。こんなヘンテコオッドタクシー野郎が僕になんの用だ。


宮藤「バンド、見に来てよ」

まよる「バンド?」

宮藤「コレをあげる!コレは''友結の糸''、トモダチとトモダチを繋ぐ友情の証!友結の糸はオイラのキンタマと繋がってる。この糸を辿ればオイラはそこにいるから!オイラたちずっとトモダチだから!それじゃ!ロケットビーバイ🚀」

まよる「ちょっ待っ!」

宮藤は僕に糸を渡してどこかへ消えていった。バンドなんてアホらしい。''友結の糸''?甚だバカバカしい!…………トモダチ、か。なぜだろうこの言葉に胸がときめくのは…………


ーーーーーー伊誤祭当日ーーーーーー


僕は宮藤からもらった友結の糸を辿ってみた。すると、宮藤がいてキンタマを露出するプテラノドンみたいな格好で立っていた。本当だった。


宮藤「ほうら、やっぱりプリン派だ笑」

まよる「いやべつにバンドに興味があったわけじゃ………」

宮藤「千鳥!!!!!!!!!」


宮藤は持っていたライフガードにちっちゃい千鳥を放った。NARUTOのサスケが貯水タンクに穴開けた時の水しぶきぐらいのライフガードが宮藤の顔にぶっかかった。


宮藤「えサスケのライフガードだ」


宮藤はなぜかびっくりしていた。あとあばれる君の桑田みたいな顔をしてて普通にムカついた。



宮藤「チミにイカしたバンドメンバーを紹介しよう!まずはピナバタ塗靖(ぬりやす)、ピーナッツバターを塗ると書いて靖国神社の靖でピナバタ塗靖」

ピナバタ塗靖「よすー」

宮藤「コラコラw 礼尽くせ、礼w」

ピナバタ塗靖(無視)

宮藤「無視するこたーないじゃんw 次は、コレ言われ左出者(ひでもろ)。こいつはコレの右に出る者はいないと言われる''コレ''の左に出る。例えば、チョコプラ長田がT-BOLANを歌うただだいいやつ。コレの右に出る者はいない。左出者はコレの''左''にでる。T-BOLANを北朝鮮っぽい歌詞で歌う」

コレ言われ左出者「よろしく」

宮藤「次、踏切くん」

踏切くん「カンカンカンカンカンカンカンカン」

宮藤「踏切くん、RADWIMPSの新譜どうだった?」

踏切くん「カンカンカンカカンカンカンカン」

宮藤「ぐっ…」



宮藤の膝が灰色になっていた。灰色になったのではなく灰色に''された''とのこと。大丈夫か聞くと「大丈夫、悪いのはオイラ。RADWIMPSの新譜は悪くないに決まってる。RADWIMPSの真髄、しかと承り賜おうした」と言って踏切くんに屁をこき、屁をこいた反動でロッカーに激突。顔が浜田の二頭身のサハギンになり「ほらね、また油断した」と言った。まったく意味がわからない。




ビタミン吸い斗馬「クックック、宮藤………」

宮藤「ビタミン吸い斗馬………!!!」

ビタミン吸い斗馬「老害はさっさとステージから退けェ!!!テメェは伊誤祭のエントリーに漏れたんだからよ!!!!クックックッ!!!!!!」


出場権がないだって?そんなまさか………!と宮藤の顔を見るとあばれる君が追い詰められて捻り出した桑田の顔をしていた。はっきりと強く美しく桑田の顔だった。そして、伊誤祭ステージが始まった。


MC「みんな〜〜〜〜〜不健康にしてたか〜〜〜〜〜???????」


観客「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


MC「今年もやって参りました伊誤祭!!北陽高校もっとも長い日と言われるエンターテイメントの祭典!!果たして!!!男たちは女神伊藤ちゃんのパイスラを見るのか!!!?!???それとも、死神虻川に寝首を掻かれるのか!!!!!?!?!????!?」


観客「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビタミン吸い「ケケ、伊藤ちゃんのパイスラを拝むのはこのオレだ…」



MC「それでは参りましょう!!!!一組目!!!''親子漫才''完熟フレッシュ!!!!!!!!」


パチパチパチパチパチパチパチ



完熟フレッシュ「どうもー完熟フレッシュです!お願いしますー!」


レイラ「北欧の家具を畳の部屋に合わせるデザイナーを殺す悪魔!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




親「あ、ああ…あ…!あ…う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



シーーーーーーーーーン



そんな…完熟フレッシュがスベるなんて…。完熟フレッシュは毎年M-1でもウケてる印象なのに…。完熟フレッシュの漫才は悲惨だった。レイラが必死のアドリブで空気を変えようとするも、完全に戦意を失なった親が「ハガレンのテーマパークがあったらエドとウィンリィが焼きそば食ってるイラストが彫られたビー玉を売る」とマジでわかってるヤツの意見を言って、首に縄をかけて高いところから落ちて終わった。めちゃくちゃスベっていた。誰もが「レイラで可愛い」「レイラでもってる」「レイラのTwitterほんとよすぎて………」と思っていた。今年の伊誤祭は何かがいつもと違う、そんな空気が客席に漂い始めていた。



MC「いや〜〜〜スベってましたね〜〜〜!!!!!!くわばらくわばらw おっ?次は皆さんお待ちかね…………………………This is Vitamin ''ビタミン吸い斗馬''!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

観客「うおおおおおおおおおお!!!!!!!!ビタミン吸いーーーー!!!!!!!!!この空気変えてくれーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」


ビタミン吸い「ケケ、ショウタイムだ…」

(DOESの修羅が流れる)


♪(イントロ)



ビタミン吸い(バタフライナイフとでかいメロン持って登場)




(Aメロ)


ビタミン吸い(でかいメロンの上に座ってバタフライナイフ振り回す)


(Bメロ)


ビタミン吸い(バタフライナイフで手を切ってびっくりしてメロンから落ちる)


(サビ)


ビタミン吸い(普通に痛そうにする)


(間奏)


ビタミン吸い(ずれたズボンからTバックが見えてはにかむ)


シーーーーーーーーーーーーーーーン


めちゃくちゃスベっていた。ここで爆笑!みたいな感じでおしりのアザになってるところを津田がゴイゴイスーしてる人形を貼り付けたクォーツ時計で指さしたが、これが余計にしらけた。全員が「チョコンヌの方が面白い」と思っていた。



ビタミン吸い「クソ!!!!なぜ俺のバタフライ修羅がウケない!!!!!!!??!??!?????!!???」

死神虻川「オーホッホッホ!!!!!!(鎌を振り回している)津田クウォーツのとこ、川島あたりが「津田に自動巻きが必要みたいですね」って言ってきたらヤバかった!!!!!!!!ヤバかったわ!!!!!!!!!!!!!!」



ザシュッッッッッッッッッッッッッ


ビタミン吸い「ぐあああああああああああああああああ!!!!!!!!」



突如、死神虻川が現れビタミン吸いの心臓を貫いた。死神虻川、まさかホントに実在したなんて!!!!!!!!!!!!!!!!


まよる「ダメだ、死神虻川を笑わせることができるやつなんて………ムリだよ………!」

宮藤「虻川在処伊藤常在」

まよる「えっ?」

宮藤「虻川在る処に常に伊藤在り。死神虻川と女神伊藤ちゃんはワンセットなんだ。見れるかもしれないぜ、北風と太陽が…」

まよる「……北陽!!!!」



MC「次の出演者はこの男!!!!!!!!そのタンクトップの返り血は勝者の象徴!!!!!!!!!!!!!!''百獣の王''武井壮!!!!!!!!!!!!!!!!!!!前回、武井は葛飾ラプソディのアコギ弾き語りを披露しております!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これは期待大!!!!!!期待せざるを得ぬ国党!!!!!!!!!!!!!」


観客「武井ーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!いけーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!松ちゃんと共演して全然ヒヤヒヤしない俳優はお前ぐらいだー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


武井壮「棄権しまーーーす!」(オットセイを犯している)


MC「武井壮、棄権!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!我々の信じた武井はオットセイの愛撫に精を出してる腑抜け野郎だった模様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これじゃあ百獣の王じゃなくて獣姦の王だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


観客「おいおいどうなってんだーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!武井死ねーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!去年のアコギよかったぞーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


武井壮「オットセイでイクーーーーーーーーーーー」



ザシュッッッッッッッッッッッッボワワワワワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン

アブ&チェンジの格好をした死神虻川に武井壮が心臓を貫かれ現世と冥界の間(はざま)へ送られた。


死神虻川「あー退屈!!''はねる''の頃は何もかもが楽しかった!!!誰かアタシを楽しませる娯楽虫はいないのかい!!??!??」


MC「死神虻川の前で為す術はないのかーーーーーーーーー!!!!!??!?(テクテクテク…)おや??????たった今、目玉の親父から手紙が届けられました!!!!!!!!!!!読めってこと?????なになに………''ハリケーンアイズ''?そんなヤツらエントリーしてたっけ…………………………………ええいままよ!!!!!!たった今、死神虻川に挑戦する勇者が現れました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!''嵐を穿つ一筋の眼光''ハリケーナイズ(ハリケーンアイズ)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


観客「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!ハリケーナイズ!!!?!???誰か知らねーがおもしれーもん見せてくれよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ハリケーンアイズ、台風の目………このまったくもってフザけたネーミングセンス、用意を完全周到していたかのようなタイミング………間違いない、宮藤だ!まれぎもなく宮藤のバンドだ!!!!!!くだらない………くだらねェよ!!!!!だが、このうだるような夏空にコンドルの影に背中を貫かれたような高揚感は一体なんだっていうんだ!!!!!!!!!!!


宮藤「まよる、コレ」

まよる「コレは………友結の糸?」

宮藤「まよる、忘れるな。どんなに緊張して足ガクガクの芸人でも、向上委員会の収録後はみんな笑ってるってこと」

まよる「!」


僕はステージへと向かう宮藤の背中を見送った。後ろからは見えなかったが、絶対にあばれる君の桑田の顔をしていた。宮藤、いやハリケーナイズ!死神虻川を………この退屈した日常を吹き飛ばしてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!


宮藤「ハリケーナイズを代表して、オイラが一発ギャグ披露させていただきます、行きます!!!!!!!!!!!!!!!!!」


宮藤「サッカー少年のマネ!プーマ、ナイキ、ぼくあぢだす!!!!!泣泣泣」


MC「ハリケーナイズ失格!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ここにいる全員が錦鯉の長谷川さんがやったほうがウケると判断したので失格です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


死神虻川「オーホッホッホ、残念だったねェ!!!アンタらに出場する権利はないッッッッ!!!!」


ボカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン



死神虻川がアブ=チャンの格好で屁をこきステージを焼け野原にした。ハリケーンアイズは吹っ飛んだ。もうダメだ!その場にいる全員が諦めかけたその時、当たりが優しい光に包まれた。

???「出場する権利なら、あります」

まひる「ま、まさか!!!!!!!!あのデカパイは!!!!!!!!!!!」

宮藤「おいでなすったかい…オイラの詩神(ミューズ)……!!」

女神伊藤ちゃん「私は女神伊藤、貴方達に''人力舎の一枠''を与えます」

まよる「''人力舎の一枠''!?テレビ番組に抜擢されるといわれる人力舎の''一枠''をハリケーンアイズにくれるっていうのか!?!??」

女神伊藤ちゃん「はい」


キュピイイイイイイイイイイイイン


MC「女神伊藤ちゃんの采配により、ハリケーナイズ復活ゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!咎人の丘に血の雨が降るのか、それとも狂戦士の宴は伝説となるのか!!!!!!!!!????!?!!???????????!どうなるイガゾーーーーゥ(たぶん伊誤祭って言ってる)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



クドカン「サンキュー!!伊藤ちゃん!!!!!!!!!!!!行くぜお前ら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハリケーンアイズ「応(カンカンカンカン)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


(DOESのバクチダンサーが流れる)


♪(イントロ)


ピナバタ(鳩のモノマネ)

左出者(長田のT-BOLANを北朝鮮風に歌う)

踏切くん(前前前世のPVの野田洋次郎ぐらい遠くにいる)

宮藤(腕組んで仁王立ち)



喧掻と乱舞の間に
興奮する狂おしさで
掻いた汗が落ちる 嫌じゃない
そういうのは本当さ



ピナバタ(ピーナッツバターを顔に塗ってカブトムシが顔に止まる)

左出者(吉村の脇鳴らしをやってカブトムシが脇に止まる)

踏切くん(前前前世のPVの野田洋次郎を意識した遠さ)

宮藤(腕組んで仁王立ち)



想像するより現象を
骨身の随に刺せよ
血潮が錆びる前に


ピナバタ(カブトムシ被って照れる)

左出(ひな壇の時のフジモンの乙女座りをやわらか戦車の上で)

踏切くん(前前前世のPVの野田洋次郎を意識した深い帽子のかぶり方)

宮藤(腕組んで仁王立ち)



春風に磨かれて 燃え盛る薄ら紅
衝動の影にやられた
驀地ダンサー 驀地ダンサー踊ろうよ



ピナバタ(腕組んで仁王立ち)

左出者(腕組んで仁王立ち)

踏切くん(腕組んで仁王立ち)

宮藤(TT兄弟)


♪(間奏)



まひる「すごい…!これが''ハリケーナイズ''!!!!!それに比べて、僕は………僕はここで何をしているんだ………!!!!!!」

死神虻川「オーホッホッホ!!退屈!!退屈だよ!!!!!アタイがTT兄弟が好きだからって未だ退屈!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ボゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーガラガラガラガラガラガラドッシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン


ギリギリッスの女郎蜘蛛の格好した虻川が地獄の吐息を吐いた。埼玉県が消滅した。ハリケーンアイズは瓦礫の下敷きになった。


まよる「ハリケーナイズ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

死神虻川「せめて人力舎の枠が''もう1つあれば''、復活できたのにねェ!!!!!!オーホッホッホ!!!!!!!!!!!」


その場にいる全員がもうここまでか…そう思いかけた時!!!!!その人たちは現れた!!!!!!


塚地「もう諦めてしまうのかい?」

鈴木「困んだよね、俺の自首より速く再起不能(リタイア)されんの」

まよる「ま、まさか………!!」

塚地「はねトびには人力舎の芸人が北陽ともう一組いる。その芸人の名は………………………………………………………………ドランクドラゴン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

鈴木「ちょ!塚っちゃんばっかりずりぃーよ!!!もぉー」

まよる「そ、そうか!!!!!!!はねトびの人力舎の枠は二枠!!!!!!!''全てを呑む龍''ドランクドラゴンの一枠を与えれば、ハリケーンアイズは復活する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


キュピイイイイイイイイイイイイイイン


ガラガラガラガラガラッッッッッッッッ


宮藤「伊藤ちゃんの………パイスラ見るまでは………死ねねえなあ、死神!!!!!!!!!!!」


女神伊藤ちゃん「///」


死神虻川「オーホッホッホ!!!!!!面白い!!!!!!!面白いよアンタ達!!!!!!!!!!!!!最後の最期まで足掻いてみせなァ小虫共ォ!!!!!!!!!!!!」




風前灯を消すたび
自然と涎が滴る
パライドなリズム
揺らさないで閉ざさないで 行こうよ



ピナバタ(TT兄弟)

左出(TT兄弟)

踏切くん(TT兄弟)

宮藤(TT兄弟)



高揚する体に滔々と
ぬるま湯かけ合えば
僕達は満たされる



ピナバタ(TT兄弟)

左出(TT兄弟)

踏切くん(TT兄弟)

宮藤(TT兄弟)



青空に憧れて
舞い上がる薄ら紅
生きるために生まれた
驀地ダンサー 驀地ダンサー踊ろうよ



ピナバタ(TT兄弟)

左出(TT兄弟)

踏切くん(TT兄弟)

宮藤(TT兄弟)



春風に磨かれて
燃え盛る薄ら紅
衝動の影にやられた
驀地ダンサー
驀地ダンサー



ピナバタ(TT兄弟)

左出(TT兄弟)

踏切くん(TT兄弟)

宮藤(シソンヌの葬式の長谷川のありがとうございました)


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ



観客「ハリケーンアイズーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!おもしれーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!笑ったーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!どういうお笑い!!!!!!!!!!!!?????????」

死神虻川「TT兄弟、TT兄弟、TT兄弟、シソンヌ長谷川の葬式のネタのありがとうございました!!!!!!!?????ぷぷぷ…………くっ………面白すぎる………!ここに来てのチョコンヌ推し………ぷふぅっ!!!!!あとカブトムシ被ってたとこホントあーいうの好きすぎるクギュピヒィッ!!!!!!!!まっまずい!!!このままだと笑ってしまう!!!!!!桑田の顔………桑田の顔がきたら、桑田の顔が今来たら確実にやばい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


宮藤(あばれる君の桑田になる前の顔)


死神虻川「ぷくくく………クゥアーアアアアアアアアアアッッッハッッッハッッッハッッッハアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!ヒィーーーーーーーーッヒイッーーーーーーーープジョグギィッ!!!!!!ここにきて!!!!!あばれる君の桑田じゃない顔ブフゥッーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!桑田になる前の顔て!!!!!!!!!!桑田になった後かもしれないじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ブクゥギギヒビョジョピピィィィーーーーーーーーヒッヒッヒッィーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これたぶん桑田の顔でも笑ってた!!!!!!!!!!!!普通に桑田の顔でも全然笑ってたアーーーーーーーヒイイイイイヒイイハハハハカアアスヒスヒスヒィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



女神伊藤ちゃん「アブちゃん、帰ろ?私たちの場所に」

死神虻川「ヒィーーー………ヒィーーーー………なんだかはねるの頃思い出したわ………」

まよる「あ、あの虻川さん!!!!!はねトびは僕らの青春でした!!!!!!!!!!!!」


死神虻川「フッ………もしかしたらアンタたちが''はねる''なのかもね」

まよる「!!!!」

死神虻川「行こう、さおり」

女神伊藤ちゃん「うん!」


何も無い空間に大きな扉が現れる。''はねた''時にのみ開く''はねるの扉''。なんだか懐かしいような気がするのは何故だろう。

宮藤「まよる、ここでお別れだ」

まよる「ど、どういうこと!?!?」

宮藤「あばれる君の顔と桑田の顔はどちらも絶妙なバランスのもとで成り立っている、オイラは桑田の顔を使いすぎた。だから桑田側へ行かなくちゃいけない。じゃ!ロケットビーバイ🚀」

まよる「クドカーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!そんな、早すぎる!ずっと留年してるならさあ、もっと居てくれたっていいじゃないかよ………………………」


はねるの扉が閉まってゆく。宮藤は扉の向こうへ行ってしまった。宮藤とはもう二度と会えないだろう。はねるの扉が閉まりきる直前、奇跡が起こった。


女神伊藤ちゃん「きゃっ」


なんと女神伊藤ちゃんのおっぱいがはねるの扉にひっかかったのだ。伊藤ちゃんの胸でっけえ………。じっーと見ていると伊藤ちゃんの胸はパイスラしていた。

まよる「なぜ今伊藤ちゃんがパイスラしているんだ?……………………………………!!!!!そうだ!!''友結の糸''!!!!僕の今手のひらにある友結の糸とクドカンのキンタマは繋がっているから僕とクドカンの間にいる伊藤ちゃんの神乳にちょうど糸がフィットしてパイスラしてるんだ!!!!!!!僕とクドカンを伊藤ちゃんのパイスラが繋いでくれている!!!!!!!!!!!!!!!今度は僕がクドカンを''手繰り寄せる''!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


クドカン………教室の隅っこにいる小虫だった僕の初めてのトモダチ



まよる「ぐうぅっ…………友達もいない!!!!!!!!!!!!!背も大きくない!!!!!!!!!!!!れ!!!!!!!!!!!!!運動神経も悪い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ファッションがマジでダサい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!顔マジでどうにかしてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ちんこだって小さい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!モテたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!コスプレイヤーの彼女欲しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!えなこと付き合いたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!そんな情けない僕に!!!!!!!!!!!!クドカンは!!!!!!向上委員会の収録のあと芸人かならず笑ってるってことを教えてくれた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!まったくもって情けない僕がちょっぴり情けなくなる千載一遇チャンスが!!!!!!いま目の前に完全到来している!!!!!!!!!!!!!!!変わるなら今だろ僕!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!僕の名は田畑羽田まよる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!田畑があって羽田空港があったら真昼じゃなくてそれは真夜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!はねろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


僕は跳ねた。全身全霊全体重をかけて、糸を引っ張った。


ギィィィィィィィィィィィィィィィィ


 はねるの扉がまた開く。その扉から現れた顔とキンタマは、よく見たあばれる君の桑田の顔とキンタマだった。



宮藤「ほうら、やっぱりプリン派だ笑」



池袋ウェストゲートパーク 完

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