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【鳥栖の目標】2024シーズンも川井健太と共に

11月17日の17時17分、サガン鳥栖のサポーターナンバーである17が並ぶこのタイミングでの契約更新発表は熱いものを感じました。そんな川井健太監督の契約更新について少し書き綴ります。


このタイミングの契約更新からわかるクラブ目標

川井健太がインタビューで語っていた今シーズンの目標は6位以上。そのインタビューの中では、目標値の設定についてこうも語っています。

僕自身、人生目標を立てたことがないんです(笑)。だから、そういうものを提示した時にどうなるかわからなくて、これは実験ですね。彼らならいけるはずですが、目指すべきところを明確にし、モチベーションがどう変化していくのか、ちょっと知りたくなったんです。

サッカーの本質をサガン鳥栖監督が語る「こんなサッカーならやめたほうがいいと思った」ーsportiva
(集英社)

今シーズンの目標は監督としてあくまでもここで、残留が決まった名古屋戦でも、残留が決まったことへの感想を聞かれた時そっけなく「そうなんですね」と意識していない、そこは目標にしていないとのポーズをとっていたのは印象的でした。

2022シーズン、川井健太監督の契約更新発表は9月27日。今回の契約発表は昨シーズンより2ヶ月近く遅い発表でした。17というサポーターナンバーに合わせたとも読み取れ
すが、個人的にはクラブが監督へ求めていた及第点をクリアできたからだとも読み取れます。

監督・選手は残留を目標とせず6位以上を目指して戦いながら、クラブとしては残留してもらわないと困るという及第点を与えていたというのがこれを見た私の推測です。

そもそもあんまり具体的な目標値を決めないマネジメントをする川井健太がわざわざ目標値を決めている理由には、クラブが残留という目標を掲げていてそれでは低すぎると監督が判断したのではないかとも思います。加えて今シーズンは降格圏が1つのみであり、「残留しない=17位以上」という目標値であったことも一つ言えるでしょう。

サポーターにももう少し目標提示を

6位という川井健太監督の今シーズン目標も私はさっきあげた記事で知りましたし、残留というクラブの目標設定もあくまでも透けてみえるだけで、結局今サガン鳥栖は何を目指しているのか正直分からないところがあります。

シーズン終盤、不調もあり結果的に残留を目指している雰囲気を感じた訳ですがそれは意図的に作られた目標ではなかったように感じます。残留争いが好きなわけではありませんが、クラブが団結している様子は終盤の方が感じましたし、盛り上がりは感じました。

クラブがサポーターと共に何を目指すのか、そしていつまでにたどり着くのか明確に示しちゃっていいんじゃないかと思う訳です。来シーズンにじゃなくてもいいんです。むしろ、2025年までにとか言っちゃえばそこまでに何か悔しいことが起きても、少々怒りたいことがあっても、「そうかこれは2025にアレを達成するための・・」とか「怒りたいけど一旦2025まで見てみようじゃねぇか」ってなる訳なんです。

川井健太のフットボールはどうやら有識者から見たら面白いらしく、彼が率いる鳥栖を押している解説者は少なくないように思いますし、監督がクラブのアイコンになりかけている例は鳥栖以外であまり知りません。理想とするフットボールも、キャラクターも良いからこそ何を目指してるか教えてくれと願うばかりです。

早めの監督契約更新ほど嬉しいものはない

今シーズン残った選手がちょこちょこ語っているのも聞こえてきますが、この監督だから残りたいみたいなパターンは、川井健太になってからサガン鳥栖で起きている現象だと思います。

逆にこの監督だから鳥栖に来た選手も数人いるわけで、選手を残留させたり引っ張ってくる何かを持ち合わせているのは事実です。お金で引き留めるは現実的に難しい今の鳥栖でそんな監督がいる事、そしてその監督が一番初めに契約更新することの意味合いはとても大きいのではないでしょうか。


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