居眠りのときの傾き方


電車の中での困った出来事のひとつといえば、座っていて寄りかかられることだろう。
私もそうだと思うが、だいたい同じ方向にみんな傾いたり、それぞれ癖がある。
視界に入ってくる寄りかかってくるひとのアタマは大きく分けると以下の3タイプ。と勝手にタイプ分け。

1)わかっちゃいるけど止められない、もしくは止めているつもり型
>ゆっくりと倒れてきて、寸前でシャキッと真っ直ぐに持ち直す。こちらの肩に触れるか触れないかぐらいのギリギリのところで折り返すのをリピート。
ずっとその調子なので、いつぶつかるかとかえって気になり、いっそ寄りかかってくれい!一緒に人という字を作りましょう!と提案したくなるくらい。折り返すときに小さくスイマセンとつぶやくこともある。

私はどうやらこのタイプ。
いつぞや、どこぞのサラリーマンさんにポンポンと起こされて「良かったら肩貸しますから、どうぞ寄りかかってください」と言われたこともある。


2)熟睡から目が覚めたときに隣の席が空いている型
>傾く勢いがすごい。
ぶつかられる方はドッカンドッカンという音がしているのではないかという気すらしてくる。
規則正しく揺れてぶつかり、どうしてこれで目が覚めないのかと思うくらいの衝撃。ぶつかられている側からのクレームも出やすい。
両側に触れて揺れる場合はメトロノーム型とも言われる。

3)寄りかかりっぱなし、乗っ取り型
>倒れてくる速度は 1)より遅く、ジリジリと少しずつ傾いてくる。
寄りかかり地点(肩)に到達したときも、まるで恋人が「もうちょっと一緒にいたいな。」と言った後に頭をそっと寄せてきたようなソフトな感じがある。
件数としては少ないが、1)2)と大きく違うところは折り返さないという点。
一度寄りかかったらその恋人感覚のまま安眠体制に入ってしまう。
寄りかかられた方が、寄りかかっていますよとアピールするため少し身体を前に動かしたりすると、肩から素直に落ち、やっと気がつくかと思いきや、そのまま寄りかかられたひとの背中と椅子の背もたれの間に入り込んでズルズルとそのまま倒れてくる。
最後には寄りかかられたひとが席を立たざるを得ない状況に陥るため、乗っ取り型とも言われる。




どうしてこんなことをツラツラと書いてしまったかというと、帰りの電車で、寝ている彼女が私に寄りかかってくるのを前に立っていた彼氏が阻止しようと、そっと彼女の頭を支えたり、姿勢を直させたりしてくれていて、愛だなあと微笑ましく思ったから。

電車の揺れは心地よく眠りを誘うけれど、ずっと真っ直ぐ寝るのはむずかしい。
みなさんに、どこかで寄りかかってしまったら、ごめんなさい。



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