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水泳を覚えるにはまず水に飛び込むこと。犬かきでもなんでもいいからとにかく浮いて前へ進む。

医学部における実践的な教育とは?医学部で実践的な教育 = 「病院研修」を一年終えて思うこと。名作「ドラゴン桜」を例に用いて説明

名作「ドラゴン桜」は、日本の英語教育を批判する際、ある例えをした。

小池徹平や山下智久が出演した「ドラゴン桜」というドラマをご存じだろうか。本記事のタイトルは、漫画版「ドラゴン桜」に実際にあったセリフです。

阿部寛扮する桜木という弁護士が、偏差値36の高校から東京大学の合学者を出させるという内容なのだが、若かった頃の僕はそのドラマに感化されて、漫画の原作を全部読みました。

その中で特に印象に残ってるシーン(?)があったのですが、ドラゴン桜の作者のブログに載ってありました。

日本の英語教育の方法を水泳の指導方法に例えた非常に興味深いシーンで

単語を覚える → 文法を覚える → 英文を和訳する → 日本語を英訳する

このような段階を踏むことに疑問を呈し、以下のように例えました:

「水泳を覚えるのに、陸の上で水泳のフォームを教えて練習させているようなもの。完璧になるまで陸で練習してもいざ泳ぐとなると水が怖くてせっかくのフォームも活かせない。水泳を覚えるにはまず水に飛び込むこと。犬かきでもなんでもいいからとにかく浮いて前へ進む。進めば水に慣れ恐怖心も消える。そのうち泳ぎ方を色々試したくなる。フォームも自然と身につき知らないうちに泳いでることになる。」

英文を読んだり、文法の学習をするよりも、訳が分からなくてもいいから無理やり英語を使って英作文などを作るほうが効果的。ということを謳ったシーンでした。


医学部でいちばん大切なこと = 医学書とにらめっこ?

みなさんは医学生に対してどのようなイメージをお持ちだろうか。

医学部2年を終えて、座学とポリクリ(病院研修)を終えた今感じるのは以下のとおりです:

医者の仕事は、試験を受けるのではなく、目の前にいる患者さんの病気を的確に診断して、適切な治療を施すことです。一日に何時間も医学書とにらめっこしてても、目の前の患者さんの病気を診断できなければ意味がありません。

もちろん試験前など、知識の詰め込みに徹する時期も医学部にはありますが、良い医者になるためにはやはり、まず水に飛び込むこと=病院に足を運んで、患者さんとお話をする機会が必要です。

さらに例えるならば、医学書を読むときは、ひたすら陸でフォームの練習をするときに近いです。

ポリクリ(病院研修)が始まった当初は、患者さんにどんな質問をしたらいいかすらわからず、まさに犬かき状態でした。それどころか、どうやって患者さんにアプローチするかもわからず、話をしようとも患者さんに断り続けられました。

そんなのでは、医者どころか医学生すらも務まりません。

ポリクリを一年間終えた今は、患者さんと話すことへの恐怖心ももちろんなくなりました。どういう質問をしたらいいのかわからないときはまだたちまちありますが、なんとか患者さんが抱えてる問題の全体像をつかめて、上級医にプレゼンできる(多分?)ぐらいにまでなれました(なんとか。)


まとめ

実践的な教育大事!!英語学習だったら単語・文法は完璧じゃなくてもいいからとにかく英語を使うこと。医学部だったらとにかく患者とあって話をすること!!

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