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大人のローマ速報 10月号②


■ロマニスタ親睦会に行ってきました

地元調布がラグビーで賑わっている。

飲食店には「ラグビー観戦できます」の張り紙。行きつけの居酒屋にも日本代表のグッズが飾られて、おばちゃんが隣の席の若者に「がんばろうね」と話しかけている。何をがんばるのか?もちろんラグビーの応援だ。

外国人観光客の姿も増えた。かつて駅前の調布グリーンホールにゴス系ロックバンドがやってきたときは、それはもう奇抜なリメイクの施された喪服の人々の長蛇の参列に、この世の期末感を覚えたものだが、今は同じグリーンホールのパブリックビューイングに屈強な外国人観光客が集っている。DAZNでは映らないだろうが、駅前の居酒屋で、海外から来た大男たちが焼きそばの上で踊る鰹節をおっかなびっくり味見する姿は、個人的に今大会のハイライトのひとつである。

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パブリックビューイング、ファンゾーン、はたまたマンホールの蓋まで、調布はラグビーワールドカップカップの狂熱にやられている。少しだけ2002年のサッカー日韓ワールドカップを思い出していた。

巨大台風が去った後の日本対スコットランドは新鮮な面白さで、試合巧者だった南アフリカ代表との一戦も最後まで一矢報いてくれとテレビの前で応援していた。とはいえ、そこはロマニスタ。ルールも競技方法もあまり理解していない。誰かにこの興奮を説明したくてもラグビーの専門用語が一切出てこない。つまりは『にわかファン』の自分なのだけれども、結局ラグビーもサッカーも集約すれば「行けー!」「あ~残念!」の2ワードくらいで応援できるわけで、他人に『伝達』できないもどかしさはあれども、『共有』するならそれくらいで充分だとも感じた。それに、この語彙の拙い感じは、若き或る日の恋愛のようで嫌いではない。

しかし、ラグビーワールドカップを堪能(酒の肴に?)しつつも、そこはやはりロマニスタ。心は既にセリエAに向いていた・・・と、言いたいところが、ローマちゃんたちがマラッシに乗り込む前日、10月19日に都内某所で開催されるロマニスタ親睦会に気もそぞろなのであった。

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