クレール旅行記 設定解説 魔法

■魔法

・属性

 魔法。ここでは、心の想う力、願いのエネルギーとして定義する。
 誰かを応援したり、優しく撫でたくなったりする気持ちは光魔法になる。逆に、卑屈になったり妬んだりすると闇になる。怒りについては炎に、酷な決断を躊躇わなければ氷に。衝動は雷に、厳しく堅実にものを見れば土に、どうだっていいさと楽観すれば風属性がちょうどいい。
 炎、氷、雷、風、土、光、闇。大まかに七つの属性に分かたれている。

 ところで、人には性格というものがある。性格は属性に大きな影響を与える。たとえば、熱血漢は炎に富んだ性格だ。冷血漢は氷といった具合だろう。人に優しい人は光に秀でるが、劣等感が強ければ闇に惹かれてしまう。衝動は雷を呼び、自分にすら厳しい人は石のような心を持つ。浮沈する心に踊る人は風に長けるのだろう。
 ただ、人に優しくできる人というものは、光と共にある程度の闇も抱え込んでいるもの。純真な優しさというものはめったに現れず、その陰に微かな浅ましさが見え隠れする。熱血漢だって常に前を向いて歩けるわけじゃない。風にたゆたう人もときには立ち止まりたくなるだろう。このように、人というものは必ずしも一つや二つの属性に縛られるものではない。あらゆる感情を経験し、あらゆる属性を得て、人というものは成長しながら生きていく。

 

・形式

 魔法には二つの形式がある。詠唱魔法と思想魔法だ。何も難しいことはなく、詠唱魔法はスペルを唱えることで魔法を組み立てる形式のことを指しており、思想魔法は想像することで魔法が形を成す形式を指している。それぞれ魔法の発現方法が異なるが、根幹にある魔法は同一であるため、形式は各々に合った形を選ぶことができる。

 

・魔力

 大気中に散りばめられていて、我々はそれを日々吸い込み、浴び続けている。なぜ、それについて言及するか。それは、魔力に染められてしまうと魔物化という現象が起きるためだ。魔力の濃い場所に行けば、人間と言えどそう長くは耐えられないだろう。
 人間が魔物化すると知能を失い、進行が酷ければ化け物のような見てくれに化けてしまう。対して動物はというと、多少の知能を得る。そして何よりも、人間に近しい心を獲得するのだ。魔力とは魔法の素であり、魔法とは人の心が想う力である。魔物化して優しくなる動物もいれば、見るものすべてを憎むようになる動物もいる。

 

・魔物

 魔力に染まりきった者。その多くは元動物、または元植物であるが、魔物同士の交配で繁殖する。人間とは長らく敵対関係を貫いており、その関係性を塗り替えることは容易なことではない。
 魔物について注目されたいのは、彼らが自殺という概念を持つことだ。自殺する動物は人間だけであるとされているが、魔物化した動物は自殺の概念を持つ。特に自殺することの多い種も確認されており、かなり人間に近い心を持っていることが窺える。

 

・治癒魔法(白魔法)

 傷を治す魔法。属性は光のみであり、光属性に優れた才覚を持たなければそもそも発現させることができない。
 詠唱魔法もあるが、思想魔法が使える者は思想魔法から習得していくことが推奨される。ただし、詠唱魔法と思想魔法にはそれぞれ得手不得手がある。
 詠唱魔法は傷口を視認せずとも治すことができる。ただし詠唱を伴うため、すぐには魔法が発現しない。
 思想魔法は想像を事実とするため、すぐに発現される。しかし、傷口を視認しなければ傷が治る想像をする以前に傷を想像できないため、傷口の視認が前提となる。
 よって、思想型でも治癒魔法を詠唱できるようにしている者が多数存在している。主にパーティーのヒーラーが自分一人の場合などは治癒魔法の詠唱も可能になっておかなければ困る。

 

・黒魔法

 危害を加える目的で発現させる魔法。
 詠唱、思想、こちらにもそれぞれに得手不得手がある。
 詠唱魔法はやはり詠唱を行うために時間を取られるので、発現までにやや時間がかかる。その代わりとして、より強く複雑な魔法が発現される。
 思想魔法もやはり瞬間的に発現させることが強みである。しかし、想像の難しい複雑な形状などは苦手としている。
 時間を要するが効果の高い詠唱型、手数はあるが簡素で脆い思想型と一長一短。可能であればどちらも扱いたいが、黒魔導士をパーティーに二人入れるなどをして適宜対応できるように整えたい。

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クレール旅行記 解説

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