水を飲む

私が最近朝イチにやる最も重要なことは水分摂取だと思う。少し前、東京の40℃越えの過酷な夏に、自転車で片道15分の息子の保育園の送り迎えに行くだけで、背中をびっしょり濡らしていた頃。私は北海道の快適な夏の気候で育ったのもあるが、兄弟の中でも水分は摂らずお手洗いまで遠いほうだったためか、脱水症状で体調を悪くしていたことに気がつく。かかりつけの内科医にぽろっと最近脱水なのだとこぼしたところ、「お小水の色を確認するようにするといいですよ」と教えてもらった。ネットでも調べたところ、ほぼ透明な(たぶんうっすら黄色ぐらい)の尿の色が理想で、黄色っぽいときはだいたいコップ一杯分ぐらいは水分摂取をしたほうがいいらしいと知る。

たしかに朝イチの私の尿の色は(こんな話で申し訳ない)やや濃い色のことが多い。人間は寝ている間に意外と汗を掻いていて、だいたいの人が朝イチが最も水分が減っているらしい。以前は水分摂取量など気にせず猛暑の中息子を後部座席に乗せて自転車を漕いでいた。そりゃあ脱水で苦しむのは当然だ。帰宅後1時間は使い物にならなくて苦しんでいた。あまり気にしていないが、最近は朝イチの調子が良くなったように思う。朝起きてぼーっとしているのだが、ちょっと体を起こせるようになったらコップ3杯ほどは毎日飲んでいると思う(お手洗いの前に2杯、お手洗いの後に1杯というかんじ)。水分は一度に大量に摂取することができないらしいので、コップ1-2杯をこまめにとる必要がある。

不登校になる原因で、起立性調節障害という病気がよくある。起きてすぐの自律神経の調整がうまく行かなくなる病気だ。もちろん、その原因は多岐にわたるのだが、もしかしたら私と同じく朝の水分が足りなくて苦しんでいる子もそれなりに混ざっているのかもしれない。朝起きたら着替えて歯磨きをして出掛ける準備をして、、、となると大変な子でも、水を飲むだけならなんとかなるのではないかと思う。水分が足りていないのに、補給せずそのまま時間を経てしまったら悪化する。水分不足が直接の原因ではなくても、水分は身体の調子を整えるのに極めて重要な役割を持っている。少しがんばって水分をとるようにするだけでも回復に役立つかもしれない。起立性調節障害だけでなく、他の精神疾患の症状にもよく効くかもしれない。

水分は2%失われるだけで頭痛を起こす大切な要素だ。にもかかわらず、だいたいの人がコップ一杯分毎日の摂取量が足りていないとも言われている。当たり前のことすぎて誰も気にしないようなことだが、いま一度自分の水分摂取習慣を見直してみてはどうだろう。

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