藝大の禁煙化についての説明会

本日5/16に、藝大本部が「健康増進法改正について」という表題で、大学の禁煙化の説明会を行いました。以下、その模様を記します。
なお、全て記録・記憶している訳では無いため、細かい表現など、ズレている可能性があります。
気になる点などあれば、是非直接職員に聞きに行ってみて下さい。
なお、学生らしき人は私を含めて4人でした。教職員らしき人は10数人程度。

大学職員複数による説明(空白改行毎に別の人)

・学長が「東京芸術大学における敷地内全面禁煙実施に関する指針」を示し、大学の敷地内は全面禁煙とした。対象は全学生と教職員、並びに大学への来場者。6月末には全喫煙所の撤去、7/1から施行される予定。施行日は、健康増進法で定められている。
・今年の3月に教育研究評議会にて検討がされた。
・同年4月には安全〜(私のメモが定かでない)委員会でも検討された。その際、丁寧に説明を行うことがあげられた。
・本日(5/16)これから、美校の教授会で説明が行われる。

・敷地内禁煙の決定には未成年の学生がいることに鑑みている。
・学長決定の文書は出来ている。日にちは未定。
・敷地外であっても、近隣住民の迷惑になることも考えられるため、そこも禁煙…(場所は曖昧である)

・喫煙による健康への影響…(省略する)
・日本肺癌学会の資料を参照のこと。

・学長のトップダウンで決められたが、通達だけではダメ。話し合いの場を設けて意見を募りたい。
・藝大は公共性の高い施設もある。(決定への批判に理解を示すもの。トップダウンを受け入れるだけで良いのか?)

質疑応答(私のものは◎)

◎学長決定の資料がパワーポインタで示されたが、日時が未記入だったのは何故か?
A.まだ決定されていないため。来週決まる予定。

◎長崎大学で禁煙者を採用しないといった方針の報道があったが、藝大ではその様なことは考えられているか?
A.様々な人がいることを理解している。そのような大げさなことは全く考えていない。

◎法律には屋外に喫煙所を設けることを認めるといったことが書かれていたが、藝大ではそれはしないのか?
A.法律ではそうなっているが、敷地など色々な関係上、藝大では難しい。

◎禁煙化への移行が7/1なのは何故か?
A.法律で決まっている。

・喫煙する学生は、これを実施しても喫煙を続けると思う。
A.学長の考えとしては、本学にいる内は喫煙をして制作してほしくない。喫煙に頼らず、良い作品を作ってほしい。大学外、家などにおいては、その限りではない。教育的な観点からの決定である。

・大学として何かサポートなどはあるのか?
A.保険センターへの相談が可能。禁煙についての情報提供が出来る。教務の前などで、カラーのチラシを配布する。

◎大学は、この法律が作られるに当たって、(国に対し)何か意見を述べたり、フィードバックを行うといったことはしたのか?
A.法律を作るに当たって、パブリックコメントという、意見を述べる仕組みがある。教職員が個別にしているかどうかは把握していないが、大学としては何もしていない。

最後に職員から

・これで決定という訳では無い。教務などを通して、意見を是非あげてほしい。

私の所感

学長トップダウンの決定であることを職員がマイクで口にすることに、意外性を感じた。
しかし、学長が決定したのであれば、説明会に学長が来ないことには筋が通っていないと思う。
法律上の必要性に迫られての決定であるようだから、本当は学長でさえ、「決定した」とは言えないとも思う。問題は、大学本部等の教職員に対し意見を募らなかったことにあるのではないか?
今回説明会に来た、或いは説明を行った教職員からは、口々に学長による決定という言葉が出た。その感じが、どうやら決定への不服に見える。説明会を開いたのは、問題提起的な側面もある気がする。
学生の声次第で、教職員との連携も取れるのではないだろうか。

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