良いヤツ

良いヤツが言う「あいつは良いヤツ」と、悪いヤツが言う「あいつは良いヤツ」ではどっちが信用できるんでしょうね。

「良いヤツ」の他人からの評価は、3種類に大別できると思います。

・良いヤツが言う「あいつは良いヤツ」
・普通のヤツが言う「あいつは良いヤツ」
・悪いヤツが言う「あいつは良いヤツ」

とりあず基準を『普通のヤツが言う「あいつは良いヤツ」』に置くとします。
一般的な人間が言うんだから、まあ、常識的に考えれば、良いヤツなんだろうなって思えます。
あまり好きな言い回しではないんですが、「普通に良いヤツ」。

それに対して、良いヤツにとっての「良いヤツ」はハードルが低そうな気がするんですよね。
良いヤツってのはちょっとした事でも感謝して生きてそうな気がして、審査員としては逆に信用できない。
「絶対に遅刻してこない」とか「毎朝、ちゃんと挨拶してくれる」ぐらいの事で良いヤツ認定してそう。
要は、世界中のほとんどの人間を良いヤツだと思ってそう。

一方で悪い奴は「俺の彼女に話しかけた奴を一緒に殴りに行ってくれたから良いヤツ」みたいなベクトルで思考してそう。
それが一般常識では悪いヤツだとしても、自分の価値観と一緒なら良いヤツだと思ってる。
同じ様な条件のはずの「女に声をかけただけで殴ってきた」ようなヤツは悪いヤツだと思ってるのが面倒な所だし、更に言うと万引きを通報すると「あの野郎、俺のことを警察にチクリやがった」って逆恨みされる気がする。
あくまでも自分にとって得かどうかで考えてそうなのがダメな所。

面倒なのは、これらに『普通のヤツが言う「あいつは良いヤツ」』も含まれる可能性があることですね。
悪いやつが「あいつは良いヤツ」と言っているからとしても、良いヤツリストからは完全に除外は出来ない。
結局、評価は他人に任せずに、自分で判断しなきゃダメって事なんでしょうね(という、普通の結論に至りました(笑))。

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