傘がない

たまに傘がなくて困ってる人っていますよね。

都心だったらちょっと歩けばすぐに地下道に入れたり、コンビニがあったりするんでしょうけど、巣鴨みたいな住宅地寄りの駅から住宅街へ向かう道だとコンビニがなかったり、配置によってはコンビニ行くのと、家に帰るのがそう変わらない距離だったりもする。

そういう人を見かけた時に「傘、入りませんか?」って言うのは簡単なんですよ。
傘に入れるのも簡単。
でも、その後に何を喋っていいかが分からない。

初対面の人相手には天気のことでも喋ってりゃいいって思っちゃうんですけど雨降ってるから傘に入れたわけで、そうなると「雨ですね・・・」って見たまんまのことしか言えない。
「家、どっちの方ですか?」とか聞くのも気が引ける。
ストーカーっぽくて。
ただでさえ傘に入れなんていう人は何だか得体が知れないのに、家の場所なんか絶対に聞かれたくない。

だからと言って無口なのも変でしょ?
なんか間が持たないっていうか、ギクシャクするっていうか。

でも、年に何回かは「なんで急にこんな勢いで雨がふるんだ?」ってぐらいの雨ってありますよね。
ああ言う時に困ってる人を見過ごすのも何だかなぁって思うんですよね。

前にも書いたかもしれませんが、2008年だったかに一度、年末の寒い時に急に雨が降った事がありまして、びしょ濡れになって歩いてた女性がいたんで声をかけたんですよ。
ちょうどウチの前を経由して帰るっぽかったんで、そのまま傘を持って行ってもらったんです。
どうせビニール傘で余ってるんで、返さなくていいですよって言って。

これで大晦日の晩に家の前に米とか味噌とか山積みになってたら困るなぁと、後から気づきました(笑)
年末になると毎年思い出します。

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