全力おじさん

以前、巣鴨駅前の中華屋で五目チャーハンを食べていた時の話。

すぐ右隣に座っていたサラリーマンのおじさんが、中華丼的な物を(嫌いなタケノコを残しつつも)食べ終わり、今まさに中華スープを飲もうとしていました。
おじさんは何を思ったか、テーブルの上にあった大きな胡椒の缶を手にとり、一気にスープにふりかけました。

一気に出る胡椒!
焦るおじさん!!

いや、その缶の大きさ、穴の数から言って、妥当な放出量だろ、おじさん。
その缶を思いっきり振ったら、どうみても出すぎるって。
なんで、そんなに焦ってんだよ!

と思いつつも横目で観察していたら、おじさんはレンゲでまだ沈みきっていない胡椒をスープからすくい、中華丼の皿に移すと言う、割りと品のない行為に出ました。
すくっては皿に移し、すくっては皿に移し。

何回かやった所で満足したらしく、おじさんはスープの椀に直接口を付けを一気に飲み干す体制に。

「ん?そんな勢いよく飲んで大丈夫なの?」

と思った瞬間に、咳き込むおじさん(笑)
その様子を見て、吹き出すのを必死に我慢する俺(笑)

なんで常に全力なんだよ!
お前はコントやってんのか!
と言いたくなる程の思い切ったむせり様でした。

その後もおじさんは胡椒スープに挑戦し続け、どうにか飲みきり店を後にしました。
その間、ずっと咳き込みながら(笑)

タケノコを残すのは平気なのに、スープは残せなかったのは一体なんでなんだろう?
不思議。

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