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TIME誌の岸田氏に関する記事の和訳①

久しぶりに書きます、アストライアです。

TIME誌に岸田首相が掲載されたことが話題になっています。全文英語なので、日本語訳を何回かに分けて書いてみようと思います。

以下、和訳

タイトル:〝お化けに向き合って〟
岸田文雄首相、日本を地球規模でより積極的な役割を果たすように導く
記者名:チャーリー・キャンベル 東京

タイム誌該当部分のトビラ写真

日本の首相官邸は幽霊がいるような場所だ。アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトからヒントを得て、豪邸の中心に石とレンガで建てられている。

1932年に犬養毅首相が、若い海軍将校に殺されてからわずか4年ほど経った東京での出来事である。岡田圭右首相は事件から4年後、さらなるクーデターが行われる間クローゼットに閉じ込められていた。そのクーデターでは5人が殺害され、その弾丸の跡はアール・デコと呼ばれる装飾様式でできた首相官邸の正面に今でも残っている。

1992年には悪しきエネルギーが海を越えて、ジョージ・W・ブッシュ米大統領が日本の首相官邸で行われた宴会で気分が悪くなり、宮沢喜一首相の膝の上に嘔吐した後亡くなった。神道の僧侶によって悪魔祓いが行われたといわれているにもかかわらず、悪霊との関連は封印されたまま、岸田首相が2021年に首相官邸に移ってくるまでの9年間、官邸の住人は悪霊に取り憑かれていた。

「私は前任者から、首相官邸で幽霊に遭遇するだろうと警告されています」と、65歳の岸田氏は本誌取材に答えている。取材は住居内のレッドカーペットの中で、表現派の壁モチーフをたたえ、その中には恐ろしい怪物の形のものも見渡すことができる場所で行われた。「もちろんこの建物は古いですから、時々音がします。しかし幸運なことに、私は幽霊に遭遇したことはありません」

岸田氏はもっと地球規模の問題に取り憑かれている。日本で彼は、「新しい資本主義のモデル」を立ち上げ、中間層を育て再分配を行う政策を示した。海外では彼は、革命的な東アジア外交を立ち上げようとしている。冷え込んでいた日韓の歴史問題の緩和、米国との安全保障と同盟の強化、そして防衛費を現在の5割増しにすることなどだ。台頭する中国へ影響力のあるパートナーになりたい米ホワイトハウスに目をつけられて、岸田氏は軍事力を増すことで世界3位の経済大国の座を取り戻そうとしている。

しかしこれは、岸田氏が幽霊に取り憑かれていないことを意味しない。岸田氏の家族は日本南部の広島市出身で、岸田氏は今でも広島の法律家を代表しており、さらには、彼には1945年に原爆で命を落とした親戚が複数いる。岸田氏の幼児体験として、岸田氏の祖母の膝の上に乗って、包囲された広島の恐ろしい戦争体験や住民の苦しみの話を聞いたことが含まれる。岸田氏は、「筆舌に尽くしがたい広島市とその住民の経験は、私の記憶に鮮明に刻まれています。私の幼児体験は私の探究を突き動かしてきました。核なき世界の探究です」と言う。

ーー今日はここまでとします。続きはまた後日書きますのでご期待ください。

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