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毎週水曜日はリバーレスキュー②

毎週水曜日はリバーレスキュー① からの続きです。

前回「毎週水曜日はリバーレスキュー」宣言につながったこととして、
・○奥(マルオク)チームとの出会い
・昨年夏の水難救助現場で感じたこと
があると記述しましたが、早速もう一つ増やします。

・10月の消防署トレーニングを見たときに感じた危機感

どういうことかと言いますと、9月に連続した水難事故の影響で、10月に青梅消防署のレスキューチームの皆さんが御岳でトレーニングをされました。お誘いを頂いたので、見学に伺うことができました。

その時の青梅消防署救助チームは、東京消防庁の中でもトップレベルの技術を持ったグループと評価されていて、隊長のO田さんはプライベートでも漕いでいる国内トップレベルのリバーSUPパドラーでもあります。

これまでの認識では、せっかくラフティングをはじめとするリバーアクティビティーが盛んな御岳エリアなので、どうにか消防の救助チームの皆さんのお手伝いがしたい。川の上では操船もままならない消防チームなので、インストラクターのスキルを役立てたい。そんな感覚でいました。
この認識は訓練を見ているうちに変える必要があるとすぐにわかりました。熱意も、身体能力も、チーム意識も極めて高い消防チームの皆さんは、活動経験の少ない川というフィールドにおいても、密度の高い訓練や厳しい現場での経験を重ねて行くことで、想像以上に高いレベルまでいかれていました。
正直に言って、リバーガイドチームもしっかりとした準備をしておかないと、現場では何の役にも立たないという気持ちになりました。
リバーアクティビティーのガイドだから、川に出ている時間が長いからということだけでは救助の現場でできることは限られているということです。かえって足手まといになることも容易に想像できます。それぐらい高い意識で訓練をされている消防チームの姿を見ることができました。
どちらかが一方的に教える教わるという事ではなく、お互いに得意なところを持ち寄って、一緒に良いものを作っていくという関係性でいきたい。できないことも恥ずかしがらずにできるように練習したい。学びたい。という気持ちになりました。

そこで、「毎週水曜日はリバーレスキュー」宣言につながります。

  • ノウハウを共有し、実戦で使えるようトレーニングする

  • お互いの顔が見える関係性作り

この辺りを目的に進めていきます。
現場の隊員さんからはパドリング経験を積む場所がわからないなんて声もあるようなので、まずは川に出て漕ぐということから始めていきます。
この辺りはダッキーでできることなのかなと考えております。まずは湖でいきたいところにボートを進めるということを、1人またはペアで。
できるようになったら流水に出て行くというプランで、3月末までには思い通りに川を漕げるという消防士さんを増やしていきたいと考えております。

春以降には実戦的な想定訓練もどんどんやっていきたいです。2ポイントテザーシステムなどは救助現場で実際に使用される方法ですが、リバーガイドチームもそうそう頻繁に使っていないと思います。自分自身もそうです。どんどん新しい方法が編み出されていると思いますし、資材についても研究開発がされているとも思います。御岳渓谷や奥多摩、青梅エリアの状況に合わせてアレンジして行くことを試せるとも考えています。トレーニングなので、どんどん失敗すれば良いとも思います。もちろん、訓練時の事故には注意をしながら。

リバーアクティビティーのシーズンになり、たくさんのガイドが多摩川に帰ってきた時には一緒に川に出て、消防の皆さんと顔が見える関係性を作っていきたい。そうすれば昨年の9月にできたように、より良い形で川での救助が行われることにつながるはずです。

消防士じゃない方から、「私も参加できますか?」との問い合わせを頂戴しております。いまの段階では、「もちろん、ぜひどうぞ!」とお答えしています。この会は講習会ではなく、それぞれが持っている知識や経験を持ち寄って共有する場というイメージいます。川での事故をなくすために何ができるのか?自分事として何ができるかということを一緒に考えてくださる方であれば、消防関係者じゃなくてもぜひご一緒したいというスタンスでおります。今後変更があればすぐにお伝えします。

川のうえにパドラーがいることが安全が高まると考えています。シーズンの土日になるとリバーアクティビティーのガイドチームは特定の場所で留まるということはなかなか難しいですが、一般の方々がダッキーやラフティングの練習をしていることで、もしもの時に駆けつけることができるようなことも素晴らしいなと思います。ライフジャケットなしで危なっかしく泳いでいる人に声を掛けることも非常に大切かもしれません。

つらつらと書いておりますが、現在はこんな考えでおります。

毎週水曜日の10:00〜13:00。仕事明けの消防士さんが参加できるスケジュールが続けていく上で重要との認識でここにしました。
参加費はお一人1,000円。価格設定についてはひとまず今年はこれでいきます。

興味のある方はぜひお気軽にご連絡くださいませ。
うまくいったこと、うまくいかないことなど進捗状況はまた共有させていただきます。

#パドラーが増えれば川が安全になる説

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