映画「ファーストマン」を見てきた

先週の話になるが、映画「ファーストマン」を見てきた。
アポロ11号で月に行く話である。
アポロ11号が月に到達したのは1969年7月20日。
今年50周年を迎える「アポロ11号」の話題の端緒であり、デイミアン・チャゼル監督も「ラ・ラ・ランド」ほか最近話題作を連発している監督ということもあり、映画ファンからも宇宙マニアからも注目スべき作品であるといえそうだ。

まあ、映画ファンではないので「ラ・ラ・ランド」がどうだったとかデイミアン・チャゼル監督の作風がどうとかは一旦置いておくとして……
当時の世論(賛成論だけでなく)やソ連との宇宙開発戦争についてアームストロング船長の苦悩についての描写が細かく、とくに家族については船長の息子2人が協力してその心情をしっかりと描き出しているあたり、映画作品としてはこういう描写が大切なのだろうと思える。
この辺の描写に関してはアームストロング船長の息子2人も称賛しているし、心情描写や当時の世情の描写に特化した映画だったと言っていいだろう。

人類が月に行った。
それに関する記録のうち、宇宙開発に関わるようなものは記録が多く残るだろうし、そういったものを記録する媒体として、「映画的演出」がふさわしいかといえば、もっと仔細に記録されていくべきであろう。
他方、その周辺の揺れ動く心情を記録する「もうひとつのアポロ11号」という意味では、これは最高の映画だった。

もちろん、それにとどまらず、「IMAXで見るべき」と言われる迫力ある飛行シーンもまた、大作映画と呼ばれるにふさわしいものでもあったし(ぼくが見たのはIMAXではなかったけれどw)、平日昼間とはいえわずか5名しか観客のいないほぼ貸切状態ってのはもったいない、といえる作品だった。

アポロ11号月着陸50周年で興味がある!
映画「アポロ13」みたいにもっと科学的な部分の描写が見たい!!
というひとたちは……

たぶんだけれど、今年は月着陸50周年ということで、全国各地の科学館でそういう特集をやるところが多いんじゃないかな。
学芸員の人たちもそういうのが好きで研究してるひとたちだから、映画で2時間だけというより、そういう学芸員の人たちが伝えるものを見て聞いて質問したほうがいいと思うよ。
そうじゃなきゃプロじゃないわけだし。

というわけで、まずは心情面やアポロ計画の流れをこの映画でチェックして、さらに突っ込んだ話題に興味を持ったらお近くの科学館に行ってみよう!!

という気になる素晴らしい映画でした!
ぜひ、この映画から始まる「月着陸50周年」、民間の月旅行も始まると言われるこの時代に、しっかりチェックしていっていただきたいと思います!


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