FUSION投影感想 その7 FUSION番組開始Part2

しし座γのアルギエバは2等星、ではあるんだが、ししの大鎌の中で、FUSIONで見るほど輝星として目立っている気がしないんだけれどなあ。

北斗七星の2等星は1等台後半の明るい星、3等星は3等台中盤。1,6等の差がある。しし座のアルギエバと、大鎌の2番めに明るい星の差は1等級以下となるため、FUSIONで同様に表示されると、「しし座のほうはそんなに差がないよね」と感じるということか。

このへんは、金星と木星の明るさの差がリアルを超えたように感じるのと同様の感覚をここでも感じることができた、ということで。FUSIONだからこそ、FUSIONの該当部分とその他部分が入り交じるところ、というのは違和感を感じることもあるわけだ。

1等星か2等星と3等星が混じった有名な星の形、というとやっぱり北斗七星(真ん中だけ3等星、あと2等星)&ししの大鎌(レグルス1.4等、アルギエバ2等&その他3等星)が一番見せやすいポイントなんだろう。オリオンは目立つ部分全部2等星だし。

もう1箇所、違和感ありそうなのがはくちょう座。デネブ前の「かささぎの橋」の目立つ3つが、2等と3等の境目で、サドルとその両脇が結構明るいはずなんだけれど、2.3等、2.4等(以上2等星扱い)2.8等という並びになるため、はくちょう座δだけイメージより暗く表示されるはず。

つまり、ししの大鎌のアルギエバをFUSION対象から外して、はくちょう座δを入れるような微調整が、デフォルメとして必要になる印象。

そういうリアルな部分、ってのはFUSION1号機にいきなり入れるのはシステムの見せ方として逆に不的確と思えるので、FUSION全体の評価としては、素晴らしいものだと。北斗七星のリアリティは過去のプラネタリウムを超越したものだった。

ただ、そもそもこういうリアルとの比較議論ができるレベルのプラネタリウムすらなかった、ということを考えたら、FUSIONの未来には大きな希望を感じた。

カシオペアの上半身3つが2等星、下半身2つが3等星か。これもFUSIONだと難しいかも分からんね。

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