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私と空ちゃんの別れ

さて、今回は好きなものの1つである犬について書いていこうと思います。
今の私は1匹の犬を飼っています。これからその子について書いて行く前にその子と出会う前の犬のことを書かせて頂きます。
長々となりますが、よろしくお願いします。

まず、私が生まれる前にはもう家には1匹の犬がいました。ミニチュアシュナウザーの空(そら)ちゃんです。
空ちゃんはものすごく大人しくて吠えた声もほとんど聞いたことがなく、1日をゲージの中から窓の外を見ながら過ごす毎日でした。

補足…うちは両親共働き、当時は私と姉も学生で日中は家に誰も居ないことがほとんどでした。

空ちゃんは私が中学3年生の冬に虹を渡りました。病気などではなく年齢によるものでした。突然。という訳ではなく、母からいつ居なくなるか分からない。と当時は言われました。

その日は学校がテスト期間中で早めに家には帰ってきてましたが、その時だけ空ちゃんがいる部屋には寄らず自分の部屋に直行して勉強をしていました。外が暗くなってきたのでリビングの方も電気を付けようと下に降り、空ちゃんのいる部屋にも寄りました。
いつもだったら元気にゲージに前足をかけ二本足で立っている様にこちらを見るのですが、その時はトイレシートの上に寝ているといった感じでした。
私はただ寝てるのかと思いましたが、声をかけても動かず、もしかしてと触れました。
触れた瞬間、あ。と分かりました。その時は慌てて母に電話したのを覚えています。何を話したのかは分かりませんが、私はその場で泣きながら誰か帰ってくるのをずっと待っていました。
私はせめてもトイレシートの上からベッドの方に動かそうとしましたが、かたく動かない身体を動かそうとするには中学生の私では触るのも怖がって何も出来ませんでした。
その後家族が帰ってきて、父が身体を抱き上げてゲージの外に出して、姉が私に対して「ちゃんとお別れとお礼を言った?」と聞いてきました。
その後私が部活で家にいない間に両親と姉で火葬しに行き、帰ってきたのは元々の身体の半分にも満たない箱でした。
今でも誰もが目に付くところに置いてあります。

それまでいて当たり前だった空ちゃんが起きたらいないという事実に当時はそれから何日も泣いていたのを覚えています。

それから犬のいない日々が続きましたが、やはりSNSでもホームセンターなどでも犬を見るのが好きでした。いつかまた犬を飼いたい!と強く思っていましたが、やはり日中家に誰もいないことを考えると飼わない方が犬のためにもなるんじゃないかと思いました。

しかし、2022年4月3日に犬を迎えることになりました。

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