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世界観のアウトプットを目指して。言葉遊びをしています。

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ご自愛、ご他愛

特権を持った人のエゴが嫌いだ、と言っていた。それを武器にして振り回した。 自分にとってのコンプレックスは、他人が手を伸ばしても伸ばしても届かない希望だった。 恵まれた私が叫ぶ狂気は、無意識に無自覚に、それでも確実に凶器となる。 隣人の痛みには気がつかないまま、突き刺してきたナイフのことを思う。 恵みが神の領域によるものだからこそ、無邪気に振り回していたからこそ、その暴力性は一層鮮やかに軽やかに。 特権を持つ者は、それを誇示することなく淡々と享受して、その傷みすらも一

    • 偶像を追いかけて

      アイドルという職業がある。それはもはや生き様かもしれない。 世界を飛び回る人も、手の届きそうな近さで舞う人もいる。 私は、アイドルが好きである。 顔の良い女が好きだというのもあるけれど、それ以上にアイドルという概念が好きだ。 これは、アイドルについてのお気持ち表明。 僕は君に幸せでいて欲しいけどアイドルは「恋愛禁止」という規範のもとで活動している場合が多い。異性との絡みはなければない方がいい。彼氏がいるとわかったら悲しい。 この時代に、人に「恋愛するな」という構造の方

      • 君だらけ

        待ち受けの君が、今日だって笑ってる。 好きなアイドルの3回目の生誕のおはなし。 透き通った世界で生誕は年に一度のイベントだから、出会ってからもう二年以上の時が経過していたということになる。 距離を言い訳にして、いつ会っても「ひさしぶり」になってしまうことに引け目を感じているけれど、それでもずっと一番好きでいられることを嬉しく思っている。 愛は伝えないとわからないと思う。だから伝えるようにしているのだけど、ちゃんと伝わっているのだろうか。 最初よりずっと自信の溢れるように

        • 年の瀬の言い訳

          2022年2022年も今日で終わりである。このnoteを書き始めた時は「2022年もあと半月、あと1週間で誕生日である」などと記していたが、筆が思うように乗らず、ついに大晦日になってしまった。 年の瀬に歳を重ねて、気持ちだけはもう新年ではあるものの、今年の誕生日は生憎の体調不良で家から外出することもできなくて。12月の半ばの気持ちでいたら、早くもあと20時間。 月末に毎月の振り返りをするなんて目標もあったが、今年の三分の一も続かなかった。初めて買ったEDiT手帳も、半年以上

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        ご自愛、ご他愛

          顔面コンプレックス

          他者の顔や性格や思想についてとやかく言おうという意図はありません。 私の顔は可愛いけれど顔の造形を表象する語彙を持ち合わせていないから上手く説明できる自信はないものの、顔は整っている方だと思って生きている。鏡を見て「顔がいいなぁ」と呟けるほどには。 友人に「内面の自己評価と外見の自己評価の乖離が大きい」と言われたこともある、この顔面の自己評価に対する自惚れは、顔面を100%、いや、150%くらい肯定してくれる存在によるところが大きいと思う。もっとも、就活に落ち続けたことに

          顔面コンプレックス

          アンビバレントのその先に

          人間のこと、好きですか? わたしは好きです。 この、愚かで可愛いところが愛しいです。それを特権的に見下ろしてる自分の小ささもまた趣深い。もちろん、仲のいい友人とはしゃいだり、将来を見つめながら語り合ったりする、そんな日常も非日常も大好きです。 だけど、私は他の個体にそれほど関心がないのかもしれないと、あるとき気が付きました。 人間は好きだし君のことも好きだけど 好きな人たちのこと、どれほど知っていたいですか?今何を聞いていて、この瞬間どこで誰と過ごしているのか、一週間後

          アンビバレントのその先に

          なにかに縋って生きていたかった。

          恋愛関係についてのあの頃の下書き。特定の人間たちの視界に入れたくなくて、ずっと下書きに残していたものたち。時効になっていてくれ、どうか。 過去の未熟な眩しさを、諦め半分憧れ半分に供養することにしたのは、その青さがもうどこか他人事になってしまったから。 2020/04/28「寂しさの暴力」 失恋の傷のままに書きなぐった青さのようななにか。「好き」の感情の定義は学べないままで、人との距離感に臆病になってそれを大人なのだと言い聞かせた。 2020/12/13「『恋人』」

          なにかに縋って生きていたかった。

          どんな崇高な理念も特権階級ぶったお子さまたちのお遊戯会にすぎなくて、それを知りながら滑稽にも踊ってみせる。舞台は空高く、地面に降りる気なんて更々ないままで、見下して、そんな自分に嫌気がさす。どうせ操り人形なら手繰る糸を目立たせてくれ、糸などないなら舞台袖に結びつけておいてほしい。

          どんな崇高な理念も特権階級ぶったお子さまたちのお遊戯会にすぎなくて、それを知りながら滑稽にも踊ってみせる。舞台は空高く、地面に降りる気なんて更々ないままで、見下して、そんな自分に嫌気がさす。どうせ操り人形なら手繰る糸を目立たせてくれ、糸などないなら舞台袖に結びつけておいてほしい。

          夜行バスついた東京駅、新宿駅、清々しい朝。東福寺から鳥羽街道の間のカーブで視界に入る京都タワー、バイトに向かう空の色、今は冬だから西日が綺麗だね。変わらないようで変わってしまった最寄り駅、家族で行ったTSUTAYAなくなっちゃったんだって。駅のまわりばっかり記憶に残るからずるい。

          夜行バスついた東京駅、新宿駅、清々しい朝。東福寺から鳥羽街道の間のカーブで視界に入る京都タワー、バイトに向かう空の色、今は冬だから西日が綺麗だね。変わらないようで変わってしまった最寄り駅、家族で行ったTSUTAYAなくなっちゃったんだって。駅のまわりばっかり記憶に残るからずるい。

          つよくてやさしいひと

          2019年12月24日、20歳になりたての私。 つよくてやさしい人になりたい、を言語化し始めたころ。 その後、年始に強さと優しさの定義をすることにしている。 そして、三度目。昔描いていた強さでも優しさでもないけれど、少しは「つよくてやさしい人」に近づけていると嬉しいな。 優しさ、強さ、それを兼ね備えた美しさ。必ずしもスマートでなくても良いと、自分を認められるようになったのは、今視点では成長かもしれない。 秘伝のタレのように、年をめくるごとに書き足していきたい。

          つよくてやさしいひと

          今年の「強さ」は一人では生きられない弱さを受け入れてそれと共存すること、私が私を幸せにしようともがくこと。今年の「優しさ」は周りの人と私自身の愛情に素直にあること。話し合うこと。感情的にならないこと。「美しさ」とはきちんとバランスがとれた状態で私らしさを受け入れて進み続けること。

          今年の「強さ」は一人では生きられない弱さを受け入れてそれと共存すること、私が私を幸せにしようともがくこと。今年の「優しさ」は周りの人と私自身の愛情に素直にあること。話し合うこと。感情的にならないこと。「美しさ」とはきちんとバランスがとれた状態で私らしさを受け入れて進み続けること。

          あおによし

           百人一首に詳しいわけではない。中学生の古典の授業で全部覚えて、それなりに好きな歌もあったはずだけど、それだけ。  だからこの歌を引いてきたのだって深い意味はなくて、「ここのえ」の音からの連想にすぎない。  九重みよ、今年一番出会えて良かった人。本名は分からないけど、「ここのえ みよ」という名前、あまりにも優雅だ。  出会いは偶然で、いや必然だったのかもしれなくて。それは私がまだとある呪いに、あるいはその残滓に、苦しめられていたころ。同じ呪いにかかっていたはずの人、そし

          あおによし

          過ぎゆく日々

           2021年、あるいは下二桁分の歳を抱いて暮らしたわたしの一年。その総括。  そろそろ、来年のことを言っても鬼は笑わない頃合いになっただろうか。今日は「良いお年を」初めをした。 1月。  友人宅でいただいたお正月もほどほどに、夜行バスに乗り込む。向かう先は前年から引きずっていた執着。その当時は、「愛」と名付けていたっけ。その日のうちにまた夜行バスに乗り込んで、京都へ戻る。  三が日もすぎないうちに、仕事初め、何をしたかはあまり覚えていない。春のイベントに向けて歩き出す。心の

          過ぎゆく日々

          「クソデカ感情」

          愛しくてしかたないものたち。 ①人間 「メタ的な視点で見たとき、自分と他人の違いはどこにあるのだろうか。」と友人が言った。 「今の私」が時間軸と空間軸の交差する点であると捉えると、「昨日の私」と「今この瞬間の君」は原点から同様に離れているに過ぎないと思っていることを思い出した。 また別の文脈で別の友人が言った。「5分後の自分は今の自分とは違う。」だから、お一人様一つまでは何周してもよいのだと。周りは笑っていたけれど、私は一人神妙な気持ちになってしまった。 今の私がそこ

          「クソデカ感情」

          「幸せ」って

          この記事は、エクストリーム帰寮 Advent Calender 2021、9日目の記事です。他の記事も是非。 ゴールまで距離15km。時刻は5:58。前後左右田んぼ道。 好きな女と、人生について語るイベントが始まった。 話は、1ヶ月前に遡る。 寮祭企画「エクストリーム帰寮」 指定した距離の場所に車で降ろされ、財布と地図なしで帰還するイベントに参加することにした。 例年タイムラインを賑わせる企画に魅了されつつも、自己正当化の言い訳と、少しの後悔を残して、Twitterを眺

          「幸せ」って

          公開記事以下。

          顔とノリがいいから寄ってくる人間多いけど、どうせ付き合ったら重いって離れてくじゃん。 という思いがあるから「重くならないようにしよう」って心がけたら好きになれなかった。 「私のこと好きな人が好き」って言ってたのになんで好きになれなかったんだろう。 本当に一途だから他に好きな存在がいるときに好きになれない、という問題なら易しいけれど。 私のことを好きである理由が分からない人間のこと好きになれないのかもしれない。顔なら顔でいい、文体なら文体でいい、だからそれを貫いてほしい

          公開記事以下。