試合を終えて


ちょうど1週間前の4月17日金曜日。

Road to ONE:2ndにて工藤諒司選手と対戦してきました。



結果は1RKO負け。


去年の10月のONE Warrior seriesが終わり成績は2勝1敗。
残された契約は1試合。

ONEの本戦を目指すなら、次の対戦相手は強く厳しい相手になることは覚悟していました。


現在ONE Championshipは多く選手を抱えているので契約するのも狭き門になっています。

ONE Warrior seriesから昇格する事もどんどん厳しくなっていたので
日本で実績の無い自分は

"自分よりもはるかに実績のある強い相手に勝つ"

これこそがONEの本戦に行くために必要な事だと思いました。

なので10月の試合を終え、次の試合に向けて準備する日々。

しかし試合のオファーが来ない。

待っていても仕方がないのでマッチメイカーに
「試合をさせてくれ!」
とメッセージを送る。

返ってくる答えは
「わかった。考える。」

いくら待っても試合の話は来ない。
そんな事をしてる間にあっという間に3月。

2月大会も4月大会も自分のもとには話が来なかった。

これは必要とされていないのか。。。
このままwarrior seriesで待ってても仕方がない。
他の団体に出る事も考えるか。。。

そう思っていると世界はコロナにより試合延期。


ONEの本戦もwarrior seriesも延期になる。

今年は試合無しか。。。
24歳-25歳の時期を試合をしないでいるのは
長い目で見たらものすごくもったいないだろう。


そんな中でのRoad to ONEのオファー。

そして対戦相手は工藤選手。

願ってもないチャンス。
この試合に勝てば今の状況は全て変わる。
契約に近づく事が出来るしひょっとしたら。。。

なんて期待が一気に溢れて試合を受けた日は眠れなかった。


そして試合に向けた練習。
試合が決まると日常が刺激的になる。
練習も研ぎ澄まされる感覚があるので好きだ。

だが今回の試合はいつもの試合と違う事が多々あった。

途中でコロナによる情勢の変化。
緊急事態宣言。

正直試合は無くなるだろうな、とも思った。

大会が当初の4月12日から延期になると聞いた時は
さすがに無くなってしまうか…
なんて思った。

しかし運営の方の大会をやり切る!という覚悟を感じて自分も必死に作り込んだ。

そして向かえる4月17日。

毎回試合のコンディションは凄くいい。
減量幅が人より少ない事や普段から節制したり研究してきた成果だ。


試合の控えスペースはまさかの青木さんと一緒(笑)
まさか一緒の大会に出る事になるとは…

宇野薫選手や祖根選手も近くのスペースにいて
格闘技始めた頃からは考えられないなぁ〜
なんて思ったり。


試合前は毎回とてつもない恐怖が襲ってくる。
負ける事が何よりも怖い。

しかしLINEのメッセージを見直したり、
会社で使っているSlackでの自分の投稿へのアクションなんかを見て励まされる。


そして森修会長に最後背中を押してもらいケージの中へ。


試合はテイクダウンを取られ、マウントで肘を貰い、ハーフから後ろに抜けて距離を取ろうと思ったところで記憶は無い。


気がつくと目の前にレフリーがいて
「意識ある?」
と聞かれたところは覚えている。

あぁ。。俺負けたんだ。。

そう思うと悔しさ、絶望感に襲われると共に、
少しの試合が終わった安堵感。

「情け無い」

試合が終わってからはそれしか思わなかった。


自分への期待、自信、そして活躍できる未来を信じていたが現実はかなり厳しいものだった。


目標に掲げていたONEの本戦なんてものは
はるか遠くに行ってしまった。

また頑張るしかない。


試合後はすぐに森修会長と映像を見ながら反省会。

見返したく無いものだが目を逸らすわけにはいかない。

負けた試合は
「辞めてえなぁ」
とも思ってしまう。

しかし格闘技の無い生活は想像が出来ない。

またここから頑張ろう。


本当はトライデントジムの会員さんや、会社の人達、友人、家族に勝って頑張る力を与えたがったが…


ただこんなにボロボロに負けても大勢の人の前で恥をかいても、自分の事を諦めたく無い。

敗戦も人生の一部。

ここからまた這い上がろう。

母さんはしばらく普通の会社員になるって聞いて
少しは安心しただろう。


ただしばらくだからな!
また普通じゃない会社員に戻ってやるからな!

とはさすがに言えなかった…笑



そんな感じで試合から1週間経ちまとめてみましたが…

今はとにかく
格闘技がしたい!
練習がしたい!
試合がしたい!


次の試合こそは良い結果を出せるように!


まだまだ椿飛鳥のRoad to ONEは続きます!


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