Road to ONE:2nd

3月17日。
会社の昼休みでサイゼでご飯を食べていた。

そこに森会長からLINEが入る。
「4月12日にニューピアホールでRoad to ONEを行う。そこで椿の名前が出ているそうだ。」
との事。

一気に気持ちが引き締まる。
毎回試合のオファーが来ると
緊張 不安 恐怖 期待
が入り混じった何とも言えない気分になる。

ただ、その時点ではあくまで候補くらいの立ち位置と思っていたがずっとドキドキが止まらない。


その1時間後正式に「Road to ONE」の試合のオファーが来る。
対戦相手は工藤諒司選手。

「あぁ、そう来たか。。笑」

2017年7月17日。
GENスポーツパレスで行われた関東アマチュア修斗決勝戦。
その時に工藤選手とは対戦していた。

結果は判定負け。
ただの判定負けでは無く終始何も出来ずボコボコにされての負け。


その時は大学4年生。
就職活動など一切行わず全日本アマチュア修斗で優勝する事を目標にして過ごしていた。

日本一になるためには地方選手権で優勝しておかないと無理だ、と思っていた自分には
この負けは本当に絶望した事を覚えている。


「こんな強い人がいるなんて…俺日本一なんて無理かも。」
そう思う自分もいたが今更方向転換など無理。
そのまま練習しかしない日々。

 

工藤選手とは全日本で当たると思い
「次当たったらリベンジしたい!」
と、常に考え練習していた。


その後工藤選手は全日本アマチュア修斗を待たずにプロ昇格。
全日本には出場しなかった。


そのおかげ?というかそもそもラッキーボーイなので僕は全日本優勝。
あの時は本当嬉しかったな。。。

そんなこんなで戦ってから2年9ヶ月が経った。

その間心のどこかではいつかまた戦う日が来るんじゃないか?と思っていた。

工藤選手が ONE Warrior Seriesと契約した
というのを見た時なんかは戦う予感がした。

オファーが来た時はいろんな思いが駆け巡ったけど
俺から会長への返信は
「ぜひやらしてください!」
即OKした。

「やべ〜試合決まっちゃったよ〜」
とご飯を食べていた人に言うと
「なんか嬉しそうだね」
と言われる。

あぁ、俺嬉しいのか。

相手は ONE本戦も目前の選手。
修斗に残っていたらタイトル戦線に絡んでいるような選手

そんな強い選手と戦える。

きっと俺は嬉しいんだな。
俺は戦う事が好きなんだ。

そう思う。

格闘家として強い選手と戦える
これってすごく幸せな事だ。

俺は格闘代理戦争に出ていたおかげで知名度が実力を追い越すという希な選手だ。

周りから見たらヘラヘラしてるし、とても格闘家には見えない人間だろう。

昼は普通に働いているし
"人生を格闘技に賭けている"
なんてとても言えない。

それでも俺は格闘技が好きだし戦う事が好きだ。

今回の工藤選手との試合の話が来てすごく嬉しいし楽しみだ!
めちゃくちゃ怖いけど!笑

試合まであと3週間。

大会名である
「Road to ONE」

その名の通り
俺の目標は まずONEの本戦に行く事。
この試合を勝ち本戦を目指す。

それでは皆さま乞うご期待!



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