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一緒にいて面白い人。そうでない人。

一緒にいてなんとなく退屈だなって感じる人っていますよね。もうこの人と喋るのは一回でいいやって思ってしまうような。ましてやそれが営業職だったり、自分を売っていくことで評価や成績に直結する仕事だったら「面白くない人」って致命的ですよね。
何かを買うにしてもわざわざその人から買ってあげたくなったり、その人だから協力してあげたくなったり、その逆も然り。
みんな頑張っているのに、この差はなんなんだろうと。

かと言って別に見た目も悪くないんですよ。そこそこ可愛いというか、かっこよかったり清潔感もあって普通に第一印象で弾かれるレベルでもない。
でも次に繋がらない。
これって共通して何かがあるんですよね。

これは仕事に限った話じゃなくて例えば休みの日に一緒に出かける時や、ランチを食べる時のようなちょっとした時間を一緒に過ごす時も。もっと短いスパンで表すと、ほんの数分の電話での会話を切り取った時でさえも。
そんな短時間でも「面白くない認定の人」は、他人の頭の中にある「普通」のフォルダーに振り分けられてしまう。

その共通した「何か」っていうのが口で表せないので私はいつもそういう人のことを、「つまらない人」っていうんですけど。

なぜ一緒に過ごしていて「楽しい人」と「つまらない人」がいるのか。どうしたら人の心を掴める楽しい人になれるのか。
そして自分よりもあの子が気に入られるのは何故なのか。

会話上手で気に入られる人の方が、そうでない人よりも絶対に接客のお仕事では得なので、「楽しくて好かれる人になる方法」を考えていきたいと思います。

では、私が考える話していて面白くない人の特徴を挙げていきます。
ちなみにこれは会話を聴く側の話です。する側の話ではないです。職場で、対お客様の状況をイメージしていただくと想像してもらいやすいと思います。


面白くない人の特徴

・シンプルに会話が面白くない

まず、会話が面白くない。これって結構いるんです。お笑い芸人ではないのでわざわざ笑わせる必要はないですが、オチのない会話をダラダラ続けたり、「その話の要点は何!?」と聞き返したくなるような話し方をするということです。

これってつまり、会話の組み立てを頭の中でできてないんです。
この会話で言いたいことは何か。登場人物は誰か、その人が言った話、とった行動がどう最後のオチに繋がっていくか。この辺りは起承転結を整理して無駄なものがないようにした方がいいと思います。

その為話が長いのも嫌われます。話が長くなりそうだと関西人の一部の方は唐突に、相手が会話中でも「その話、長い?」って斬り込んでくる場合がありますが、確かに話が長くなってくると「これって何が言いたいんだろう」っていうのはよくあるので、友達に話すときのような要点がない聞いて欲しいだけの会話はやめましょう。

あと人が話しているときに無意識にマウント取る人もいます。例えばですが

お客様「このレストラン予約取りにくくて美味しいよ」
女の子「私そこの予約持ってます」
ざっくりいうとこんな感じです。

お察しの通りこういう会話をしてしまうと、このあとの会話が全然膨らみません。話している本人が自分で気づいていないことも多いので、親切な勇者にズバッと指摘されて本人が自覚しないと直すのが難しいケースかなと思っています。
その勇者が現れるかは運次第です。誰しも自分が他人に嫌われるようなリスクをとったり、恨まれたり、面倒なことは嫌ですからね〜。

・自分の意見がない、もしくは自分の意見がありすぎる

これも意外にあるんですよ。
どう思う?って聞いても「え〜、分かりません・・・」と話を聞いているだけ。自分の意見がないんです。それって全然面白くないです。会話ってキャッチボールですからね。話しても響かないと感じると、次に話したいことがあっても「この人に言っても無駄だ」と思ってやめてしまう原因になります。
急に話を振られた時に相手の欲しい答えが分からなくても「私はあなたの話に興味があって、ちゃんと聞いてましたよ」っていうモーションが大事です。

逆に、自分の意見がありすぎるのも大変。
このパターンは会話の流れを壊しがちなので、控えめに「へ〜そうなんですね」という相槌スキルを磨いた方がいいです。「今はこの会話はやめておこう」とか「お客様が話した良いところを持っていっちゃうからやめとこう」と空気を読むのが大切です。
誰でも自分が話してる途中に他人の話されたくないものですからね。
だから適宜適切な箇所でのリアクションと、言葉を発しながらの程々の相槌が必要です。

・リアクションがない、相槌もない

さっきの話に少し似てるんですが、適切なリアクションや相槌がないのも「つまらない」と感じる原因の一つです。あとどんな会話しても同じリアクションばかりしている人も見かけますが「本当にさっきの話聞いてるの?」と感じてしまいます。
年齢にもよりますが「語彙力がない人」や「底が浅い人」と捉えられてしまうことにもなります。本当に残念なことです。

「素敵ですね〜」「いいですね」「そういうこともあるんですね」「そんなことがあったんですね」「ちょっとそれは嫌な気持ちになりますね」「それは楽しいですね」「面白いので、また聞きたいです」・・・等々
会話の内容によってですが、この辺りのリアクションや咄嗟の時の言い回しを20個くらいは常に準備して仕事に挑んで欲しいなと思います。
何を言ったらいいかわからない方は、相槌+感情を表す言葉を一語だけ言おう、と心がけるのがオススメです。

何も考えていないと、普段友達と使っている言葉しか出ません。それは仕方のないことです。でもこの辺りは訓練でなんとかなるところなので、準備して仕事に挑んで欲しいと思いますね。

・何も知らなさすぎる

話をしていても「この人私の話届いているのかな」とか「会話がいつも途切れてしまうな」って思う人がいます。そしてその人の話の番になると、どこかで聞き齧ったような生産性のない内容をダラダラダラダラ・・・と。

生きている長さで人生経験が違うのは当然のことです。しかしその経験値を抜きにしても、その人の言葉に人となりを感じる物があれば、聞き手にとっては新たな発見となり年齢は関係なく相手に興味を持つきっかけになります。そうでない場合、つまり少しのリスペクトも見出せない場合は次につながる可能性が低くなってしまいます。

会話していて発見がないということは、シンプルに退屈ということなんです。歩んできた道というか、生きている濃さというか滲み出る人生観が見えないというか。中身がやけに幼かったり年齢の割に世間を知らなさすぎると、話していてガッカリするし人として興味が湧かないんですよね。

みなさん、「このテーマなら任せて!」というような得意なジャンルは何個ありますか。人間なんで興味ない話はわかんなくて当然なんです。しかも先ほども言いましたが、年齢に応じて生きてきた時間や経験値は違うので。

私も(例えばスポーツ全般や芸能関係など)全くわからない話題もあるのですが、そういう話題でみんなが盛り上がっている時にはその会話は適度な相槌だけで参加するようにして、キリがいい頃になるべくみんな共通で話せる別の話題を探しにいきます。

またよくありがちなのは、飲み屋の席ではつい下ネタの話題になることがあるんですが、下ネタの話なんてどこの誰でもできるし、むしろ高いお金払ってそんな話する意味あるかなと個人的には思ってるので、私はそういうのをしないのをポリシーにしています。
だから裏を返せば、ついついスキルのない人に下ネタの話って寄りがちなんですよね。会話が退屈だから誰でもできる下ネタに話題が流れていっているパターンです。

「私いつも下ネタの席になるな」とか、「下ネタの話振られがちだわ」って思う方がいたら普段からの会話のレベルが低いことを自覚することが大切で、しかも会話スキルがないだけでなく、そういうお客様の層に気に入られていることを問題とした方がいいと思います。 

・悪口や内輪ネタで盛り上がりがち

これもあるあるなんですが、お客様が会話に入れてないのに内輪ネタを続けてずっと喋ってしまう人っていますよね。
あと場合によっては、悪口やネガティブな話題で盛り上がることもあるかと思うんですが、ずっと悪口だと聞いてる人もしんどいものです。

噂話が好きなお客様には噂話が好きな担当がつく傾向があるんですが、そんな担当の中にもたまに噂話が嫌いなお客様もいます。(基本はお客様は鏡なので担当とお客様は似た傾向が多い)
そういう方は表面上は「あーそうなんだ」と合わせてくれてても内心は不快だなって思っていることもあるし、本心ではあの子ちょっと合わないなと来店が遠ざかってしまう原因にもなります。

話を合わせてくれてるのと、楽しんでいるのは全然違いますね。
それを空気読まずにずっと続ける人がいます。
そういった噂話はほどほどに、やはり無難にできる会話の裾野を広げていかないといけないでしょう。

・自分に好意がないとわかる

これ意外と抜けてるかもしれません。
会話には一生懸命なんですよ。ちゃんと聞き役としても頑張ってるって伝わるんですけどね。でも最後は結局これかなっと思うのが「自分に好意があるかどうか」の演出ができていないということです。
これはなんだかんだ、会話ってコミュニケーションの一部なので一番大事かもしれません。

聞いて欲しい相手、話したい相手が自分のことを端にも棒にもかけてなかったらいい気はしませんよね。会話の時はきちんと相手の目を見ること、そして何気ない動作をしている時の表情も大事です。
水割り作ってる時とか、テーブル片付けてる時とか、気が抜けてるのか無表情な人って本当いるんですよ。勿体無い。

人間って自分のこと嫌いな人って何故か分かりますよね。「あ、この人私のこときっと嫌いだな」って。なんとも敏感な生き物です。
なので逆も然り。「この人私のこと好きだな」「好意的に思ってくれている人だな」っていうのがわかってしまうもの。
接客のプロとなれば、例えば3メートル離れた席で直接会話しなくても、相手の表情だけで「あの人私のこと嫌いじゃないな」とか、「私のこと気に入ってるな」くらいはわかるし、距離がある相手にでも自然に愛嬌を振り撒くことはできます。

この練習の仕方は、とにかく貴方に好意を持って話を聞いてますっていう姿勢、そういう空気を出すのことが大事です。
よく目がキラキラしてる子っています。
話していて瞳の奥がキラキラしてる子って本当にいるんですよ。やる気モードだなとか、今この仕事楽しんでいるなというのが伝わったり、逆にこの子会話していても心ここにあらずで違うこと考えてるな〜っていうのも。
キラキラしてる子がいるので、キラキラしてない子がわかるのかもしれません。

興味があるときだからこそ出てくる、あのキラキラしたオーラ。
つまり相手に関心がありますよっていう気持ちが大事です。

ちなみに好意を持ってもらうために、体を触るとか、膝に手を置いたりベタベタボディタッチする人もいます。
それで勘違いする男性もいるので「気に入っている振りをするモーション」としては手っ取り早いとは思いますが、全然そんな事しなくても気に入ってもらえますよ。むしろそれぞれのパーソナルスペースがあるので、距離が近いことを嫌う人もいます。
人間、手が届かないくらいの方が心地よくてちょうどいい事だってあります。

まとめ

会話が面白くない(=退屈)には上に挙げたように色々な原因があります。他にも生まれ育った環境とか、出身地とか、元々のその人の頭の回転の速さもあります。大人になってからセンスのいいトークを身につけようとすると、かなり意識して暮らさないと難しいです。

それにそのお話が面白いかどうかは、会話している相手のレベルや属性によっても変わってきます。今までのコミュニティ(同じくらいの知人や友達)と話している時の面白い話題が、他のコミュニティでは面白くない場合があります。
つまりは類が友を呼んでいた状況です。

でも意識を変えてある程度努力することで、なんとかなる部分もあります。「この人は面白い」って思う人の会話や話題、話し方を盗むのがいいと思います。その人の使ってるフレーズとか、所作とか。顔の表情も真似できたらいいと思います。
とにかく良いところを盗んで自分のものにするのが近道だと思います。
銀座に飲みに来てる方って会社でも偉いポジションの方がほとんどですし、たくさんの人に会ってきている方達です。その方達を相手にパッとした会話ができて、キラキラした目で話せるっていうのを自然にできるってある意味才能の世界ですが、それが苦手でもある程度までは意識して練習することでなんとかなるところもあります。

努力することに意味があります。才能やセンスがあっても継続力がない人は伸びません。
才能やセンスは人並みでも、努力することで花開く可能性は十分にあります。
是非人の心をつかめる行動ができるように頑張ってみてください。



読んでいただいてありがとうございます。なるべく読みやすい文章を心がけています。コメントは気軽に残していただけたら嬉しいです。