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バンギャが金属バットにハマった話

金属バット友保さんが、小林さんの新型コロナ感染によるお休みを機にnoteを始めたので、記念に私もnoteをやってみることにした。

今年になって急激に金属バットにハマったのだけれど、その経緯を書き残しておこうと思う。

第一印象

私は、好きなバンドがツアーをすれば大人の財力に物を言わせて全国各地を飛び回るような、いわゆる古のバンギャ。一応真面目に仕事もしている。コロナでライブが減っている間はあつ森(あつまれどうぶつの森)に没頭していた。

お笑いはときどきTVで見る程度、M-1やってたら決勝だけなんとなく見る程度。和牛みたいな、うるさくなくて安定的に上手なのが好きだなーと思う程度で、それ以上は特に何もない感じ。

2021年のM-1決勝をぼーっと見ていて、モグライダー普通に面白いなーランジャタイ衝撃的だけど癖になるなーなどと思いながら見ていたところに、笑神籤で敗者復活枠が出た。

1位のハライチは普通に知っていたけど、2位の金属バットや3位の男性ブランコのことは知らなかった。でも金属バット友保さんの、悔しさをごまかすような「国民だるいわー」の一言はなんだかとても印象に残っていた。

出会い

1~3月は仕事の繁忙期。年明けから残業に次ぐ残業で、帰ってきたらごはんを食べ、Youtubeであつ森の動画を見ながらあつ森をちょっとだけやって、寝るという日々だった。

1月下旬、ふとお笑いが見たくなったのか、Youtubeでたまたまサジェストに出てきたのか、とにかくYoutubeでオズワルドとランジャタイの漫才を見た。そこからM-1 2021決勝のネタをいくつか見たところで、「そういえば『国民だるいわー』の人たちはどんなネタだったんだろう」と思い至った。

Twitterで、今回ハライチが出場したことに対していろいろな意見があるのを目にしていて、2位の金属バットが決勝に出ることを願っていた人が多かったのもなんとなく知っていた。YoutubeのM-1公式で敗者復活戦のネタも見られることが分かって、ここで初めて金属バットのネタを見た。

なかなかいかつい見た目の2人。だけど、「思想つよっ!」からの「どーもー、金属バットでーす」のつかみに一瞬で心を持っていかれてしまった。独特な言葉選びと、アバンタイトルみたいな冒頭のおしゃれさ。

その後も、特にツッコミのワードセンスと「しゃーでー」とかの初めて聞くレベルのコテコテ関西弁、鋭いワードはありながらも思いのほか柔らかい喋りで王道な感じの漫才、ゆるいオチ、神懸かり的な「イルカが通ってるね」、もうフックだらけだった。

これはもう1回見て気が済むレベルのものではなくて、何度も繰り返し見た。ネタ1個だけでは飽き足らず、Youtubeで検索したりサジェストに出てきたものをたどったりして、いろいろ見た。すぐにもういっちょや声流電刹にもたどり着いて、ひたすら見始めた。

そして沼へ

いろいろ漁っているうちに、友保さんが笑うと可愛かったり、ああ見えてどうやら常識人ぽかったりするのが分かってきた。動物園で震えるうさぎを抱いているとき、寒いからだと聞いて「堪忍な」と声をかける優しさにぐっときた。2人がいつも仲良さそうにしてるのもよかった。毎日もういっちょの過去回をたどって、死ぬほど忙しい繁忙期を支えてもらった。

これはかなり深い沼だ。もういっちょのドッキリ回でネタバレをされた体の友保さんが、普段はあまり出さないような大きな声で「あーーー」と叫びながら椅子ごと倒れるシーンが面白すぎて可愛くて何度もリピートしながら、この沼からは簡単に抜け出せないな…と悟っていた。

繁忙期の1~3月は体感秒で過ぎていき、あっという間に3月になっていた。そろそろ生で金属バットを見たくなっていて、ライブを調べてみると、関西が圧倒的に多かった。大宮とか幕張にも来てるみたいだったけど、東京の端の方に勤めているので仕事後に駆けつけることもできず、かといって休みの日にうまいこと金属バットが関東に来てるわけでもなく、なかなかチャンスがなくて嘆く日々を送っていた。バンドに比べて、ライブの情報が得にくいのもなんだかモヤモヤしていた。

劇場デビュー

そんなことを思っていたある日、3月後半にルミネに出るということが分かった。ルミネなら、あの時間なら、行ける。しかもずっと気になってたランジャタイも一緒だという。これは見に行かない手はない、と、すかさずFANYのプレミアムメンバーになって申し込み。長年のバンギャ活動で培われたフットワークの軽さは伊達じゃない。晴れて当選、初めて劇場にお笑いを見に行くことになった。バンドのライブに比べて、チケット代が異常に安いことにびっくりした。

初めて生で見るお笑いは、とにかく楽しかった。バンドのライブもそうだけど、その対象が好きな人が集まっている場でみんなで見るということが、面白さを増幅させるんだなと思った。ほぼ逆最前だったので視界はあまり良くなかったけど、生でお笑いを見る醍醐味は味わえた。

現状

1月下旬、M-1の敗者復活戦ネタを見たあの日から、毎日何かしらの金属バットの動画を見続けている。あつ森からはすっかり遠ざかってしまった。バンドのライブ参戦本数も少し控えめになって、心はずいぶん金属バットに持っていかれている。

そんなさなかに小林さんがコロナになって、友保さんがひとりで声流電刹を更新してくれたことにもじんわりと感激してしまった。そしてnoteまで!休んでいる分の収入の補填だろうとは思うし、友保さん本人もそういう雰囲気を出しているようには見えるけど、でもちらほらファンへの思いやりが混じっているような気もしてしまう。そう思いたいだけかもしれないけど。

今までいくつかのバンドにハマってきたけれど、まさか漫才師にハマる日が来るとは思ってもいなかった。自分でも不思議に思っている。どうしてここにきて金属バットにハマったのか分析してみたいけど、それは機会があったらまた別の記事で。

心の拠りどころは1つでなく、何個もあった方がいいらしいよ。今、音楽以外の選択肢に出会ったのは必然なのかもしれない。

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