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普通ってどんな感じ?

HSPな自分

ひと一倍敏感な人、HSPという概念があることを知るまで、自分の感覚が周りと違うことにずっと悩んでいました。

小学校、中学校、特に高校はしんどかった。

おしゃべりが楽しい?!
学校が楽しい?!
みんなでカラオケが楽しい?!

なぜみんながそれを楽しめるのか、楽しめない自分がおかしいのか。
鬱病なのか。でも物心ついたときから鬱病が続くってことはないはず…食欲もあるし。
なにかの障害があるのか。でも勉強はできなくもないし、がんばれば一応場に馴染めるし。

要するに、自分の不安感や、楽しくないのに無理して場に合わせてる感じがすごくいやで、本心を隠して無理して生きてる人生に疑問だらけで、子供ながらに生きる意味ばかり考えていました。


とにかくなにかがおかしい。

勉強さえやって、校則さえ守れば、先生から怒られることはないので、それはもう真面目な学生でした。

そして問題は休憩時間。

おしゃべり下手を克服しようと、新聞を読んでみたり、テレビを研究してみたり。

だけど、みんなの話になんだかついてけなくて。

見た目の問題かもしれないと、ダイエットやメイクを研究した頃もありました。
摂食障害になりかけたくらい、真剣なダイエットでした。

なるべく積極的にあいさつや会話をするようにしていました。社会経験のためにバイトもたくさんしました。

だけどどうしても、「みんなであそぼ!」には疲れてしまいました。
大人数で盛り上がってるグループを見ると特に、恐怖に近い不安がつのります。

がんばってもがんばっても、「普通の女子」がわからなくて。
がんばればがんばるほど、私だけおかしくない?って感じになって。

でも、みんなと一緒に、明るく、楽しく、それがあるべき姿だと感じていたし、周りのみんなの楽しげな姿に猛烈に憧れているから、どんどん自分がきらいになって、情けなくて、自分に対しての嫌悪感は増すばかりでした。


みんなは疲れないの?

みんなが教室でワイワイ騒いでるのを見ながら、何がそんなに楽しいのかとひたすら不思議で。

学校にいると不安と葛藤が常に心にあって、「普通に振る舞うこと」を意識している状態がずっと続くので、とても疲れました。

学校をしんどいと感じてしまうことが、自分の弱さなのだとずっと悩んでいました。

今でも不思議でならないのですが、本当に学校が大好きって人はどのくらいいるのでしょうか。。。



生きることを許される感覚

HSP、HSCという概念を知った時、今までの違和感の何もかもに合点がいき、ストンと腑に落ちた感じがしました。

生まれ持った気質、自分の感じ方が他の人と違うということが認められて、はじめて、自分の存在を肯定することができました。

学校がしんどくて当たり前だったんだ。気をつかう自分でいい。考えすぎでもいい。まじめでもいい。ひとりが好きでもいい。みんなにとって楽しいことが、自分にとって楽しくなくても別にいいんだと。

そして、HSP、HSCというキーワードを通して、自分と同じような感じ方をする人の存在を知ったことで、孤独感から解放されたのです。

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