見出し画像

販売、開発に関わる全ての人に学んでほしい行動経済学

こんにちは。ハンドメイド作家のあすみクラフトです。

以前から興味はあったもののなかなか手を付けていなかった行動経済学。ハンドメイド作家デビューをきっかけにちゃんと勉強するようにしました。今回はその中で読んだ本、『マンガでわかる行動経済学 いつも同じ店で食事をしてしまうのは?なぜギャンブラーは自信満々なのか?』をおすすめの本として紹介したいと思います。

こんな人におすすめ

・行動経済学に興味がある方
・心理学に興味がある方
・商品を販売している方
・プロダクト開発に関わっている方
・マーケティング施策を立てている方
・人間の意思決定について興味がある方

章構成

各章の中身はこのようになっています。

序章:行動経済学とは何か、どのように活用するのか
第1章:購買行動に関する不思議な行動
第2章:合理的な判断を阻害するシステムのメカニズム
第3章:日頃何気なく行ってしまう比較、マネ
第4章:投資やギャンブルの裏に潜む甘い罠
第5章:行動経済を活用した応用例

タイトルに「マンガでわかる」という文言が付いていますが、見開き1ページのうち1/3~1/2程度がイラストで埋まっている状態をイメージしていただければいいと思います。

行動経済学とは

行動経済学について話す前に経済学について話します。経済学では人間は合理的で、利己的で、金銭的利益を最大限追求しようとする「完全な個人」であり、その経済的行動には間違いがないということを前提として捉えられてきました。しかし実際のところ、人間は合理的とは言えない行動を取ることが多々あります。衝動買いをすることもあれば、見栄を張って買うこともあります。このような「心理」や「行動パターン」を考慮し、より実証的に経済現象を捉えようとする学問が行動経済学です。

面白い行動経済学の事例

本文中では行動経済学に関する様々な例が紹介されています。具体的に書いてしまうと読む楽しみがなくなってしまうので、ちょろっとだけ紹介します。

人は「竹」が好き
メニューに松竹梅があった場合、真ん中の「竹」を選ぶ傾向が強い。人には「損をしたくない」という気持ちが強く、一番下のものを頼むと失敗するかもしれない、かといって一番高いものにすると価格に見合わないかもしれないと思ってしまい、「無難な選択」である「竹」を選びがち。この傾向を利用すれば、自分が買ってほしいプランに誘導できるかも…?
なぜ携帯電話のプランは複雑なのか
表向きには、新しいプランを提案し続けていくことで顧客の開拓やお得感の向上を狙っているように見えます。一方裏向きの話としては、プランを複雑にすることで他社への乗り換えを抑えるという背景があるらしい。人は条件が揃わないような複雑な物事に対する比較が苦手で、比較することを諦めてしまう場合がある。加えて、人は現状維持を望む傾向があるので余計に他社に流れにくい状態ができている。
なぜ人はパチンコにハマるのか
パチンコにはハマる要素が揃っている。
・すぐに結果が出る
・どこにでもあってすぐ行ける
・玉が山積みになるなど、視覚的な快楽を得られやすい
・視覚、聴覚の演出から、当たるかもしれないというドキドキ感が得られる
・勝った時に脳が快楽を学習し、負けるとまた快楽を求めるようになる

感想

行動経済学に触れてみる第一歩として、読みやすい一冊だと思いました。

・ほとんどの例が見開き1ページで簡潔に説明されている
・例の数も多い(5章 x 約13例)
・例が身近なものばかり

なので、行動経済学が自分ごとに感じられて、これからさらに学んでいこうという気持ちになれました。価格は約1,000円で、1日あれば十分読める量なのも良かったです。

いろいろ興味深い要素が詰まっているので、何かしらの経済活動に関わっている人(つまり全員!)は読んでみてほしいです。

******

宣伝

ちらっと宣伝を…!

約3週間前にminneでハンドメイド作品の販売を始めました!だいたい500円以下のプチプラアクセサリーなので、ぜひ覗いてみてほしいです…!

minne:https://minne.com/@asumi-craft
Twitter:https://twitter.com/AsumiCraft
Instagram:https://www.instagram.com/asumi_craft/


この記事が参加している募集

推薦図書

サポートは新しい作品の材料費に使おうと思っています。が、それより実際に作品を購入していただいたり、記事をシェアしていただく方が嬉しいです。よろしくお願いします!