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私の家を建てる

先日読んで幸せになれる本に出逢った。
安達茉莉子さんの「私の生活改善運動」だ。

私の暮らしに欠かせない『北欧暮らしの道具店』の
インターネットラジオ「チャポンと行こう」
(通称:チャポイコ)で紹介された。
私の仲間達のもこぞって読んでいた様子。
私ははじめ図書室にリクエストを出したが、
順番が待ちきれず、結局ネットで購入した。

この本での「生活改善運動」とは、
タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、
家具など具体的なモノから、
住居や仕事、人間関係など様々なレベルで、
自分にとって幸せがなんなのかを探り、
幸せに生活していくための具体的行動を
取っていくこと。
だそうだ。

そこが「幸せが生まれる場所か」どうか?

生活改善運動を読んでみて、
私はすでにこれをしているなと思った。

私がやっていた自己満足なこだわりに
「生活改善運動」という名前がつけられたことで、
その輪郭がはっきりした。
何でもそうだ。「パワハラ」とか「断捨離」
みたいに「話すと長くなるぼんやりしたもの」
に名前がつけられた瞬間、
その現象が浮かび上がり、人に認知される。

私は今、人生最大の願いであり、目標でもある
「自分の家を建てる。」
ということに大きな山に挑んでいる。

今までに、もう何度も何度も
どんな家に住みたいかと想像してきた。
年齢やライフスタイル、その時の嗜好に合わせて
テイストが変化することはあっても
「自分の家が欲しい。」と言う願いは
揺らぐことはなかった。
でも、いろいろな状況から
自分の家を建てることは難しいと考えて、
どこか小さい頃に夢見た
「お菓子屋さんになりたいです。」と、
そう大差ないものになりつつあった。

時を重ね、自分が我慢すれば、
歯を食いしばって頑張ればいいということに慣れ、
でもその我慢が限界に近づいたとき、
音声配信に出逢った。
思えばこのときも「出逢い」だった。

その声の主は
「私達は我慢するために生まれてきたわけじゃない。
私達は感じのいい人選手権をしている訳じゃない。」
といってくれた。
雷に打たれたようだった。

そこから、
自分は何でこんなに我慢ばっかり
してるんだろうと思った。
自分を幸せにしてあげられるのは、
自分だけなのに。

やめた。
我慢するのやめた。
もう自分の生きたいように生きよう。
そう決めた。

そこから、運命的な出会いが次々と起こり、
詳細は省くが、
自分の夢を叶えてあげることにした。

自分の夢を叶えてあげることを許可を出した。
という言い方の方がしっくりくるかもしれない。
私は「家を建てる」ことを決めたのだった。

今ある食器棚を眺める。
自分で選んでここにいる食器達。

私は昔からインテリアとか家の間取りとか
見るのが大好きだった。
今あるモノでしょっちゅう模様替えをして、
自分の替えるお金で
雑貨を買って飾ることが楽しかった。

大人になってからは
全て自分の気に入ったものを揃えたいと思って、
たくさんの本や写真集を眺めてきた。

最初に強く影響を受けたのは伊藤まさこさんの
「毎日つかうもの」と「ポッケの中から」。
そこで初めて、
柳宗理とかアラビアとかティーマとか
そういうものがあることを知る。
なんて、なんて素敵なんだ。

その時買った鍋やお皿は今でも毎日つかうし、
あの時の勉強は今でも生きているなあと思う。

家が買えない代わりに、
家具はいいものをそろえようと思った。
私には行きつけの家具屋さんがあるのだ。
そこで無垢の食器棚やテーブル達を買った。
全ては高価で揃えられないから、
お手頃価格のものももちろん買ったが、
無印のテレビボードには
いまいち愛着が持てず大事にできなかったし、
イケアで買った引き出しは
重さに耐えかねて底が抜けた。
気に入って買った無垢の家具は20年経って
いい色に変わり、飽きることがない。

年齢を重ねたことでこれは絶対いるとか、
これはいらないとかというモノの選び方や
自分の生活パターンもだんだんはっきりしてきた。

たくさん失敗もして、お金もたくさん使って
モノを通して作り上げた今のこの環境が
今の自分だ。
これらすべては私の生活改善運動だ。
もっといい自分になるための運動。
もっと心地よく暮らす自分になるための運動。

これから住む家はすべて自分で選んで、
自分で決めて、自分で金を払う。
こうしていく営みのことを「自分で生きる」
ということになるのだと、
人生を半分生きてきてやっと気づく。
今までもそうして生きてきた。
きっとこれからも自分で選んで、決めて、生きる。

人にどう思われるか とか
高いモノが価値がある とか
そういうことではなく、
自分はどう生きるのか。

何をすることが楽しいのか
何を大事にするのか
理想の暮らしをイメージすれば
自ずと答えは出る。
そんな家をこれから一生をかけて作っていく。
生活改善運動は
私の人生を作っていく過程の物語だ。

そんなことに気づかされた本だった。

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