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(ポータブル)オーディオまとめ2022年

導入

  僕はもともと音楽をしっかりと聴く習慣がなく、ここ2年で急に聴く習慣ができ、それとともにオーディオのガジェットを色々と買い集めるようになった。いわゆる沼である。
2021年の初め頃から2022年末に至るまでの約2年間で一通り日常使いのポータブルオーディオの機材は揃った感じになった。ひとまず満足したので、まとめとレビューを残すことにした。
現在沼に浸っている方の参考となれば幸いである。

機材の購入遍歴


 2021年の年初くらいに、ポータブルアンプのfiio Q1 markⅡとイヤホンのfinal F4100を購入し、iphoneに繋ぐ簡易的な環境で初めてハイレゾ音源を体験した。

 続いて、据え置きUSBDACのZEN  DACとイヤホンER4SRを購入し、音質的にグレードアップした。

当初、PCの再生環境はサウンドカードとAKG  K712PROだったが、それに加えてUSB DACのNeo iDSDからのhifiman edition XSの2通りの再生環境を構成した。

初DAPはshanling M6 ver.21を選択。加えてSHURE AONIC5を購入し、出先での高音質な音楽再生環境を作った。

その後2022年秋までに購入したイヤホンは以下の通りである。
SHURE SE846
Shanling ME500 platinum edition
Final study1
Technics AZ60
AZLA ASE-500
QoA mojito
茶楽音人 CO-Donguri 雫 s2

2022年夏に発売されたDAP、SHANLING  M6 ULTRAにグレードアップ。
そして同秋にイヤホン ゼンハイザーIE600とfiio BTR7を購入して、一通りのシチュエーションでの再生環境が整ったので一区切りつけることにしたのであった。

現在の環境のまとめとレビュー


機材を買い増ししていく中で、自分のオーディオを聴く環境を4パターンに分類し、それぞれに適した機材を揃えていった。

①外出時、落ち着いて座っている環境または家で聞くとき
DAP:shanling M6 Ultra 
イヤホン:SE846+nobunaga labs 澪標+spinfit W1 

このシチュエーションでの再生では最も音質にこだわった。
M6Ultraはナチュラルな音作りで聴き心地よく、しっかり聴きたい時のイヤホンであるSE846はモニターライクで非常に高い解像度とフラットな音質が特徴。加えて、リケーブルで澪標にして音場と中高域の伸びを強調し、イヤーピースをW1にすることでよりクリアになった。
あらゆるジャンルをナチュラルかつ高解像度で聴けるのでじっくり聞き入れる。


②PC
サウンドカード+k712pro
または、
Neo idsd + HiFiMAN edition XS + nobunaga labs 霧降

PCでの再生環境はヘッドホン別に2系統用意した。
平面駆動型のedition XSは音質は非常に良いが、重くて少し蒸れるので、長時間作業するときや暑い日はK712proを使用する。
 Neo idsdは極めて音質が良く、大変満足している。モードはビットパーフェクトあるいはGTOモードで良く使う。GTOはいわゆるアップサンプリングみたいなやつだが、非常に優秀で違和感なくいい音が聞けるのでおすすめ。
Neo idsdにedition XSをつなげる際にはバランス化したかったのでnobunaga labsの霧降4.4でリケーブルした。音の粒ダチがはっきりしてよかった。

③ベッドサイドテーブル (寝る前など)
ZENDAC +iPAD Pro +ER4SR +nobunaga labs ひじり または、ASE-500

ベッドでリラックスしながら音楽を聴く時の機材を置くためのベッドサイドテーブルを買ってみたがこれは良かった。据え置きDACとかiPadを置けるし読みかけの本とかも寝る直前にそのままポンと置けるので便利だった。
 据え置きDACのZEN DACには2本のイヤホンを繋げて使い分けている。じっくり精細な音を聞きたいときにはBA1発の定番ER4SRにnobunaga labsひじり4.4リケーブルでバランス化して使用。もう1本はいわゆる“寝ホン“ASE−500。もともとイヤーピースの付属が豪華だったのでそっち目当てで買ったのだが、音も普通に良くて、寝ホンというだけあってつけたまま横になっても枕と干渉して耳が圧迫されることがない。ただ、寝る直前まで音楽を聴いて寝落ちした場合には鼓膜への負荷が高く難聴の原因になるので、寝ホンという習慣は推奨しない。


④移動中、家の中を移動する作業中、その他
Iphone または M6Ultra +BTR7 +IE 600 または AZ60

移動を伴うときや何らかの作業でじっとしない状況の時には、BTレシーバーのBTR7とワイヤレスイヤホンのAZ60が活躍する。
 BTR7は、発売当初から非常に人気がある商品で、その高音質はさすがfiioの技術力である。“BT接続とは思えない“音質はクール寄りの解像度高めで、特にLDACで使用したときには驚くべき質の高いサウンドが聞ける。そして無線なので邪魔にならず、好みの有線イヤホンが使用できるという利便性もあり大好評なのも頷ける。さらに有線接続して普通のポータブルアンプとしても使える。有線時には無線時を超える高音質となる。また、再生機器に繋いだ際にいわゆるバスパワーにも無給電にもスイッチで切り替えでき、スマホなどに繋いだときもバッテリーを消費しないようにできるのが気が利いている。内蔵バッテリーは少し容量が小さく、あまり長持ちしないのがネックである。
 AZ60は非常に高音質なLDAC対応BTイヤホンでマルチポイントに対応し、ノイキャンも外音取り込みもある高機能な製品だ。ノイキャンはあんまり強くないが、アプリで外音の種類に合わせてある程度調整できる。LDACでのマルチポイント機能があるBTイヤホンは結構少ないので貴重。ただ、いくら音が良くてもバッテリーが死ぬまでの消耗品なのでちょっと割高に感じる。
 この2パターンの使い分けは、移動時間が短い時は手軽なAZ60、長い時は高音質なBTR 7といった感じにしている。
 外ではIE600を使うことが多い。リスニングライクな、音楽を楽しめる音作りのイヤホンで、筐体がめちゃくちゃ堅牢なので信頼している。なんでも筐体がアモルファスジルコニウムというとんでもなく強度が高い素材でできているらしいが、ドリル先に使われるような素材で作る必要ある!?って感じもしないでもない。上位機種のIE900も航空機グレードのアルミ合金だし。

まとめ


 以上の4パターンが現在の主な音楽再生環境である。
“シチュエーションごとに、それぞれ予算大体20万以内で最良の選択を“という感じに買い揃えてきたが、大体2年くらいで満足いく形に落ち着いたのであった。
場面ごとの他に、再生機の搭載DACチップも「バーブラウン」「旭化成」「ESS」の大手3社製を取り揃え、気分により使い分けしている。
メイン使用のイヤホンはSE846とIE600に落ち着いた。それぞれフラットでモニターライク、かまぼこでリスニングライクと系統が異なる感じでバランスがいい。

 オーディオ製品は比較的リセールバリューが高く、グレードアップもしやすくてよかった。
環境は整えたので、あとは音源集めにお金をかけていきたいと思っている。
様々な音源ダウンロード販売サイトがあるが、試してみた結果僕が普段使用しているのは「OTOTOY」というサイトだ。ロスレス音源、ハイレゾ音源の品揃えもよく、他サイトより購入時のダウンロード速度が早くてよかった。
また、サブスクもよく利用するが、これも大手のは聞きくらべと使用感から比較し、Apple musicを選択した。
最近はbandcampなどでも音源を探したりしており、今後はジャンルの幅も広げていきたい。

 ハマると結構ヤバいオーディオ沼だが、この界隈の製品はどれも日進月歩、各社鎬を削りプロダクトを生み出しているのが追っていてとにかく楽しいのである。中華オーディオ製品なんかもやれるアイデアはやり尽くす勢いがあって興味深い。shanlingやfiioなどおそるべき速度で商品開発をしているメーカーには大注目である。




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