22.06.22 快


僕はすごく健康体で強靭で



みえないものはない世界だから。



暗闇の天井をみているのがつらくて、
壁にもたれ宙を眺めみてもつらい。


刺すような痛みが確かにあるのに、
どこに何が刺さっているのかわからない。



物理的銀色を突き刺す。




得体のしれない痛みが目の前に集中して
不安定な感覚がぼやけて脳が溶けだす。




快楽は何も考えないということかしら。











いくら血を流してもわからない。



お天道様さえこわいのだ。
肌もただれて寝込むから夜を長めに生きるしかない。



発作みたいな破壊衝動でいろんなものを壊してきたから、お守りみたいに飲み込んだ薬で、
引き換えみたいに毎日のように血が流れる。


原因不明対処不能の失神はいつも少しなにかを喰いちぎって去っていく。






なんの不自由もない僕は平和に飽き焦がれているのだろうか。




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