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2児の未満児と私を置いて東京へ行く夫

俺転職するわ!42歳夫の唐突な発言

2021.9末。会社から帰ってきた夫がいきなり宣言した。
夫42歳、妻31歳、上の子2歳、下の子4ヶ月。下の子はまだ寝返りもしなければ、離乳食も食べていなかった。

おいおい…今育休中だぞ?どうしたいきなり…何事?と思って話を聞いてみる(優しい。優しい…?)妻。

結婚した頃から転職したかったけど(早く言え?)これから違う部署に飛ばされる可能性が出てきた(=左遷)
そうなる前に転職したい!このあたりでしばらく住めるように頑張るから!
子どもたちの保育園のこともあり、しばらくはこの地に定住したい妻は大賛成だった。…はずなのに。

なんだか雲行きが怪しいぞ…?

2021.10~夫転職活動をスタートさせる。昨今の影響なのか、web面接が増えているようで、夫は一日2,3社面接を受けることもあった。

妻の心配をよそに、夫はすいすいと面接をこなしていく。

10月の中旬。夫宛てに、ある企業から一次通過のメールが入る。
が、しかし。他の地域での採用になる可能性が大きいとのこと。
ならなんでこの地での募集出した?夫も東京(最終面接地)に行く気満々。

嫌な予感しかしない…

やっぱり勘は当たりましたね

10月末、面接前日に夫は私に東京のお土産何がいい?と質問してきた。
ワンオペ育児で体力・気力ともにしんどい妻は、「お土産とかいいから速攻帰ってきて!」とお願い。(LINEもした。)

11時から始まった夫の面接はお昼休憩中も続いたといい、トータル2時間半にも及んだとのことだった。

速攻で帰って来てとお願いしておいた夫、逐一妻に東京で食べたかったご飯やらデザートの写真を送ってきて、帰宅したのは深夜だった…
そう、夫は昔から東京大好き人間。観光か何かかな?と思いながら、下の子の添い乳をし、twitterに愚痴を連ねてから寝た。こういう時に限って上の子の癇癪がひどかった。(優しい妻はどこへ…)

それから4.5日後、内定が出ましたよ。東京で!!
夫大歓喜!私興ざめ。もちろん断るよね?だってこの地域でうんたらかんたら言ってたじゃない?と口をついたのも束の間…

俺、明日会社に辞めるって言ってくるわ!

はい、出ました。こうなる気はしていました。
どうするの…?子供たちは小さい。保育園も決まってる。私も育休中だけど、復職予定なのに…

東京がダメだとは言っていない

どうする?ついてくる?単身赴任する?と夫。(俺は単身赴任が良いと言いたげ)
両実家遠方、妻の仕事は激務。なんなら育休明けに妻が転職する予定だった。夫ともそういう話で動いていた。
(保育園の関係で一度は復職マストだけど)

帯同となれば、お金は一馬力。転勤ならついていったと思う。
けど今回は転職…しかも業界全然違う会社、夫は果たして転職先でうまく仕事をすすめることができるのか。辞めたいと言われた時、立ち直れない。

東京がダメだとは言っていない。妻も東京は大好きだから。
ただ、保育園を見つけて働こうとなると話は別だった。タイミングも悪く、東京の保活にも間に合わない。

”日本○ね!”問題があった地域に、小さな子を2人連れて東京へついていく勇気が、結局私にはなかった。

さよなら夫、ただしお金はきちんとしてください

この記事を書いている今、夫とはまだ一緒に暮らしている。
今月末から、未満児2人と私をおいて、夫は東京へ行くこととなった。

頼れる行政やサポートに頼ればいいから!と夫はいうが、結局全て丸投げ。
そういうところだよ、と心から思う。

ただね夫、お金のことに関してはきちんとしてください。私はあなたの子を2人育てる家政婦ではないのです。育てながら働くワーママなのです。

分かったよ。さよなら夫、しばらく帰って来なくて大丈夫。第6波が来ているし、あなたもきっと帰って来なくなるでしょう。

明日も明後日もこの先も

妻である私はこの部屋も、子供たちとの生活も大好きだった。
遠くから聞こえる鐘の音、ベランダから見える景色、日差しの穏やかな午後
できることなら、ここでずっと夫婦ふたりで子育てをしていきたかった。

けどそれも難しそうだ、2週間後には新居へ引っ越ししなければ
諸々の手続きが間に合わない。

この先も、明日も明後日も、この時間が続いてほしいと思った。
けれどそれは難しいみたいだ。

ただこれからも変わらないのは、明日も明後日もこの先もずっと、
願わくば子供たちの唯一の母という存在であり、あなたの妻であり、私という個人であり続けることなのだ。



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