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2024年4月3日 Revival Tour "Catcher In The Spy" 大阪フェスティバルホール


20周年のユニゾンスクエアガーデン、
ヤバい、楽しい!

身内だけのUNICITY Vol.2のツアーを終え、いつものツアーの初日が初日から初日ではないくらいの熱いライブで本当に「最高」だった。

年度始まりで忙しいこともあり大阪まで行くのを少し悩んでいたけれどオフィシャル先行で唯一ご用意されたチケット。
発券すると3階の2列目。
私が全国の中で1番好きなホール、フェスティバルホール。何回か足を運んでいるけれど3階は初めて。

リバイバルツアーとは言え、大したことは書いていませんがここから先はネタバレがあるので注意して下さい。(2024/04/10、あまりにも記憶違いが大きすぎて順番等少し修正しました)








ライブ中から、このライブの感想をまとめるのは難しいなと思った。そもそもこの日は感想をまとめる気はなく(3階席でメンバーの表情もよくわからないので)、だけれど終わった今このライブの感想を残さないことは考えられない!と思うくらい、久しぶりのホールのライブで凄いものを見せつけられた。
かなり高い3階席からの景色はステージは遠いけれどよく見えて、ステージの前方には大きく「Catcher In The Spy」のアルバムジャケットと同じロゴが描かれている。


定刻。いつも通り暗転し青く照らされたステージに「絵の具」が流れる。

ステージには珍しく3人を囲むように半円状の鉄骨のセットが組まれている。

貴雄、田淵、斎藤くんが順にステージへ。そして斎藤くんがギターの音を鳴らし1曲目の黄昏インザスパイが始まる。ステージバックが珍しく白のスクリーンで、そこに黄昏時を思い起こさせるような淡いオレンジ色ベースの柔らかい色彩の映像が流れる。

元々のライブでの黄昏インザスパイと同じギターの弾き語りから始まった。4月の初めは生活に変化があった人も多いだろうし、この歌詞が特に心に響いた人も多そう。歌い始めからすぐ両耳のイヤモニを触る斎藤くん、最初から相性が悪い。久しぶりに聴いた黄昏インザスパイ、この曲にはこれまで何回も気持ちを救ってもらった。そんな余韻に浸る間もなく、曲が終わったと同時に貴雄が着ていた羽織りを脱ぎ後ろへ放り投げる。
ここで私のテンションも爆上がり。

斎藤くんの「ようこそー!」からのサイレンインザスパイ、「ごまーいめー!!」が炸裂。
ステージバックにはCatcher In The Spyのジャケット写真にUNISON SQUARE GARDENの文字が入ったバックドロップが上から勢いよく現れる、でかい。
そしてこれまでにあまり見たことのないレーザーの照明。赤だったか緑だったか忘れたがあのイントロにぴったりの動き。3階から見ると客席へのレーザーの広がりが凄くて圧倒される。
そして2サビ前の「こんばんは大阪ー!」のリバイバル。やっぱり地名をコールしてくれるのは嬉しい(大阪の人じゃないけど)。そしてめちゃくちゃカッコいい。

会場の熱が一気に上がった中で始まったオリオンをなぞる、こちらは柔らかい青系のレーザーがあった。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENです!」そして「最後まで自由に楽しんでいって下さい!」のMCリバイバル。最近では聞けなくなった自由に楽しんで、をまた聞けて嬉しかった。


斎藤くんは白地に緑の胸元逆三角形アクセントが入ったシャツ。髪短め。
田淵はCITS Tシャツ、首回りはがっつり切っている。
貴雄は白フード付きアウターに白いTシャツの組み合わせ。


ブレイクの後始まる流れ星を撃ち落せもレーザーが超似合う、かっこいい。「ヤバイ」の後のギターの弦をビーン!と鳴らすやつ、あれカッコよくて好き。
箱庭ロック・ショーからto the CIDER ROADはステージ上の3人が本当に楽しそうで。最高の流れ。

このライブでやっと聴けるのを楽しみにしていた君が大人になってしまう前に。歌も最高、コーラスもとても良かった。
「大丈夫、大丈夫 の魔法をかけてあげよう」
Catcher In The Spyの曲は攻めている曲が多いと感じるけれど、こんな風に寄り添ってくれる優しい面も同じくらいあるアルバムだと改めて思う。

メカトル時空探検隊は田淵の動きがいちいち可愛らしいのでつい目で追ってしまう。斎藤くんもリズムに乗りながら楽しそうに歌っている。
何回でもライブで聴きたい何かが変わりそう、この曲のイントロは魔法がかかっているみたいに気持ちが昂る。思わず両手を上げて叫びたくなる衝動に駆られる。斎藤くんがAメロで両耳を塞ぎながら歌ってたのはこの曲だっただろうか。

カッコいいセッションからのシャンデリア・ワルツ、このセッションはどんどんシャンデリア・ワルツに近付いていくようでとても好きだし、最高の極み。大好きな曲、何だか久しぶりに聴いた。
まさかの2サビ最後、「奏でて、その調子 最高のテーマソング〜」の部分まるっと1サビの歌詞で堂々と歌った斎藤くん(間違いには気付いたと思うけどもう戻れなくなった感じはあった)。
田淵がいつも「わからずやには 見えない魔法をかけたよ」と魔法をかけるように客席に向かって歌っているので魔法をかけることが出来なくてちょっとかわいそうだった。
「世界が始まる音がする」では田淵が心臓をトントン、と。このムーブとても好き。


ブレイク後、蒙昧terminationへ。この曲もレーザーがとても合う。ギターもベースもドラムも凄くかっこいい曲だなと改めて気付く。斎藤くんのマイクチェックもいい感じ。「田淵に言っておいて」ではしっかりと田淵を指差す斎藤くん。斎藤くんの歌い方、なんて言うか昔より幅も奥行きも広がったな、と思う。
続くWINDOW開ける、白い2本のスポットライトが斎藤くんを少し外しつつ照らす。サビでは強めの白いバックライト、曲終わりだけそのライトが赤くなる演出。ラスサビ前の「ならば」はかなり強め。
ステージ上に残った重い何かを切り裂くようなシューゲイザースピーカーのイントロのギター。ハッとさせられるようなちょっと激しい照明。Aメロでは斎藤くんの手癖が炸裂。サビのディレイも効きまくり。この曲は本当にかっこいいの極み。

MC。
斎藤「元気?…俺は疲れた。」
突然の「元気?」に驚く。そして疲れていると言う斎藤くんだが、やはりこのCatcher In The Spyというアルバムのライブは熱量がかなり高い気がする。
確かここで10年前のこのツアーに来た人いる?と質問をしていた。どれくらいいたかは3階からだと全然わからなかったけれど、結構いる!という反応だった。

そしてharmonized finaleへ。この曲が今では中盤の締め的な立ち位置になるのだろうか。
最後の斎藤くんの優しい弾き語りがとても好き。


貴雄が少しドラムを叩き、斎藤「オンドラムスタカオスズキ!!」久しぶりにこのオンドラムスコールが聞けて嬉しい!
ドラムソロは当時とはだいぶ変わっている。と言うか全くの別物になっていて、めちゃくちゃ激しい。結構長めで会場のボルテージがどんどん上がっていく感じが堪らない。貴雄も後半は何か叫びながらドラマを叩いていた。圧巻。
最後、立ち上がりスティック2本を放り投げ、シンバルを右手でバシィと叩く貴雄。心臓をトントンと叩く姿がカッコいい。
スティックの1本がドラムセットの前方に落ちていて、貴雄が拾って〜とジェスチャー。スタッフもスティックを拾いに向かうが、スッと斎藤くんがスティックを拾って貴雄に渡す。

その熱いドラムソロからセッションへ続く。このセッションがまたカッコいいし、どんどん熱を帯びていっていつもの天国と地獄の始まりへ繋がるのが本当にカッコよくて痺れた。天国と地獄は何回もライブで聴いている曲だけれどこのセッションを生で体感した結果、この曲の良さを最大限に引き出すセッションだと思ったしさすがCatcher In The Spyのリード曲、めちゃくちゃ盛り上がった。
久しぶりにこの曲で田淵が足を上げていた気がするけれど、いや本当によく上がる。凄い。衰えを感じない。

そして全然気付いていなかったけれどこの後のカラクリカルカレへの繋ぎも良すぎる。攻めてるセトリである。田淵がドラム台に乗って貴雄と向かい合う。
そしてこの後も曲間無しで繋ぐ桜のあと(all quartets lead to the?)。急に明るくなるステージ。この急にガラッとセトリで雰囲気を変えてくるのは最近の田淵に近付いてきている感じがする。
Aメロで田淵が上手に来て上の方にも目線を向けてくれて長く居座っていたのでコーラスに走って戻り、ギリギリになっていた。定位置に戻ってから、多分3階にいるこちらに向かって指差してくれた(はず)。嬉しい。

続くcrazy birthday。盛り上がりは最高潮。「(せーの、バカ!)」の声も会場内に響き渡っていた。ギターソロでは斎藤くんと田淵がセンター前方に出てきて2人かなり近付いて向かい合って弾いていた。ギリギリでマイクに戻った斎藤くん、田淵はコーラス(NO! more happy birthday!)しながらマイクスタンドをずらして下手側に向ける。最後の「We like happy birthday!」では両手を広げる斎藤くん。
田淵が首を振ったり、足を広げたり閉じたり色々な動きがとにかく可愛らしい。

斎藤「おしまい、はこの曲!」
と言って始まった場違いハミングバード、田淵が即座に走り出して上手の後ろの方まで行っちゃう。3階から見ると田淵が本当に広範囲で動き回っているのがよくわかる。センターでジャンプしてイントロのベースを弾きまくる姿、最高。斎藤くんはこの曲のギターソロでもセンター前方に出てきていたような気がする。そして最後の舌打ち、会場にめちゃ響き渡ってた、最高。
何と言っても斎藤くんと田淵がドラム台に乗って貴雄が立ち上がって、最後3人が向かい合うのが良きすぎる。

斎藤「ユニゾンスクエアガーデンでしたバイバイ!」

斎藤くんめっちゃ手振ってくれる!両手で!3階にむけて!(多分)
田淵もニコニコ、両手を上げてニコニコ。
貴雄は放った羽織りを拾って肩にかけて捌けていく。


アンコール。
相変わらず出てくるのは早い。
斎藤「アンコールありがとう!」
しかし3人ともかなり疲れているご様子。田淵は水を飲みながらドラム台に座り、貴雄も立ったままずっと水を飲み続けている。
斎藤「回復するからちょっと待って」的なことを。
その間に客「20周年おめでとうー!」
貴雄が手を上げて反応していたのが見えた。斎藤くんも手を上げていたみたい。会場からも大きな拍手。20周年だからかいつもは反応しない彼らが見せる少し緩い姿が何だか嬉しい。
ペットボトルの水を1本飲み切りさらにもう1本蓋を開けて飲み始める貴雄、回復しそうにない田淵、普通に会話をしている斎藤くんと貴雄。まるで楽屋のよう。こっちも少し休憩したいので、楽屋で休んでから出てきて欲しい。すぐに出てこなくていいから(笑)。

貴雄と話した斎藤くん「今日のライブは陸上だそうです」
その後で斎藤くんが「いつもやってる曲ばかりだったので、改めていいバンドだなと思いました」と話していたのが凄く印象に残った。確かに、そうなのだ。久しぶりの曲もあるにはあるけれど、それはつまり彼らがずっとかっこいいライブをしているということ。


斎藤「アンコールいきましょか」この言い方が何だか可愛かった。
instant EGOISTは本当に楽しい。「フゥーー!」で気兼ねなく声を出してジャンプ出来る楽しさ、これは久しぶりだったかもしれない。そして間奏で23:25のイントロを突然入れてくるところ。演奏が止まり、3人が固まっている姿。これは遠い3階席から見ると本当に時が止まっているかのようで、凄かったし何より面白かった。
下手前方で時が止まっていた田淵、時が先に戻り動き出しマイクの元へ移動するその姿にどっと笑いが起こる客席。ドラムと田淵の発声で全員の時が戻り、田淵は過去最高にキレッキレのダンスを披露。さっきまでドラム台で疲れ切っていた田淵はどこへ。

続く徹頭徹尾夜な夜なドライブ、レーザーに加えスモークがモクモクと出てきた。イントロでは田淵がまた足を上げる。元気じゃないか。客席からも「ワタシドコ ココハダレ ダアレ?」の声が響く。
田淵がマイクスタンドを何故か下手の方に移動させてコーラス。どうしてもマイクスタンドを動かしたい日。
斎藤くんはラスサビ前の「東の空から〜」は高いキーを歌っていたし、イェイイェイ〜の声も伸びていた。確かこの時もギターソロで前方に出てきていた。

「ラスト!」
23:25の大団円感は凄い。instant EGOISTで23:25のリズムを入れているからこのセトリになったのかなと思う。
斎藤くんはギターソロで上手前に出てきていたけれど、この日のライブは前に出てくることが多かった。イヤモニもどこかで外していた。
ラスサビの「七色のステージに変えて」では半円のところにある照明で6色の虹が描かれる。
後半、田淵が下手前でゴロンと後ろに転がり、その後でステージのへりに座りニコニコ。最前の人めちゃくちゃ近かったと思う。
最後はまた貴雄が立ち上がっていた気がする。

円盤化しているCITSのライブでは終わりがめちゃくちゃ長かったけれど、リバイバルではあっさりと即終了。
それもまた、カッコいい。

斎藤「ユニゾンスクエアガーデンでしたまたね!」


ベースをスタッフさんに預けてすぐに捌けていく田淵。
ニコニコ笑顔で捌けていく斎藤くん。
両手を上げてカッコよく去っていく貴雄。


本当にツアーの初日だろうか。
ツアーファイナルと言ってもおかしくないくらい、熱量が凄いし楽しかったし最高だった。
ユニゾンのツアーで初日に参加したことは何回かあるけれど、こんなにも「初日」感を感じさせないライブは初めてだった。

ライブは2時間ないくらいで、いつもよりは長いし、MCもそれなりにあった。やっぱりMCがあるライブもいいなぁと思う。絶対にやらない、ではなくてたまにこうして喋ってくれると嬉しい。

セトリの作り方は今とやっぱり少し違うなと思う。照明も気合いが入ってるように感じたが、CITSの曲はレーザーが似合う。
次は1階から、レーザーがどんな風に見えるのか楽しみ。


そして終わった後の貴雄のXのポスト。
あまりにも嬉しくて帰りのバスで泣きそうになったので、最後に載せておきます。

(特に最後の一文がカッコよすぎて好き!)


2024.4.3 大阪フェスティバルホール
セットリスト

1.黄昏インザスパイ
2.サイレンインザスパイ
3.オリオンをなぞる
4.流れ星を撃ち落せ
5.箱庭ロック・ショー
6.to the CIDER ROAD
7.君が大人になってしまう前に
8.メカトル時空探検隊
9.何かが変わりそう
10.シャンデリア・ワルツ
11.蒙昧termination
12.WINDOW開ける
13.シューゲイザースピーカー
14.harmonized finale
 ドラムソロ〜セッション
15.天国と地獄
16.カラクリカルカレ
17.桜のあと(all quartets lead to the?)
18.crazy birthday
19.場違いハミングバード

EN
20.instant EGOIST
21.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
22.23:25

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