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雑感 2023/5/13 FANTASTIC な CIRCUS

名は体を表す。

この言葉が、目の前にあるのを見た。
この言葉は、本当だった。

(お断り)
これは、SOPHIA大本命の私が、FANTASTIC◇CIRCUSのライブを見に行ったお話です。
FANTASTIC◇CIRCUS及びFANATIC◇CRISISが好きで好きでたまらない!という方は、閲覧ご注意ください。
批判はしませんが、どうしても比べたくなってしまうもので。


私にとってのFANATIC◇CRISISは、彼らがヴィジュアル系の代表格である以上、聴いたことがないなんてことはさすがにないけれど、音源も持っておらず、その他大勢のうちの一つだった。

それでも、少しだけ彼らのことを近く感じるようになったのは、SHUN.くんがメインでやっていたラジオ、「FANATIC◇CRISIS 名古屋場所」のおかげ。2004年4月~2005年3月の1年間、黒柳のブルスカと同じ枠の金曜日にやっていたので、何回かは聴いていた。

2005年、FANATIC◇CRISISが解散するとの報を知った時の記録と、私のFANATIC◇CRISIS遍歴。

「名古屋場所」千秋楽(最終回)に際しての感想。

Shunくんが、どんな声でどんな話をしていたのかは、正直覚えていないのだけれど、でも、私が改めて彼らに興味を持ったきっかけではある。…解散なのだけれど。

そして、黒柳ファンとしては外せない、これ。

これは、SOPHIA活動休止中の長い無音期間で、唯一と言っていい黒柳の生存情報だった。
FANATIC◇CRISISが名古屋系の一つに数えられるのはもちろん分かっているけれど、黒柳が口に出したりコラボったりしたことがあるのはLaputaとかROUAGEで、FANATIC◇CRISISの名前を聞いたことはなかったから、つながりがあるのか疑問ではあったけど。これを見て、飛び上がるくらい嬉しくて、努くんのことまでも好きになってしまった。


そんなFANATIC◇CRISISが、FANTASTIC◇CIRCUSとして「転生する」と発表したのは、SOPHIAが復活を発表する数か月前のこと。

FANTASTIC◇CIRCUS。

…名前が素敵すぎる。
FANATIC◇CRISISではないということに気付くのに、どれだけかかったことか(笑)。
こういう言葉の感覚・センスがある人、すごく尊敬する。

彼らは、2005年5月14日のライブを最後に解散したのであるが、2022年5月14日に転生一発目のライブを行った。

そんななので、SOPHIAの音源を集めながら、FANATIC◇CRISISのCDも集めだしていた私。
90年代のシングルを中心に、アルバムも何枚か。
というか、必死に探しているわけではないのは確かだけれど、中古がほとんどと言っていいくらい流通していないのが苦しい。

そんな中でも、私の心に刺さったのは"Rainy merry-go-round"。
何故リアルタイムで聴いたことがないのかが非常に謎だが、とにかく素敵な詞とメロディー。

このツイートに、努くんがいいねをくれた。
これが、決定打だった。
遅まきながら、これから、FANATIC◇CRISISを聴こうと決めた。


思い出の日、約束の地で、無事に復活ライブを成功させ、秋に追加公演も行った彼らは、90年代のシングルを中心にリテイクしたアルバムを発売し、ツアーを回ることを発表した。
その中には、彼らのホームとも言うべき名古屋でのライブも含まれていたけれど、でも、やっぱり何となく気後れするので、行かないつもりでいた。

が。
いろいろあって、名古屋ではなく、5月13日の東京公演に行くことにした。
大きな理由は、5月14日に別の理由で東京に行くことになっていたから。じゃあ、東京で行くのも悪くない。

ツアー中、FANTASTIC◇CIRCUS公式さんは、ずっとセットリストを公開しつづけていた。
しかし。
曲がバラバラすぎる(笑)。そして、それを準備してる彼らがすごすぎる。

でも、材料がそれしかないので、それを見ながら、少ない手持ちの音源ながら、できる限りの予習をした。
メジャーどころのシングルで持っていないものや、定番っぽいものは、せめて聴いたことある、くらいのレベルにはしておきたくて、動画サイトで漁ったりもした。

だけど。
歌詞が全然頭に入らない(笑)。
これはね。歳だね。
昔は、歌詞カード見ながら5回も大声で歌えば頭に入ったのに。…それが許されていたのは、幸せな環境だったと思う。

さて。問題は、何が定番で、押さえておくべき曲なのか。
私の見立ては、"LIFE"と"Love me"が、SOPHAで言うところの"Believe"や"ヒマワリ"に、そして"ONE -you are the one-"が"街"に相当するのではないか、ということ。
そして、私が是非聴きたい"Rainy merry-go-round"は、"Early summer rain"か"君と揺れていたい"くらいのポジションかな、と期待。
…アリサマを挙げてるのは単なる雨つながりだろ、というツッコミは甘んじて受けます。

という、非常に適当な予想を立てて、でも結局は手当たり次第にとりあえず聴く、という予習しかできていない状態で、迎えた当日。


2日間の東京行きで、いちばんの懸念は、雨。
2日目はサッカー観戦だったのもあり、ぜひとも雨は降ってほしくなかったのに、天気予報は1週間前から、その週末の雨と寒さを予報し続けていた。
でも、大阪では雨が降ったから"Rainy merry-go-round"をやった、なんて話もあったので、それで気を紛らわせつつ。
ちなみに、名古屋ではやっていなかったようなので、そういう意味では、名古屋に行かなかった後悔が半分くらいに減ったところではある。

行きの道中は結構な雨が降っていたけれど、着くころにはその雨もなんとか上がり。
会場のある「三軒茶屋」なんて、「聞いたことはある」レベルでしかない、地方の名古屋に住む私。しかも極度の方向音痴ときた。駅の出口を出た瞬間、既に道に迷っているが、警備の案内の方が分かれ道に立っていてくださり、おかげでそれ以降は迷うことなく会場にたどり着く。

ほぼ開場時間に会場に着いたので、待ち時間なく中に入れる。
…と。ロビーでCDを売っている。
売り子の人が、「サイン色紙プレゼントします!」と言っている…!
これは買わねば。

あまり大きな声では言えないが、この私、リテイクアルバムを購入せず、サブスクだけで予習していたのである。
なので、迷うことなく購入。不幸中の幸いとはこのことだ。(違う)


私の席は2階の4列目の若干上手側。前すぎず、後ろすぎず、端っこすぎず、絶妙な感じ。

会場を見回してみて、年齢層は想像通りだったけれど、男子率が高いことに驚く。半分とは言わないまでも、4割はいたんじゃないか。それが、彼らの魅力か。

私の隣は、長年ファンをしていると思われるお姉さん2人組。反対の隣は、1人参戦と思われるお兄さん。
背の高いお兄さんが私の前に来てしまったので、ちびすけの私は前が十分に見えないことが確定。若干ショック。


ステージが明るくなり、イントロが聴こえ、そしてステージにかかっていた薄い幕が落ちる
眩しすぎる3人と、サポートリズム隊2人と、あれ、もう一人、キーボードの人がいる…? その正体は、後ほど。

音が聴こえた瞬間、周りの人が全部立ち上がる。
2階だから、どれくらいの熱量なのか未知数だったけど、もう全然、すごい熱さ。
もちろん私も、遅れまいと立ち上がってリズムに乗る。
…聴いたことはあったものの、1曲目のタイトルが分からなかったのは、内緒である。
後でセットリストを見たら、"Behind"だった。予習してたはずなのに…。

次の曲も、…知らない。でも、身体は勝手に動く。そのリズムに身を任せたまま、メンバーを目で追う。…かっこいい。

"火の鳥"、"beauties -beauty eyes-"、"DEFECT LOVER COMPLEX"と、分かる曲が続く。
というか、もう最初っから出し惜しみなしのフルスロットルじゃないですか。こっちも負けませんよ?

ここで、少しダウンタイムのMC。
「終わるのが寂しい」と努くん。細かいこと忘れてしまったけれど、もしかして次は…?と思わせてくれる。

そして、期待を裏切らず、イントロは"Rainy merry-go-round"。
嬉しくって、思わず拍手してしまう私。
隣のお姉さんは、顔を見てはいないけど、もしかしたら怪訝な顔をしていたかも。
雨が降ったからこその"rainy merry-go-round"かと思うと、これをやってくれた、聴けたから、もうそれだけで満足。

続く曲は、私は知らなかったけれど、何かとてもいい感じだった。
"運命と哀し過ぎる予感。"という曲だったようです。

ここで、メンバーMC。
2階からじゃ見えていないけど、SHUN.くんのマイクスタンドにはバナナがセッティングされていたらしい。それが悲しすぎて、直前の2曲で泣きそうになったとか。SHUN.くん、かわいすぎる。
というか、SHUN.くんはMCでも微妙に名古屋訛り。否、岐阜訛り。東京で名古屋っぽいイントネーション聴くと嬉しくなってしまうので、SHUN.君のトークは楽しませてもらいました。

kazuyaさんは、noteでも垣間見える真面目さとカッコよさがいかんなく発揮されたトーク。kazuyaさん、ずっと手を振ってくれるんだよね。2階の方にも振ってくれるから、見えてるんじゃないかって気がして、私もいっぱい手を振った。すごく嬉しい。

そして、サポメンの紹介。
まずはNATCHIN。

「NATCHINを呼ぶ声が小さいな!」

…どっかで聞いたような。というか、よくやりますね、そこで。
自分でも、「本家じゃないですけど」なんて言っていると、努くんに、「じゃあ、本家にやってもらいましょう!」と振られるLEVINちゃん。

「LEVINを呼ぶ声が小さいな!」
  LEVIN~!
「小さいな!!」
  LEVIN~~!!

さすがはLEVINちゃん。本物(笑)。私も、思いっきり呼ばせていただきました。かわいい、生LEVIN。
もっとも、LEVINちゃん自身も、「うちのボーカルの持ちネタなんですけどね」との注釈も忘れず。

ちなみに。今回、このライブを見に行きたかった理由の半分は、LEVINを見たかったから(笑)。
SOPHIAと同時期に好きになって、相当にたくさんトークと曲を聴いたLa'cryma Christi。だから、私にとってのラクリマは、SOPHIAに次ぐ存在。そのメンバーがFANTASTIC◇CIRCUSのサポートをすると聞いたら、見たくなって当然なのだ。
LEVINの代名詞、スティック回しとスティック投げの瞬間を生で見られたのも、行った甲斐があったというもの。

そして。謎のキーボードの人は、マニピュレーターのKiyohitoさん
ツイートで時々お見掛けしていたので、名前は知っていたけれど。
ご本人曰く、普段は見えないところにいて、メンバーとスタッフの中間くらいのポジションだそう。
普段、キーボーディストのいるバンドを見ている人間からすると、FtCみたいな音を作るには、絶対的に電子楽器がいるだろうなと思っていたので、ちょっと納得。

「忘れてないよね?」との努くんの振りで始まった次の曲は、"龍宮"。
NATCHINがフリのレクチャーをしてる動画を努くんがTwitterに上げていたので、やるんだろうなとは思っていたけれど、私の頭にはこの曲はダウンロードされていない(笑)。
努くんも、見よう見まねで踊ってくれと言っていたので、その通りにいたしました(笑)。

続く"Maybe true"と"ONE"以降は、しばらく知らない曲がずっと続く。
予習が足りないことを痛感させられる。
…隣のお姉さん、ごめんなさい。私がほとんど分かってないの、バレてたと思います。明らかに、知ってる曲とそうでない曲で、手の振り方とかノり方が違ってたから。
でも、もし私がSOPHIAのライブ行って、シングルしか知らなさそうな人が隣の席だったとしたら、それでも来てくれたってことをすごく嬉しく感じると思ったから。もしかして、そう思ってもらえるんじゃないかと思って、めいっぱい踊って楽しんだ。
楽しかったよ? だって、踊らずにはいられないもん。「ちぎれるまで腕を振れ!」って努くんが煽っていた曲は、"Let be @ go!!!"だったのかな。
初見でもちゃんと踊って歌える、そんな彼らの曲は、魅力的なのです。

本編ラストは、「FANTASTIC◇CIRCUS唯一ののオリジナル曲」と紹介された【キミガイタセカイ】。
これは、私もそれなりの回数聴いて、メロディーくらいは頭に入れてた曲。
彼らやファンが、この曲にどんな思い入れを持っているかは知らないのだけれど、流石の私も、"キミガイルセカイ"との対比があるってことくらいは分かるし、何とも言えない切ないメロディーは、やはり胸に迫るものがある。


アンコールの声がかかると、何だか違和感を感じてしまうのは、SOPHIAファンあるある。
努くんが一人現れたと思いきや、ジャパネットさんの宣伝(笑)。
なるほど。グッズが売れないと存続に関わるわけね。という自分は買ってないけど。

…ごめんなさい。アンコール1曲目、分かりませんでした。
というか、アンコール、"Love me"しか分からなかった私は失格ですね。
"SUPER SOUL"も付け焼刃では覚えていったけれども。
でも、"Love me"の大合唱は気持ちよかった。これは、絶対覚えていかないとダメなやつだと思ってたけど、間違いなかった。いい感じでした。

ラスト。
努くんが、「もう1曲やらせてください」と言った曲。
これも私は分からないのだけれど。
曲が始まって、私は仰天。

隣のお姉さん、ヘドバン始めた…。
前の列にいた、少し大人しめに見えたお姉さんも、激しく頭振ってる。

本編でも、1階のVIP席と思われるところにいるお姉さんがヘドバンしてるのは見えてたけど(曲は不明)。
ヘドバンしながら見るようなライブ、私は未経験だったので。
まして、黒い時代のFtCを知らない私にとっては、ただただびっくり。

曲は、"黒い太陽"でした。


まとめ。

迷ってたけど行ってよかった、っていうのがいちばん。
そして、楽しかった。
やっぱり、歌って踊れるライブって最高。

終わってからセトリと突き合わせてみると、知っている、それなりに聴いたことある曲はちょうど半分だった。
そのほとんどが、定番のシングル。
初心者にわかファンの私にとっては有難いけど、ガチ勢の人から見ると物足りなかったりもしたのだろうか。
まぁ、レア度の高い曲もやっていたようなので、コアな人も満足だったという声も見たけれど。

確かに、例えばSOPHIAの武道館ライブは、ほぼ90年代ので固めてきていて、定番どころをきちんと押さえて、それでいて満足度の高い内容だったし、エントリーとして見るにしても、自信をもってお勧めできる内容だったと思っている。(何様)
なので、定番曲を並べるのも、特に久しぶりのライブの時は、ありなのかもね、と思った次第。


私が見に行った日のセットリストはこちら。


そして、すっごく分かりやすかったので、引用させていただきます。
私も一応、行く前にセトリ並べて、何やりそうか見てたんだけどね。
その時点で全公演でやってたから、LIFEと7[seven]は絶対やると思って予習してたのに。どっちもやらなかった…。
しかも、"追憶を超えるスピードで"を見逃してた…。といっても、音源持ってないからどこで予習すればよかったかが微妙だけど。


最後に。
kazuyaさんのnoteも、思い出に華を添えてくれます。ぜひ。



FANATIC◇CRISISにも"サーカス"という曲があるけれど。
SOPHIAファンは、「CIRCUS」と聞くとこれを思い浮かべる。

これとは対極にあるCIRCUSを見せてもらった。
正に、FANTASTICな。
今後も、彼らの活動に期待したい。




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