レビュー 1995/11/1 GIRLS
何故か「BOYS」を聴かずにこちらから聴くことになったこのアルバム。98年ごろに、「かかってこいや!」を教えてくれた友人から借りて、テープにダビングして、それが擦り切れそうになるまで聴いた。回数を聴いているので、その分思い入れは強い。
っていうか。今、ここに載せたジャケ写を見てて気づいたけど。綿毛の後ろ、都会の街並みなのね。「BOYS」のタンポポとの対になってるのは分かるんだけど。
01 時代~トキ~
このアルバムを聴いてた頃の私は、まだ「Kiss the Future」も「little circus」も聴いていない。そんな私のアンテナには、この曲はあまり引っかかっていない。
…と思ったけど。
最近、久しぶりにこれのライブバージョンを見て、サビのコーラスを、都さんだけじゃなくて、黒柳がやってるのを思い出した。都さんの声は高めだけど、黒柳は、"夢"でも一人だけオクターブ下で歌ってるくらい声が低いから、この曲の、下がっていくコーラスにはぴったり。
そして、この曲はベースラインもお気に入り。あの、やる気なく本気でプレイしてる姿、かっこよくて色っぽくて、見るたびにドキドキする。
02 STILL
SOPHIAらしく、ギターソロとキーボードソロの2本立て。
というか。この詞、このコメントを書こうと思って久しぶりに文字で見たけど。歌ってるだけじゃ見過ごすけど、相当キュンキュンする。この頃の松岡に多い、未練がましい失恋ソングだね。
これが分かるようになったってことは、それだけ、私が歳取ったってことか。いや、経験が増えたんだということにしておいてください。
03 Voice of generation
サイレンの音で始まるので、聴くたびに何となく不安な気持ちになるこの曲。「BOYS」と同じく、サビまで来ないと"STILL"となかなか区別がつかない。
この曲にはCメロがあって、その盛り上がりが結構好き。もっとも、あの松岡のクセのありすぎる歌い方で、だけども。
この曲も、やっぱり都さんありきだね。
そして、イントロのベースのスライドと、Cメロの、メロディの裏打ちをするベースがお気に入り。
04 MY SELF
これも、キーボードソロからギターソロに入る、SOPHIA全開アレンジ。やさしいメロディで、こういう曲があるからこそ、SOPHIAは単なるヴィジュアル系って枠から外れて「ソフヴィ」なんて言われるんだと思う。
個人的には、なぜこれが「THE LONG HAND」に入ったのかが解せない。好きじゃないってわけではないけど、バラードっぽいからって、「GIRLS」から1曲選んでこれになるっていうのは、私は違うと思ってる。
05 もしも君が迷ったなら
「GIRLS」で1曲選ぶならこれでしょ、と私は思っている。まぁ、歌詞に「oh girls」って入ってるからってのもあるけど。
もともとかなりこれが好きで、勝手に命名している「歌って気持ちいい曲」たちの一つ。
当時、私の想い人は黒柳だったので、引用した詞を歌うときに頭に浮かべていたのは、もちろん黒柳。中学生のころ、個人競技の部活に入っていた私は、自分の出番が来る前の緊張を解すために、これを頭の中でループしてた。効果のほどは、如何に。
1999の「獅子に翼」で、みんなで手やヒマワリを左右に振って歌う、その感じがとてもよくて、さらに好きになったし、2023年のMTV unpluggedでやってくれたときも、嬉しかった。
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