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氏名は使命~自分らしさを見つける方法

「氏名は使命」

自分の名前には、人生の目的・使命が隠れているという話を聞き、自分の名前の意味をあらためて考えてみました。

ペンネームにしてる「多珂子」という名前は、私が生まれたときに歌人の祖父がつけてくれたものです。

アルバムには、几帳面な祖父らしく、しっかりと墨を磨り、筆でくっきりと丁寧にしたためたことが伝わる命名書が残されています。

そこには名前「多珂子」と併せて「豊なる宝玉の如く愛敬を受く 紫式部の本名も亦」とも添えてありました。

「多」は豊かに、「珂」は白瑪瑙(めのう)で宝玉という意味があります。

愛敬は「あいきょう」と読んでしまいますが、仏教用語で「あいぎょう」と読みます。

調べてみると、仏・菩薩さまの優しく温和で慈悲深く、愛(いつく)しみ敬(うやま)わずにはいられない姿を「愛敬相」といい、そこから「愛敬」という言葉がきているそうです。
(参考サイト「日蓮宗いのちに合掌」「他力本願ネット」)

祖父が書いた「豊かな宝玉の如く愛敬を受ける」という言葉の裏には、「愛敬相のあり方を大切に」「優しさや思いやりを持って、いのちを愛しみ敬いう人になってほしい」という想いがあったのかもしれないな、と気づかされました。

「しきしまの大和の国は言霊のさきはふ国ぞまさきくありこそ」
柿本人麻呂が詠んだ送別歌(万葉集巻13-3254)です。

「日本の国は言霊が幸をもたらす国です。どうか無事に戻ってきてください」という意味ですが、このように日本人は古来より「言霊」の力を信じてきました。

名前は、つけてくれた人の祈りや願いがこめられた言霊。

名前を書くとき・声に出すときには、今まで以上に心をこめて丁寧にしようって思います。それは自分の名前に対しても、人の名前に対しても。

自分の生まれてきた意味・使命を知りたくなったとき、自分らしさって何だろうって思ったときには、自分の名前の意味を考えてみるのもいいかもしれませんね。

愛に満ちた言葉と笑顔あふれる世界となりますように。

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