見出し画像

藍月なくる 1st live「クラリムステラ(これくらいで)」感想







ライブ感想


2024年2月4日に市川市文化会館 大ホールで開催されました。藍月なくる1st LIVE “クラリムステラ”に参加しました。
クラリムステラと書いていますがほぼ「これくらいで」一曲に焦点を当てた感想になります。

自分は前日に作曲家俊龍さんのイベントへ参加する予定もあったので前泊しました。
最近、藍月なくるさんとは9月のLa prièreの大阪公演から秋M3から大阪の追想のラグナロクリリースイベントまで毎月のように会っていた気がします。
La prièreの大阪公演では生で聞く3人のコーラスとハモリの気持ちよさに感動しました。


今回ライブが開催されるに当たって皆さん聞きたい曲やセトリ予想などしていたと思います。私が絶対に聞きたい曲は一曲だけでした。

そして、開演された今回のセットリストはこちらになります。

どれも大好きな曲だらけだったのですが、一曲だけ絶対に聞けないであろう。しかし、絶対に聞きたい曲を最後に聞くことができました。
それが「これくらいで」でした。


これくらいで

この曲は2019年2月22日にFeng(フォン)というゲームブランドから発売&リリースされた、PCゲーム「夢と色でできている」のEDテーマ主題歌です。

作詞:堀江晶太
作曲:編曲:堀江晶太

私は藍月なくるというアーティストをこの曲から知りました。

feng(フォン)の主題歌には作家陣を大きく分けて初期、エレガ期、堀江晶太期に分けられると思います。
fengコンプリートボーカルアルバムにはDISC1.2.3があってDISC2の後半からDISC3の最後までほぼ堀江晶太曲のオンパレードになっています。

そんな堀江晶太期の最後の曲でもあり、fengというメーカーが破産する前に出した遺作「夢と色でできている」のエンディングテーマなのがこの「これくらいで」でした。
自分は「夢と色でできている」をプレイしたことはないのですが、fengの曲はとにかく好きで主題歌はアニメ版やボーカルコレクションなど含めて全曲持っています。
中学生くらいから現在に至るまで十数年エロゲソングを聞いてきた自分の中でもこの曲はトップレベルで好きな曲です。
この曲って一般的な堀江晶太らしくないと思うんですよね。ピアノから進行していってノリノリなギターとかベースで分かりやすくサビで盛り上がる曲でもないし。でも、少しずつ楽器が増えていって藍月なくるにしか出せない歌い方とメロディで唯一無二な曲になってると感じる曲です。

2019年に藍月なくるを知って、そこから作曲家えびかれー伯爵のサークル(COOL X CUTE)の星空のアルテットにも参加していることを知って、そこからLa prièreで2007年のニコニコ動画組曲歌ってみたから知ってるnayutaさんとユニット結成して、どんどん沼にハマっていった気がします。


そんな一番大好きな曲だけど破産したメーカーだし権利関係よくわからんし、昔の曲だし、今回はsky_deltaさんも来るしEndorfin.曲も多いだろうし、エロゲソングだしどうせ歌ってはくれないんだろうなと諦めながらもずっと期待していました。
大阪のリリイベの時にも藍月なくる・棗いつきのお二人がいる前でライブでこれくらいで聞きたいです!と言おうかと思いましたが距離が近すぎて緊張もあり言えませんでした。

そして、ライブが開演される前に二階席に座りツイートをしました。

二階席は全体を見ることはできましたが表情とか衣装までは見れなかったので次回のライブまでに双眼鏡を買っておこうと思いました。
関係者で招待された方のツイートとか見てると結構二階席の人が多かったように思います。

色々な衣装がありましたが自分は特にこの闇アイドル衣装が素晴らしいと感じました。

そして、時はわたしがわたしに至った10の理由の後にまで飛びます

“私のオリジナルソングではないんですが”という話から始まって、私の皆さんへ伝えたい気持ちとか言い出したのでカバーソングか?でも、ここでカバーソングって何だ?最近だとルナティッククレイジーとか閃耀なのか?今夜一番光るのは君狂ってるのは?私、レアなクレイジーってサイリウムを振れってことか?
とか頭をよぎっているとイントロが流れた瞬間に驚きで立ち上がりました。
 
ずっっと聞きたかった「これくらいで」で歌ってくれました。
歌っている間は自分で手拍子していながら手拍子すらうるさく感じるくらい、この瞬間の音を全て聞いていたいと感じました。

歌詞の中の

「星屑みたいな 無数の未来から
見つけてくれてありがとう
 
まだ言葉じゃ足りないから
照れくさくて笑っちゃうから
言わない あなたでよかった なんて」
 

という部分にMCで話していた活動始める前は別にアニメとかゲーム好きでもなかったし虚無だった自分に藍月なくるという価値を付与してくれたファンへ対する感謝の気持ちみたいなものが全て濃縮されていたように感じました。
 
この一曲を聞けただけでも、このライブへ来て本当に良かったと感じました。
そして、今後もうこの曲を歌うことはないのだろうかという根拠のない寂しさみたいなものに苛まれていました。
 
曲の途中で涙ぐんでしまって歌えなくなる箇所があったんですが、それだけメッセージを込めて歌ってくれているのだと本当に幸せな気持ちになりました。
涙ぐんでいたから走りながらハケていった所も良かったのでディレイ配信で見返したいですね。


以下ライブ振り返り配信のメンバー限定アーカイブのリンクです

この配信で本人が言っていた
「これくらいで」なら初めての人でも好きになってくれると思った。

「ゲームのための曲だし、自分のための曲じゃないけど曲って自分のこと歌ってるのかもって思うのが楽しい」という言葉にそうだよなと共感しましたね。誰かも知らない、何の主題歌かも分からない、誰の歌詞かも分からない曲の1フレーズに引かれて好きになることって自分もよくありますね

ずっとこの曲を大切に思っていたのは自分だけじゃなかったんだ藍月なくるもそう思っていたんだと知れて本当に嬉しくなりましたね。


ここからは憶測です
「これくらいで」は2019年2月22日にリリースされました。
同じfengから2018年3月30日に発売されたPCゲーム「ずっと前から女子でした」OP曲「友愛進化論」を依頼した後に良いと感じてfengがまた藍月なくるにオファーを出したのではないでしょうか?

作詞:祝りんご
作編曲:山口たこ

自分が友愛進化論を知ったのは「これくらいで」を知った後でした。この人こんないい曲も歌ってるのかと遡って知りました。

2019年の当時はM3で午前中にCD完売させてしまう現在ほどの人気ではなかったと思うのですが、いくつもの歌手の中から再び藍月なくるを選んで作家を堀江晶太にしようと決めてくれてfengの人ありがとうと感じました。
 
そして、堀江晶太にもあんなに良い曲と歌詞を書いてくれてありがとうと感じました。
この曲に出会ってなかったらもっと藍月なくるを知る機会は遅れていたと思いますし、今回のライブにも参加していなかったかもしれません。
そして、最後にあの曲を聞けてあんなに感動しなかったかもしれません。

そして、もう一つ驚いたのがFengというメーカーは有限会社ホワイトローズという会社がやっていたゲームブランドなのですが本社所在地跡の場所が
千葉県市川市南八幡3丁目6番18です。

有限会社ホワイトローズから市川市文化会館へのルート

会場からクソ近いんですね。これはもう「これくらいで」ライブと言ってもいいでしょう
 
次回のライブにも絶対参加したいのですが、今回が最高で良すぎたのでこれを越えてくるのかという気持ちもあります。
 
人間というものは欲張りになってしまうもので次回は友愛進化論を是非歌って欲しいと思います。
 
直近の予定でいうと毎回素晴らしい作品を出し続けている藍月なくるが次のM3ではどんな作品を出してくれるのか楽しみで仕方ないです。

最後に堀江晶太×藍月なくる成分が摂取できる最高の歌ってみたを貼ります


瓦礫の塔 / covered by 藍月なくる&nayuta

作詞:kemu
作曲:kemu
編曲:kemu
Vocal:藍月なくる
Vocal:nayuta
Mix:n.k
Chorus:優莉

2021年11月7日にkemu氏のデビュー10周年記念に際し、公開された瓦礫の塔 - kemu feat. GUMIの歌ってみたです。
ボーカルはLa prièreのメンバーでもあるnayutaとのデュオになっており、コーラスは堀江晶太と何度も曲を共作しておりnayutaとも交流の深い優莉という最高すぎるメンツ。

「言えなかった
何も言えなくて よかった」

の二人の重なる高音の部分が特に好きです。

Laprièreの羽ばたく君へ の2番の
「寂しいとか弱さを見せた夜に
ほら、今 何かが変わるよ」
の部分もそうですが、この二人の声が重ね方の気持ちよさは凄いですね。大阪の時に生で羽ばたく君へ聞いた時に本当に感動しました。


最後に


以上が「これくらいで」一曲に焦点を当てたクラリムステラの感想でした。
ライブが終わって数日経ちましたが仕事をしていてもライブ良かったな~という思い出だけで生きていくモチベーションになってますね。

2月26日には次のイベントについての情報もあるみたいなので楽しみですね。

棗いつきさんのソロライブへは行ったことがないのですが、次回は関西大阪に来てくれるみたいなので絶対に行きたいと思っています。

8月31日の藍月なくる2ndLIVEソロライブと日程が近くならないことだけを祈っていますが両方行きたいですね。

もし「これくらいで」「友愛進化論」などfengの名曲を聞くならこのアルバムを買うの一択だと思います。

つい先日まで普通に中古でも売ってるの見かけたんですがクラリムステラのライブ後には中古ですらどこでも買えないようになっていますね。
ただでさえfeng曲のCDって高騰化しやすいのに、今回で更にレアCD化したと思います。
このfengの曲だけを様々なアーティストが歌いまくるfengフェスとかあれば絶対行ったから開催してほしかったな~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?