温暖化対策としての宇宙エレベーター

 出オチ感は否めないが気にせず進められる無神経さが取り柄です。

 地球温暖化が叫ばれ持続可能な社会を推進しようとなにやら騒いでいるが、どうも温室効果ガスという奴がいけないらしい。主に二酸化炭素が槍玉に挙げられている。そしてこれは人間の産業活動によるところが大きいそうだ。考えてみると地表から大気にかけて存在する炭素は循環しているだけで、それが森林であれ牛のゲップであれ総量自体はそうそう変わりはしないだろう。海の微生物なり巨大生物なりが死骸として海底に炭素を沈めてはいるだろうが現状は微々たる量らしい。キノコのない地域で木質が埋没する量も今となってはたいした量ではなさそうだ。

 となるとやはり問題の根本は、太古の昔に埋没した炭素を人間がほじくり出して地表にばら撒いていることにあるように思える。

 温室効果は二酸化炭素より水蒸気の方が遥かに大きいので、水素エネルギーへの急激な転換は温暖化対策としては寧ろ逆効果な気がする。

 そこで宇宙エレベーターだ。10万kmのカーボンナノチューブがあれば月への直通便が可能らしい。宇宙ゴミとか自転とか遠心力とかは知らない。とにかく大量のカーボンナノチューブが必要なのだ。地中からほじくり返した炭素を使おうじゃないか。トータルのエネルギー収支がとかもこれまた知らない。ともあれ現生文明の持続可能性は宇宙エレベーターが握っている。2020年には14cmまで作ることができたそうだ。10万kmまであと少し。

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