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発電する美しい屋根 熱海の崖に家を建てる

みなさんこんにちは、ゆりです。
朝夕少し涼しいとはいえ、まだまだ暑い3連休。皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日発電する美しい屋根を視察してきました。これをふまえ、今日は屋根について考察したいと思います。
それではどうぞごゆっくりご覧ください。

熱海の崖に家を建てようと思います。
名付けて、熱海Case Study House。
自腹でケーススタディしながらか
今そこにある技術・アイデアを実装した
現代のCase Study Houseを目指します。

熱海Case Study House

太陽光パネル、モロみえ。

崖の家のコンセプトは、今そこにある技術を最大限活用したCase Study House。電気代がガンガンあがり、台風や集中豪雨で停電も珍しくなくなった今、自宅で発電するという選択肢を取らない理由はありません。

東京都では、2025年4月から新築住宅等への太陽光発電設備の設置、断熱・省エネ性能の確保等を義務付ける制度が始まります。時代の流れですよね。今から家を建てるならば太陽光発電システムを導入するのは必然です。

残念ながら、私が家を建てるのは静岡県。静岡県は住宅向けの補助制度がないのです。
静岡県庁のみなさーん、住宅向けの太陽光発電への補助制度導入、ぜひ検討してくださーい!

屋根に太陽光パネルをのせるというのは、森を切り拓いて太陽光パネルをおくよりもずっと空間効率がよいと思います。だいたい屋根なんて、下から見上げればあまり見えないから、意匠性なんて、ま、いいかとも思えます。

ところが、我が家はそういうわけないはいかないのです。

駐車場は道路面と同一ですが、道路面は建物沿いにあがっていきます。しかも太陽の光を受けるべく、道路側に太陽光パネルの傾斜をむけます。
つまり道路側から結構な面積の太陽光パネルがみえるのです(たぶん)。

道路から我が家をみると、無粋な太陽光パネルが第一印象になるなんて。
せっかくのVUILDさんの設計が台無し。どうしたものか。。

Roof-1(ルーフワン)という選択肢

どうやら同じ懸念を設計チームも抱えていたようで、VUILD秋吉さんから「Roof-1」を推奨されました。

早速、販売元のモノクローム社のホームページをみると

  • 2023年3月に一般販売を開始したばかり

  • 金属屋根と太陽光パネルが一体化

  • 施工も1回で完了、高いメンテナンス性を実現

  • エネルギーを視覚化するアプリ

  • 20年間無償保証サービス  

とのこと。

なんだかよさそうです。同時に、疑問もフツフツと湧いてきます。

  • 太陽光パネルが機能しなくなったら屋根ごと変えなくてはならないのだろうか。それって長期でみるとコスト高では?

  • 変形屋根の場合はどう取り付けるのか?

  • 発電効率を下げるであろう太陽光パネルの汚れはどうやって取り除く?

  • なぜ太陽光パネル屋さんがエネルギーを可視化するアプリまで作っているのか?

Roof-1、よさそうだけれど、わからないことも多い。選択すべきかどうか、もうちょっと情報がほしい。

視察に行ってきました。

気にしていると情報は入ってくるものです。モノクローム社主催、Roof-1を施工した住宅の内覧会に参加する機会を得ました。「新建築 住宅特集」2023年7月号に掲載された物件です。これはいかねば!

創業者と不満ポイントが同じ

造成中の急傾斜をあがると海がみえます。傾斜沿いには「新建築 住宅特集」でみた建物。
一番奥にモノクローム社が入る建物があり、まずは1階で説明会です。

説明会会場

同社の創業者がご自宅を建築される際、たくさんのご不満があったとのこと。これを解消するために起業し製品を開発したというのがストーリー。
なんと、不満ポイントは我が家と同じです!

  • 屋根の意匠を壊さない太陽光パネルがない

  • せっかく太陽光パネルをつけたので発電量などを見える化したいが、機能・UIともに満足できる既存のHEMSシステムがない

我々より先に課題にぶち当たり、そしてご自分で解決してくださったシリアルアントレプレナーの創業者に感謝しかありません!

Roof-1の概要

こちら↓が、基本のフルサイズの屋根材。

フルサイズの屋根材。
照明の反射が悔やまれます。

同じものが2つ並んでいるのではありません。
左が発電する屋根、右が発電しない屋根(ふつうの屋根)

よくみると、左はなんとなく太陽光発電モジュールが見えています。

左が発電する屋根。

実際には、発電する屋根と発電しない屋根(ふつうの屋根)のフルサイズとハーフサイズを組み合わせ、屋根全体を覆うのだとか。
遠目でみるとまったくわかりませんね。

黒い屋根に発電屋根と発電しない屋根が混在。

視察した日は雨が降ったりやんだりする一日。屋根のそばで、雨粒がかかった屋根をじっくり見るとその差がわかる、といった程度でした。

別の角度から。

発電する屋根は、結構ローテクでできている感じでもありました。
ガルバリウム鋼板でできた発電しない屋根に太陽光モジュールを貼り、表面を強化ガラスでコーティング、ケーブル部分に穴をあけ

発電屋根の裏側

ケーブル経路と通気を確保する特殊形状のスチロール板のバックアップ材を発電する屋根の下に敷くと理解しました。

発泡スチロールのバックアップ材。

つまり、発電しなくなっても屋根としてはそのまま使えるし、一部破損してもそこだけ変えればよいということのようです。

強化ガラスでコーティングされているので、人が乗って掃除するというのは適切ではなさそうでした。年に1回、ケルヒャーで水洗いですね。メンテナンス性もよさそう。
なんだかんだ、ローテクで作られている製品にものすごく安心感を得ました。

通常の屋根+太陽光パネルの値段と、Roof-1の組み合わせの初期コストの比較はわかりません。でも少なくとも、屋根と太陽光パネルの敷設が1回で済むので、施工コストが下がりそう。トータルのお値段が気になります。

いろいろつながるアプリは便利?

こちらはこの12月に発売予定のHome-1のデモ機

写真に私が写り込んでしまいました。色も変。
伝えたかったのは、iPadが壁に埋め込まれている感じ、ということ。

私の理解では、太陽光発電、エアコン、蓄電池、エコキュート、その他API連携できる住宅設備(部屋の電灯、ブラインド、防犯カメラ等)と連携し、オンオフやエネルギー使用量を見える化してくれるというモノ。
デモ機のUIはとても使いやすいものでした。

会社の昼休みに携帯電話で室温をみながら、猫さんのためにエアコンをオンにしたりオフにしたり、家に帰ってすぐにお風呂に入れるようにエコキュートをオンにしたり。

蓄電池の電気を使うか、東京電力さんの電気を使うかも、電力価格をみながら自動で選択してくれる機能があると嬉しいですよね。テスラさんの蓄電池Powerwallは、台風がくると蓄電優先になると聞きます。電力消費量の見える化で意識改革する、ということを超えて、AIを使ったお便利機能があると嬉しさ倍増です。

まとめ

意匠的に「黒いガルバリウム屋根」と「太陽光パネル」が前提であれば、Roof-1一択!なのではと思いました。ご自宅建設時の不満を解消するためにこれを造ってくださったモノクローム創業者には感謝しかありません。費用が出てきてびっくり、でないことを祈るばかりです。

さて、崖の家もそろそろ見積りが集まってきたようで、VUILDさんから招集がかかりました。次回は、今の崖の家の全貌をご報告できるといいのですが。。!

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